語り
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2002年03月06日(水) |
わたしの友達の「瞬」 |
ここ数年、1年に4.5回はケッコン式。
お祝い芸のネタもそろそろ尽きてきてしまった。
しかも、来月は、いままで、我々友人(独身組)の披露宴芸を牽引してきた、みゆきがとうとうヨメにいくので、毛穴がひきしまる。
奴の式で、中途半端な芸でもやろうものなら、
『ダサイ!!あたしにやらせろ』と、花嫁衣装で飛び込んできかねない、アツイ宴会女なのである。
どうしよう。
招待状には、しっかりと「涙と笑いをもたらす芸希望」とモノスゴイ難しい事書いてきやがっている。っていうか、指定細かすぎや、自分。
彼女も中学時代からの友人で、ゆみが紫龍なら、お前は瞬だといわれた人物である。
どう瞬かといえば、争いがキライとか、涙もろいとか、そういう高尚な次元ではなく(※むしろ、好戦的だ)、
肌が白いのでピンクがとても似合うことと、 一緒に登校中、遅刻しそうになって走ると、かならず彼女だけが大幅にこけてしまい、
「あたしにかまわず先にいって!!」
と、悲愴な声をあげるような所が、あげられる。 (星矢初期の、一輝が敵だったころ、本気をだせないでいる、ちょっと足手まといになりがちだった瞬に良くにていた)
そのコケ方は、かなり盛大だった。
一番イメージとして近いのは、野球選手がランニングホームランで、ホームに滑り込むような体勢。 その場に居合わせた、おなじく遅刻まぎわで走っている名も知らぬ男子生徒たちに「わはははははは」とあざわられ、横を駆け抜けられている、地面に突っ伏している彼女(※しかし、へこたれていない。毎回の事だからである)。
そんな、哀れなコケ方で、地面に倒れている友人を見捨てていけば、わたしらは、 名前だけの友情の奴だと思われかねん・・・・
ゆみとわたしは、遅刻を覚悟で、 彼女のおとした荷物を拾い、 彼女の腕を引っ張りつつ、 黙々と走るのだった。 まるで聖闘士星矢のキャラのようだわ、と思う事で、その試練を乗り越えているわたしだった。
回想が長くなった。 話を戻すが、そんな彼女はきっとピンクのウエディングドレスが似合うであろう。 そして、その前で、わたしは、彼女がちゃんと、笑って泣くような芸をせねばならないのだ・・・・・ 彼女は聖闘士星矢にはまったくはまらなかったが、 同時期に大人気だった、シティハンターの冴羽さんの大ファンだった。
アニメネタはやっぱり必須だろう、うちらの中で、ということで、まずはトークの出だしを、
『ズキューン!!(※銃声)俺の名前は冴羽リョウ』
で始めるか、という意見も出たが、
この中の誰が神谷明そっくりの声音を出せるんじゃい、ということで、却下となった。
そういうカンジで、「会議は踊る」状態の我々。
毎日、頭を痛めている(※しかも芸のことばかりで)。
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