samahani
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お隣さんが、引っ越ししていくことになった。 この日記にも何度か登場していて(この日とこの日)、少しは親しくしていたお隣さんだけにちょっと寂しい。
と言っても、隣町の Silver Spring (銀温泉 or 銀春?)というところで、高速道路を使うと2つ先の exit、 所要時間12〜3分ほどの近さである。
なぜ、そんなに近くに引っ越すのかというと、お隣さんが言うには、そこは、いまの家の2倍の広さで、半額の家賃なのだそうだ。地下にはジャグジーもついているよとか、広い庭もあるんだとか聞いて、そんなに違うものなのかと驚いた。
ワシントンの地下鉄、レッドラインは「U」の字型で、底辺にあたるところにDCのダウンタウンがあり、そこから東と西に分かれて北の方に郊外の町がある。 Silver Spring とここは、そのレッドラインの東側と西側に位置していて、両方ともダウンタウンから20分程で着く。通勤の便利さは変わらないのである。
けれども、西側の沿線の町は、俗に金持ちライン、東側は貧乏人ラインと呼ばれていて、公立学校の教育レベルが大きく異なる。公立学校は税金によって運営されているうえ、カリキュラムが学校の自主性に任されている状況(アメリカには日本の文部省のような共通の基準がない)では、どこに住むかということが、子どもの教育に大きく影響するのだ。
けれども、お隣さんには学校に通うような子どもはいないので、引っ越しして安くて広い所に住むのは賢明な選択なのである。もっと別の地下鉄ラインの危険な地域(発砲事件が多いようなところ)でなければ、学校教育以外の快適さは変わらないのだから。
普段、あまり考えたことのないアメリカ社会の地域差と貧富の差を、少し実感させられたお隣の引っ越しだった。
引っ越しと言えば、この日記に何度も出てきた Brian が、とうとうタイに引っ越ししてしまう。いろいろ就職活動をしているのは聞いていたのだが、結局、思うところに決まらなかったらしい。けれど、タイの奥さんの実家は、 Bangkok 以外にも、プーケットとか、どことか(←忘れた)に別荘だか、経営するホテルだかのある資産家らしくて(そんなこと初めて聞いた)、大勢で来てもいくらでも泊めてあげられるから、絶対に連絡してねと言われた。 「いままでありがとう、楽しかったし、勉強になりました」って Brian に言われて、お隣さんの引っ越し以上に寂しい気持ちでいる。
そんなとき、この秋タイに行く予定のある人からメールをもらって、それなら私も秋になったら一緒にタイに行ってみようかなと、ふっと思ったのだった。(少しはお手伝いできるかもしれないよ)←私信
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