samahani
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2003年02月05日(水) |
そういうオチだったのですか・・・ |
今日は2度目の日本語レッスンの日だった。1回目のときは一度学校に寄って、事務の人と一緒に生徒さんの会社まで出向いて行ったのだが、今日からは、直接行くことになる。学校からの交通手段がタクシーしかなかったので最初の日だけは駅までタクシーを使ったのだけれど、次からは、家から遠回りになる地下鉄の駅まで行って、そこからバスに乗っていって欲しいと言われた。それならば車で行ったほうがよさそうだと判断して、早めに家を出ることにした。30分も早く着いてしまったので、そこらをぐるぐると廻って時間を潰し、それから、パーキングメータに2時間分のコインを入れて、小走りで会社へと急ぐ。ちょっとドキドキ。
2回目の授業は、復習からはじめた。月曜日のおさらいの後に、新しいことを教えるつもりが、結局 復習だけで1時間半経ってしまった。ん〜、前回 初めての人にあんまりたくさんのことを詰め込みすぎたから、今日はこれで仕方がないのだろう・・・。
私の目的は、日本で生活するうえでのサバイバル・ジャパニーズを教えることだ。教科書は無視して一番必要な事を教えなければならない。教科書には、「これはペンですか、それとも鉛筆ですか?」とか、「わたしは、韓国人です。スペイン人です。ドイツ人です。・・・・」とか、あまり必要でない日本語が載っている。それよりも必要な事は、
地下鉄の駅はどこですか? (Where is the subway station?) これはなんですか? (What is this?) これはいくらですか? (Is this salmon roe? ←嘘!)
などの使える日本語なのだ。
日本語を勉強している少し上級の人は、伸ばす音「ー」や、促音の「っ」が難しいと言うのだけれど(だから、さか(坂)、さっか(作家)、サッカーの区別がつかなかったり、初心と傷心を間違えたりする)、もっと初心者の人には母音が続けてくることが難しいのだそうだ。英語には子音が続くことはあっても、母音が重なることはない。あか(赤)やくろ(黒)は言えても、あお(青)は言いにくくて覚えられないと教えてくれた。
なるほどぉ、あおい(葵)っていう女の子の名前や、飯島愛なんて名前はトリプル難しいワケね・・・。
レッスンが終わった後は、「じゃあまたよろしくね」と言って、エレベータの前まで送ってくれた。今回は前回よりだいぶ感触がよかったので、ほっと一安心。足取りも軽やかに車の停めてあるパーキングメータの所まで戻ると、ワイパーにピンク色の反則切符が挟まれていた。
「どうして? ちゃんと2時間分のコインを入れたのに??」と思って、よく読んでみると、BACK IN PARKING ONLY の文字があった。 アメリカでは、頭から突っ込む形で駐車するのが一般的なのだけれど、このメーターの所は後ろ向きにしか停めてはいけなかったのだ。 信じられないー 知らなかったよぉー。
けれど、軽微な違反のためか、罰金はスピード違反や信号無視に比べるとかなり安かった。 それでも、今日の1時間半のレッスンでもらえるはずのお給料が、全部とんでしまった。 なんだよー こういうオチだったのか・・・・。
まあ これからのこともあるし(ありそうだし) まあいいや とすぐ気を取り直し、帰り道、日本食レストランに寄って、景気付けに「寿司ランチ」を食べてきたのだった。・・・これで完全に赤字なのである。
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