本当は香水つけてる男なんて嫌い。でもどうしようも無く惚れちゃう男の人が香水をつけていたとしたら、私はその香りを忘れることはできないだろうし、きっとそれを愛してしまうんだ。恋なんてそんなもんだ。だから私は蓮のつけてた香水の匂いをちゃんと覚えている。もう、蓮とは友達だけど。好きになったほうが負け。そう思う。でも私は負けてみたい。今とても負けてみたいのだ。