
レンアイチュウドク
チェリィ
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| 2001年12月11日(火) ■ |
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| 雪のクリスマス |
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20才過ぎた頃 あたしは人に頼る事を嫌い始めた。 自立したかった。 親からも社会的にも。 自分で出来る範囲の事は夢中でがんばった。 仕事も。プライベートも。 自分なりに将来設計を頭の中に描き それに向かってしたい事も我慢してきた。 同世代の友達が幼く思え始め 表面上の付き合いに疲れ 徐々に避け始めた。
そして体を壊した。
頻繁に寝込むようになった。
緊張した日々にストレスがピークに達したようだった。
誰にも弱みは見せたくなかった。 ばかをしてみせた。
そうやってがんばってきたのに 気づくと頼るものを失い 甘える事が苦手な人間になっていた。
そして彼と出会う。
顔も何もかも知らない人ならば 甘える事ができるかもしれないと思った。 何か。誰か。安らぐ場所がほしかった。
出会ってすぐ 多分そんな事を彼に話した。
だからなんだ。 彼がアタシに弱みを見せようとしないのは。 アタシが彼を頼ろうとするから 彼はアタシには甘えられない。
そんな簡単な事もわかんないんだ。アタシ。 夢中になりすぎて彼の負担に気づかなかった。 結局は何も一人ではできてないんだよね。 求め過ぎてた。
いくら馴れ合っても思いやりはもとうね。
うん もぅちょっとがんばってみるよ。 力抜いて。時には立ち止まる事も必要だね。
粉雪がちらついて 始めてのクリスマスを迎えた。 雪のクリスマスを彼に見せたかった。 空気がツンとして星が綺麗に見えるよ。
誕生日もお祝いできなかったから せめて彼が一人の時ぐらい何かしてあげたかった。
考えた挙げ句 アタシが選んだのは 「海の写真集」 冬なんだけどあえて暖かい海の写真集。 いつか一緒にこんなとこ行きたいね ナンテ願いも込めて。
すごく喜んでくれた。 うれしかった。 彼がうれしいとアタシもうれしい。
アタシにはガーベラのかわいい花束が届いた。 もったなくて 枯れてなくなるのが嫌で ドライフラワーにした。 いまだに飾ってあるよ。 毎日毎日眺めて。 あの日の気持ちを忘れないように。
彼を大事にしたいと思った。
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街灯が ともる頃に 降る雪が少し 粒の大きさ増した さっきから もう首が 痛くなるくらい 見つめている空 まばたきをたくさんして 目に入る雪をはらう ふうわりと宙に浮かぶ 気がしてよろめいた 私が見えているものすべて 大好きなあなたにも見せたい 歩道の石に重なる白が つぶやきを消してく
手袋に そっと載せて 目を凝らしてると 結晶がきれい みるみるうちに小さな 雪原になる 公園 街のざわめき全部を 吸い込んでく Holy night 私が見えているものすべて 大好きなあなたにも見せたい ジャングルジムに 細く積もった ふちどりが揺れる
気持ちが動いてゆく 好きと言わずにいられない程 心がはやる たとえあなたが 他の 誰といても Hou…
この夜をあなたにも見せたい 降りしきる雪の中で I love you あなたと出会えた事が今年の 最大の宝物 Wou… 最大の宝物 Merry Christmas To You
− Dreams Come True 雪のクリスマス −
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