キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
indexbacknext


2012年07月14日(土) それでも心は幸せでした

仕事が終わって待ち合わせをしてAさんととあるライブへ。
小さな会場でのディナーライブ。
Aさんが大好きなアーティストのライブだ。


数ヶ月前。まだ寒くてコートを着ていた頃、少し喧嘩?をしたときに
Aさんが「ライブあるけど行く?」ってメールをくれた。

あの時からあっという間に今日がきた。
あの日は、「ライブに行くころにはAさんのこと忘れられてたらいいのに。」
なんて思っていたのに。
現実なんてこれだ。


毎日残業で深夜帰宅だったけれど
今日だけは頑張って切り上げて定時ダッシュで。

『着いてます。改札でて道路渡ったとこのカフェB1にいる。』
とメール受信。

駅についてAさんを探しにカフェの前に行くとAさんが見えて
私に気がついた。

悔しいくらいAさんは今日もかっこよかった。
おそらく、他の人から見たらただのおじさん。なんだと思う。
もう私には病気のフィルターがかかっているため
Aさんのことを普通のおじさん、とは思えない。
おじさん、と呼ぶほど歳をとって居ないのもあるし
見た目が若いからだと思う。



最近の仕事の話をしてからライブ会場へ向かった。

Aさんの笑った顔が好きだ。
仕事に真剣なところが好きだ。
周りに優しいところが好きだ。
その手が、腕が、目が、髪の毛が、好きだ。
私は病気だ。


ライブが始まって音楽に夢中になるAさん。
腕を組みたかったけれど我慢した。

途中で腕をのばすとAさんがぐいっと引っ張ってくれて
手を握ったままにしてくれた。


Aさんは、くっつくとか、いちゃいちゃ(死語?)するとか
そういうの興味なさそうなのに。

普通に手を繋いでくれたり。
組んだ腕を結んだままにしてくれる。力強く。




私はこの人とずっと一緒にいられる訳じゃない。
それを望んでもいない。
この人を、誰かから奪う気もない。

そしてそれは、Aさんも私に対して同じことを想っているだろう。



それでも私は、Aさんが好きだ。
私が生まれて、生きてきて、出会えて良かったって感謝できるひと。
私にとっては太陽のようにギラギラしているひと。
とてつもなくまっすぐで、強いひと。
前しか見ないひと。
心の底から笑うひと。
そして、私で遊ぶ、最低なひと。





こんな風に思える人。
Aさん以外で、出会いたかった。








↑エンピツ投票ボタン

My追加


はるか |MAIL

My追加
エンピツ