samahani
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2003年05月15日(木) 「行ってきま〜す」は、英語でなんて言う?

ボストンに住んでいて、息子がまだ4歳くらいだった頃のはなし。

あるとき玄関で、彼が振り向きざまに、
「ママ〜 『いってきまーす』は、えいごで なんていうかしってる?」と言った。

えっ!? 「行ってきます」なんていう英語あったっけ??

でも、息子は、幼稚園で大人の知らない面白い英語をいっぱい習ってくるので、
例えば、「おならでちゃったー」は英語でなんて言うかとか、
おちんちんは、英語で5個くらい言い方があるんだとか、
(と言っても いまは全部忘れちゃったんだけど)
そういうことを、よく知っていたから、
きっと何かすごい隠し球があるのかもしれないと思い、 

「う〜ん わかんないなあ なあに?」と期待して訊き返した。

すると息子は、
「あのね ママ、『いってきます』はね・・










ばい ば〜い♪ って言うんだよ」 と
ちょっと得意げに、にっこり笑って教えてくれたのだった。

がっくし・・・。(脱力)


いってきますも ただいまも おかえりなさいも いただきますも ごちそうさまも
英語にはないということを、不思議に思ったことがある。
どれも大切な挨拶の言葉なのに。

前に生徒さんの会社に行って、日本語を教えていたとき、いつもジュースやコーヒーを出してもらっていたので、帰りに「ごちそうさま(でした)」と言って、これは日本では大切な挨拶の言葉なんですよと、その理由を説明したのだけれど、生徒さんは、なかなか覚えられなかった。「英語では○○」と結び付けて覚えることができなかったからなのだろうか。英語で言えば “ Thank you ” になるのだろうけど。

「よろしくお願いします」という英語もない。「本音と建前」にあたる英語もない。「過労死」は英語になっているって聞いた。
英語では『よろしくお願いされ』ちゃったりしないし、本音と建前なんて難しい使い分けもしないし、死んじゃうほど overwork もしないからこれらの英語がないのは分かる。つまりは、他の単語でも、英語にないってことは その概念や事実がないってことなのだ。

けれど 基本的な挨拶の言葉がないというのは やっぱりよく分からない。どうしてなんだろう? 


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