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2012年05月07日(月) ■ショックに動じることなく冷静に考えたり行動できると…

人は、失敗すると、エネルギーがなくなります。そうなると、
きちんと対処しようにもなかなか思い通りにはできません。
つまり本当のことを言うと「失敗が起こってからでは遅い」のです。
ということは、失敗への最善の対処法は、
やはり、起こる前から準備すること、これに尽きます。

まず、事前に準備しているか否かで、
失敗が心に与えるダメージも違います。
なにも備えをしていないと、自分に大きな落ち度がなかった場合でも
「なぜ自分は備えを行わなかったのか」とひどく後悔します。
こんな余計な後悔は、ダメージをさらに広げるだけです。(略)

人は面白いもので、自分なりにいろいろと考えた上での失敗だと、
「自分が考えた上での、この結果なら仕方がない」と
割り切った気分になり、心の動揺を小さく抑えられるのです。
じつはこれはかなり重要なポイントです。
ショックに動じることなく冷静に考えたり行動できると、
失敗の被害は自ずと最小限に抑えられます。
また、想定外の問題に対しても臨機応変に動くことができるので、
失敗からの回復はそれだけ早くなるのです。



出典元 「回復力~失敗からの復活」
おすすめ度 4.5
著者名 畑村 洋太郎


「何かが起こってからでは、人はすぐに考えられない、
 人は、大きな出来事、失敗からすぐに立ち直れるほど
 強くはないから。
 だから、事前の備え準備が必要で、これが最善策となる」
と、失敗学の専門家畑村さんは言っています。

確かに何か起きて心が動揺すると、冷静に考えることが
できなくなり、焦ったりして、右往左往しがちです。
「失敗した!」と思うとなおのことです。
けれども、起きること、失敗を自分なりに想定して、
事前に心構えをしていたり、準備をしていると、
「それだったら、こうしよう」と、違う方法や対処が
比較的冷静に、すみやかにできるように思います。

例えば「自然災害は来る」ということがわかっていても、
何の対処も準備もしていない人と、
できる準備、備えをしている人とでは、
安心度も、起こったときの行動も違うと思います。

また、失敗を怖れてなにもしないより、失敗を想定して、
その対処法を自分なりに考え、手を打っておくことの方が
はるかに建設的で、自分を守るように思います。

起こること想定して準備、備えをしっかりしていこうと、
思います、被害を最低限にするためにも。


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