samahani
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2001年11月25日(日) 泣きたくなる

ときどき泣きたくなる時がある・・・ などと書くとあまりに誤解を招くので訂正。

「ヒトはときどき好んで泣きたくなる時がある」

泣いている自分をナルシスティックに可愛いなと思い、カタルシスを感じるために泣きたくなる。(って、わたしだけ?)わたしは映画を観に行くことが好きなのだけど、英語で映画を観て分かるほど堪能ではないのでわざわざ泣くために出かけて行く場所は、ここではあまりない。そんな私に、これはチャンスと訪れたのは、日本語教会の講演会だった。講師は、元ヤクザで今は船橋シロアム教会の牧師として有名になった鈴木啓之さん。渡瀬恒彦の主演で「親分はイエス様」という映画にもなり、本もたくさん売れたのだそうだ。(日本に居ないから分からないけど)

出かけにハンカチを探したらハンドタオルしかなかったので、そのまま持っていったら「わざわざ、タオル持ってきて泣いてたでしょ」と言われてしまった。見透かされたようで、ちょっと恥ずかしかった。泣かせる話うまいです、鈴木さん。

一番印象的だったのは、講演の初めに見たビデオだ。「たけしのアンビリーバボー」という番組で鈴木さんが紹介されたという15分ほどのビデオの中で、ヤクザ時代の鈴木さんと今の鈴木さんの顔が全く別人のように変わっていたことだ。他にも鈴木さんのようにヤクザから牧師やクリスチャンになった人たちがいて、昔と今の顔が映し出されたけれど、どの人も見事に別人だった。

鈴木さんのように大きな変化を経験することは稀だろうけれど、だれでも知らず知らずのうちに、環境に慣らされ顔がそれらしく変わっていくのだと、改めて思った。「40過ぎたら自分の顔に責任をもて」と言われる所以だ。

車の後に子どもをふたり乗せて運転していると、必ずふたりは喧嘩を始める。毎度毎度なのでいいかげんうんざりして「ケンカしてると(気をとられて)ぶつかるよ」と言っても効き目なし。わたしは最高にブスっとしたしかめっ面をしているのだが、ふと、その言葉を思いだしてニコッと最高に可愛い笑顔を作ってみる。

Rockville Pike 辺りで、いままでしかめっ面をしてたのに急に不気味な笑顔を浮かべる、怪しいオバサンを見かけたら、それはわたしです。(笑)


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