語り
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2002年03月03日(日) テレビあんまりみないけど


 予告。本日も、氷河紫龍バナでなくてすいません。
 しかも、カタイです。
 
 家にいてもあまりテレビをみないわたし。
 テレビをみると疲れるのです(老人か)。 

 でも、今日は
 
 「たまにはこたつに寝そべって、ゆっくりテレビみてみるかデー」にした。(先日の友人たちとのチャットで気になるCMが出来たので)

 そして見てたのはNHK(ってCM見れないやん)。

 わたしはNHKが大好き。
 台風接近の時など、とってもありがたい。

 和歌山は、台風の進路。本州へは、だいたい和歌山から台風は
「おじゃまします」とやってくる。
 九州や、四国に上陸すると、被害が大きい事がおおいので、台風よ、もし日本に上陸するなら、和歌山からこい!!と思うのだが、
 それでもやっぱり不安。

 そのような中、NHKが深夜、クラシックを流しつつ、天気図そのまんま放置して、放映しつづけてるのとかを見ると、
「ああ、見張ってくれてるわ、NHKが」
 と、台風上陸の不安が吹き飛ぶのである。

 あと、世界遺産関係や動物の生態関係、宇宙関係のスペシャルが好き。
 シルクロードものとかが特に好き。くぎづけ。 
 
 そういうわけで、今日は、「天空のシルクロード」というタイトルで、チベットの奥に栄えた都市の壁画の特集をみてしまったのだった。

 敦煌だけでなく、こんなとこ(※ヒマラヤのふもと、地上4000メートルの高地)にまで・・・・!!!
 仏教美術の裾野とはなんと広大無辺に広がっているのだろうか、と、目頭が熱くなってしまった、純子INこたつであった。
 なにが感動って、名も知らない、無欲で敬虔な信仰者たちが、1000年以上も残る芸術を、なんの見返りも求めず救いだけ求めて、壁に残し、それが見れることが感動。
 どんな思いで描いたのかと思うと、気が遠くなりそうだ。
 
 東山魁夷画伯の言葉で、

 「描く事は祈り」
 
 という言葉があるが、まさにそうなんだと思う。
 血が熱くなるのです。

 そこは、シルクロードの要衝の地。
 さまざまな文化、宗教、身分の人々が行き交った地であったそう。
 描かれていた壁画には、それがよく現れていた。

 敦煌の仏教壁画とおなじ、飛天。
 古代ペルシャのイスラム文化の影響を受けた、紋様美術。
 中国王朝の権威の象徴、龍(うふ)。
 そして、チベット古来の神々の絵。

 めまいがするほど、多種多様であった。
 神仏だけでなく、動物も、人物も。そのなかには金髪碧眼も、黒い肌、黒い髪も、黄色い肌も。
 
 仏教の懐の深さをまざまざと感じる。

 現在の世界の紛争解決を、教育の時点から考えると、世界の宗教学習が必須になってくるといわれている(ニューヨークのテロ以降)。
 そのうち、3大宗教を結ぶ役割を期待されているのは、仏教といわれている。
 納得してしまった。

 番組は、この都市を首都にしていた、王国の衰亡についても触れてくれている。
 金を豊富に産出するこの国は裕福で、壁画にも惜しみなく金を使っていた。
 こんな使われ方をするなら、金も本望だろうな。芸術品として愛でられて時をこえるのだ(後世には、目立つものは、泥棒の手で壁画から剥がし盗られていたようだが)。
 どこかの富豪の金庫の中で、延べ棒なんかにされて、積まれてしまうよりもよっぽど幸せな金だね、と思った。
 
 しかし繁栄したこの国にも滅びの時がやってくる。
 砂が吹き込んだ石窟の風化した跡、灌水の跡、そして赤と青と金が目に眩しい、仏教壁画だけが、その繁栄があったことを伝えていた。 
  
 人の祈りのこもった芸術だけは滅びないのだなあ、と、東山魁夷画伯の言葉をしみじみ噛み締めた。


 そんなこんなで、欽ちゃんばしりをがんばっているという松雪さんは、今日もみれずじまい。すんごい気になっているのにい〜〜(;´Д`)。

 


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