2001年12月14日(金) |
「ヒヨッ子」の定義。 |
ウー寒。今年はあちこちでホワイトクリスマスになりそうだ。
「戦」なんて文字に語られちまった2001年か。
ヤだヤだ。辛気くせェにもホドがある。来年はもっとイイ年にしてーよナ。 今から決めちまおう。来年を一文字で語るんなら。こうがイイ。
「伸」。
さほど大きく変わるでもなく。ただ「良いトコが伸びてく年」で、あればいい。
所詮はモノリスも見つかりゃしなかった不景気な世紀のハジメだ。 ある意味「餅のようにねばり強く」なんてナ。
ベタな感じで。来年もガンバっていきたいもん。
さて今日は。ふいに思ったことについて自習する。
そう。人はいつから「ヒヨッ子」でなくなるのか? ていうのが今日の題目。
「コノ、ヒヨッ子が!」
なんて。上司に怒られてる若造が、イマドキどれくらい居るのか知らねーが。
まー。ヒヨッ子ていうのは、「未熟モノ」て意味。 立派なトサカも生えてねー、クチバシの黄色い連中って意味。
ピヨピヨと「強そうなモン」の後をくっついて歩いては、一緒ンなってアチコチつついたり。あるいはヨワっちいクチバシをつっこんだりして喜んでる、罪のない連中のコトを言う。
けど。そんなら何が「ヒヨッ子の定義」なのか、て考えると。
わりと曖昧なのナ。そんなのはオマエだけだろう? イヤ。面目ねーんだけど。
そこで考えて。たどりついた答えがコレ。 あのさ。 いわゆる一つの「ヒヨッ子」連中に欠けてるものってのは。
「人格」
てもんじゃねーのかな?
で、この「人格」っての。正しい意味はナンなんだろかと調べてみたら。 ただ単純に「人がら」なんてのも書いたるが、コッチの解釈が、本当だろう。
「人格」。個人として独立しうる資格。
個人として独立しうる資格。と来たモンだ。けどそれ。…どんな資格?
とまー。 ますます意味がわからなくなっちまったトコで。 人格ッてもんが「いかに大切か」てことについて。
つたない例を、いくつか挙げてみよう。
世間には。「あの人の人格を認める」て言葉があるよナ。 で。こいつをひらべったく言うなら、
「私は、あの人独自の判断とか行動とかに、きちんとした基準があることを認める」
てことだと、桜木は認識してる。
そう。ここで言う「あの人」には、常に動かない厳然とした「基準」があるワケ。 コレをさらにひらべったく言うなら、
「あの人が怒る時はあの人がハラに据えかねるようなことがあった時」 だし、 「あの人が誰かを好きになる時は、よほどあの人を夢中にさせるような魅力があった時」 だし、 「あの人が落ち込むとしたらそれはもう大変なことが起きた時」 だし、
ようするに「いつナンドキも、あの人にはあの人特有の基準が明確に存在してる」てこと。 そう。
これほど完膚無きまでに「あの人特有の基準」が明確な人間ってのが。
いわゆる「ヒヨッ子」の対極に位置する存在、つまり。
「オトナ」ってモンなんじゃねーのかな。
てーわけで。ここまで来りゃ、「ヒヨッ子の定義」も無事完成だ。
ようするに「ヒヨッ子」てのは。
「未だ人格を認めてもらわざる存在」
てコトにならねーか? で。ここで言う、「人格を認めてもらえねー」てのは。 再び、ひらべったく言や、
「私は、あの人の判断や行動に、一定の基準とか動機を一切発見できない」
てことじゃねーのかな?
つまり。ここで言う「あの人(ヒヨッ子)」には、常に動かない厳然とした「基準」てモンがないワケ。
コレをさらにひらべったく言うなら、だ。
「ヒヨッ子が怒る時は、何にそんなにハラが立ってるのかがつかみにくい」 し、 「ヒヨッ子が誰かを好きになる時は、何にそんなに夢中になってんだかサッパリ見当もつかねー」 し、 「ヒヨッ子が落ち込むとしたら、それこそ何に凹んでるのか周囲には皆目見当もつきゃしねー」 し、
ようするに「いつナンドキも、ヒヨッ子の行動にはロクスポ基準てーモンがナイ!」てことになるんだわナ。
ウン。
けど。
なんとなく居るだろ。このテの「ヒヨッ子」。
唐突に機嫌良くなってみたりヨ。唐突にハラを立ててみたり。 そうかと思うと、ある日突然。 アドバルーンみたいにフワフワ浮かび上がっては周りを混乱させたりヨ。 もう。
ワッケわかんねーの。 で。 そんな風に周囲を振り回しておきながらヨ。
「ああ。誰も自分のことを理解してくれない。それは自分が難解な人間で、周りに居るのがすべて単純な人間だからなのだ。なんてカワイソウで不運な人間なのだろう。オレ(アタシ)ってバ」
なんてナ。フザケたことを夢想していやがるの。
アー。こんな男(女)と結婚しちまったら苦労が耐えねーだろナ。 もしもそんなご同胞が居たらご同情申し上げる。
てーか。そんな男(女)とは。早めに別れちまった方がイイんじゃねー?
ツマンネー過ちに平身低頭。土下座に近い屈辱も味わいながら。 何にも知らねーテメエにハラを立てつつ。 それでも他人に教えを乞いつつ。
どうにかこうにか「ゆるぎない基準」てものを作り上げてくのが。 人の道ってモンだと。
桜木は考えている。
願わくば。もっとテメエの基準てモン。磨き上げていきてーな。 そう思ってる。
他人に簡単に流されたりヨ。 他人の言うことを簡単に信じちまったりヨ。
そんなんは、ヒヨッ子の、することさ。
本当の本当のオトナってモンは。
そう簡単に。 他人の意見や感情に流されたりはしねー。 だからまー。イロイロに失敗やら恥やら挫折やらを積み重ねてさ。 ある意味「完成した」ある意味「ツマンネー」大人ってもんに。
やっぱし、少しづつ。なってかねーとナ…。
それとアレ。実は「完成した」大人がまったく成長しないかってーと。 そんなこともねーから。
そんなに不安にならなくてもいいヨ。
だいたい二十歳で成長しないヤツは六十になっても絶対成長しないけど。 二十歳で成長してるヤツは、七十になっても成長できるから…。
そもそも「間違わない」人生、「失敗しない」人生なんざ。 あるわけねーし。
そんなに不安にならいでも。 成長の機会なんてモン。 いつでもいくらでも、目の前にあるワケだ。
いつでもいくらでも。
少ォしづつ、さ。 そのクチバシも。固く雄々しく。強くなってさ。
やがて。
一人で喧嘩を売れるし。 一人で喧嘩を買えるよな。
「オトナ」ってヤツに。
なってけるはずだヨ。
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