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2004年04月13日(火) 日本人社会が平和なのは、私に言わせれば、羊の群れがおとなしいようなものだろう。

日本人社会が平和なのは、私に言わせれば、
羊の群れがおとなしいようなものだろう。
日本人は、競争心を失っているから、そのために治安がいいだけなのだ。
べつだん、日本人が優れているということにはならない。
それどころか、今後のことを考えると、
これは重大な問題をはらんでいる。
             (略)
日本人は、羊そのもので、まったく危機感を欠いている。
そのうち、狩人が狼を退治してくれると、安心しきっているのだ。
しかも、権利意識に欠ける日本人は、
警察、つまり狩人の怠慢を非難することもしない。


「ニッポン人取扱説明書」より  ロバート・ツチガネ著


この本を書いたのは、アメリカ国籍の日本人で、
40年間をアメリカで過ごし、40年ぶりに日本で教職につき、
日本に絶望してアメリカに帰国した人である。

アメリカの考え方を正しいかのように、
押しつけている部分もあると思うが、
うーん、まさにその通りと、痛い部分も大分ある。

危機感の持ち方と、権利意識についての考え方が
外国人の友人とかなり隔たりがあることは、実感として感じている。
なぜ、こんなに違うんだろうと考えるが、
やっぱり生い立ちが違うから、根本的に
考え方そのものが違っている気がする。

そういう外国との差を少なくするのがいいのか、
(ただ単に海外の考え方にすり寄りたくはない)
その差を個性として、ユニークな国民性として掲げて
開き直った方がいいのか…
(しかし、あまり恥もかきたくない)
日本にとって…どちらがいいのか…
少しでも尊敬される国になるには、どうあればいいのか…
日本にどっぷりとつかっている私にはわからない。
(情けないが…)

ただ、ひとつだけ思うことは、外国人と話すときには、
考えていることは、はっきりと言うべきであるということだ。
日本がどう在るべきかと言うことより、
自分がどう思っているか、考えているかを
語らないと話しにならないのだ。
迷いがあるなら、迷っていると、
わからないものはわからない、
こうであるべきだと思うことはこうであるべきだと、
ともかく自分の考えを言わないと伝わらないのだ。
そうしないと意志疎通がそもそも出来ないのだ。
いつも、この差にも愕然とするのだが…











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