語り
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2002年04月11日(木) ミステリアスな後輩



 以前、この日記でも書いたが、アラジンを貸してくれた後輩

 名を、米西(※よねにしとよむ。だが仮名)という。

 
 大学時代、同じ学部でおなじゼミ、おなじサークルに所属していた一年後輩。
 
 米西がうちの近所に、転勤のため、ひっこしてきて、ほぼ満1年。
 
 おそろしいほど私と腐れ縁な彼は、もともと山口県のひとであるが、
 最近、あやしい関西弁を駆使するようになってきた。
(しかも、微妙にワカヤマ弁)


 「僕、関西人に憧れていたんで嬉しい」
 
 と、関西に来た事を喜んでくれていた彼。

 いつも、関西弁のイントネーションを練習していた。
 あう度にわたしにこてんぱんに訂正されていたが、
 めげずにがんばっていた。
 
 その彼が、

「先輩、なんか、関西の魂をかんじるようなお笑いのマンガはないですか」
 
 ときくので、

 迷わず『変態仮面』をすすめた(※ぜんぜん関西と関係がない)。
 
 あと、ついでに、『聖闘士星矢』も熱く語った。

 純子:「でもね、アニメのほうが断然笑えるよ(←ひどいことをいっている)」

 米西:「そうですか」
 
 彼は、わたしの「変態仮面」のコミックスのみを借りるといった。
 
 純子:「ビデオ貸そうか?星矢。全部揃ってるけど」
 米西:「マニアックだな〜〜。けっこうです」
 純子:「まあ、そういわんと」
 米西:「いいですってばー!僕はアニメを極めたいわけじゃない」
 純子:「見た方がいいぞ、一生の半分は損するぞ、米西」
 米西:「先輩、なんでそこまで脅すんですか」   
 純子:「君のためだから」
 米西:「とてもそうは思えない」

 怯えた彼は、頑に「変態仮面だけでいい」と言い、
 結局わたしの好意をしりぞけた。

 おろかなやつよ・・・・・・(何様)
 

 そして2週間ばかりたったころ、というか、昨日、


 米西:「先輩、今度、聖闘士星矢のコミックス貸して下さい」
 
 
 と、電話があった。
   

 どうしたんだ米西・・・・・・・。


 米西:「あ、でも、12宮最後あたりの2巻くらいでいいです。
     ポセイドン、ハーデス編は結構」



 って、何やおまえ〜〜〜。
 めっちゃ基礎知識あるやんけーー!
 
 謎めいた男に思えてきて、眉間にしわを寄せるわたしだったが、

 とりあえず紙袋に、星矢のコミックスをいそいそと準備している己が、なんだか可愛らしく思えた。


 「そうだな、聖闘士星矢大全も貸してやるか」←つぶやき

  
 なんで2巻程度でいいといったのかどうかも、謎めいている。

 ミステリアス米西。

 ちなみに彼は、中国に留学していて、無類の中国好きである。
 (それが転じて旅行会社に入ったくらいだ)
 
 絶対ヤツは、紫龍ファンになるに違いない。
 
 いや、すでに紫龍ファンかもしれない。っていうか、
 よくわからん(ー"ー)

  
 せいぜいしっかり熟読して、わたしのトークについてきてくれ(※無理)。
 


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