キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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2006年03月13日(月) 馬鹿なオンナはだぁれ?


それは私。



ふぅ。裕君と会ってきました。
楽しんでこよう、楽しんでこようと思っていたのになかなかそうはいかなかった。
彼に関わらず、基本的に人と一緒に居ることは楽しいけれど少し疲れてしまう。

それは自分のペースが乱れるからだ。
でもそれが楽しくてきっと他人と一緒に居るのだろうし、新たなことが見えてくるのだと思う。

でもやっぱりデートなんてなぁ・・・
私には無理なのだ。


彼は始終優しくしてくれたし、沢山気を使ってくれた。
でも私は「早く時間が過ぎればいいのに」とさえ思ってしまった。
畑先輩とのことがよみがえる。
あのときも、そうだった。
私は早く自分の部屋に戻りたくて仕方がなかったのだ。


これから本当に人を好きになってその人と付き合うことが出来るのか不安になった。
周りの女の子達は、簡単に何でもやってみせる。
それは私にとってとても尊敬できることだ。

男の子と一緒に居て、ただそれだけで楽しいなんて思えない。
私は疲れてしまった。



裕君はとてもとてもいい人だけれど、やっぱり私は好きにはなれない。
嫌いではない。人間としては、本当に好きな方だけれど。
やっぱり付き合うことはできないのだ。



そんなこと思っていても、実は裕君に告白された訳ではない。
会ったとき、「告白されたらどうしよう。絶対やだやだやだー;;」オーラを放っていた私。
彼は気づいていないかもしれないけど。


時間が来て「ばいばい」と言って、別れた。

あぁ何もなくて本当によかったと思ってしまった。
それからメールも来なかったから、
「今日私と過ごして、やっぱり好きじゃないって思ったんじゃないかな」
と思った。

でも夜に「また会える?」とメールが来た。


そうか、分かった。
彼は急に、「付き合おう」なんて言わない。
多分それで私が困るのも分かっているだろうし、彼も私の事を本当に好きだとも思っていないのだと思う。
でも好きになりたい、という気持ちがあるからかもしれない。
だから何度も会ってみて、結論を出したいのではないだろうか。



でもそんな事を重ねて、結局傷つけるなら今絶った方がいい。

これじゃ畑先輩のときと同じだけど。
本当に同じだけれど。




私には、「可能性」を信じる力がない。
裕君と恋人になるという可能性を信じることができない。
裕君と恋人になる私が想像できない。
彼を愛する私が見えない。

「付き合ってみて好きになるかもしれない」
という考え方が私には出来ないのだ。

だって、「嫌いじゃないけど好きまで到達していない」状態から、「好き」になる状態までの間、私は苦しくて仕方がないのだ。
そういう不安定な状態で、二人で会ったりして時間を共有することができないのだ。




あぁ子供なのかなこれが。
子供とはこういうことなの?
私には分からない。


私は普通の人を好きにはなれない。
叶わない恋がきっと好きなんだ。
蓮もJもそう。

馬鹿なんだ。

馬鹿だなぁ。
誰も好きになれる気がしない。

蓮と会って話がしたいと思った。





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