いつでも死ねる。 そんなつまらんことをやるな。
坂口 安吾
このことばは、坂口安吾が、太宰治の入水自殺のことを 聞いて思わず発したことばだそうである。
最近、死が怖くなってきた… 守るものが多くなってきたせいだろうか。 若いときには、死を安易に考えすぎて、 死を理想化していたように思う。 いつでも死ねると、思っていた。 だから、相当な無茶もしてきた。
今は… いたずらに怖れたくはないが、 自分で命を絶つのは、やめようと思う。 まだ、死ぬほど生きてはいないと思うからだ。 自分一人で生きてるわけではないと 実感として感じるようになってきたからだ。
何より、年老いた両親を見ると、 この人たちより、一日でも長く生きようと思う。 ああ、年を取ってきたんだなぁ…私も。
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