ニューヨーク俳優修行日記
目次未来過去

My追加
2001年12月10日(月)




土日は稽古。
稽古をしていると極稀に何かを解ったような気がする事がある。
自分の中にある想いと台本がうまく重なったり
音楽と波長が合ったりする瞬間。
こういう瞬間は自分が凄く自由になった気がする。
恐いものなし、どんっと来いと。
でも、それはいつもほんの一瞬で、大抵の場合は次の台詞を忘れたり
間違えたりしてがーっと現実に引き戻される。
俳優になるのなんてやめようかと思うとこういう時間が訪れる。
おかげでここまで来てしまった。
ふっと、そんなことを考えた週末。
とりあえずは技術の向上を目指す。
できるだけ長くその状態が続くように。

金曜日に、急に歌が唄いたくなり昔のレッスンテープを出してきて
歌のレッスン。学校にいる時は好きでもなかったレッスンだけど
今はなぜか声を出すのが楽しい。
カラオケ好きの気持ちがわかる。
声を出すことで体の中の堆積物が少しずつ排出されていく。
何だか瞑想をしているみたい。

この感覚は真面目に体を鍛えている時の感じにも似てる。
ひたすら公園を歩いているときや柔軟や筋トレをしている時
不思議なぐらい気持ちが落ち着く。
一つの事に集中することで気持ちがフリーになるみたいだ。
あまりじっとして物を考えられない性分のよう。

感謝祭からクリスマス前は一年で一番のショッピングシーズンなので
TVを見ても、地下鉄に乗っても買い物客やバーゲンの話題ばかり。
僕もそろそろプレゼントを何にするか考えないといけない。
これはなかなか頭の痛い問題だ。
こういう瞬間につくづく自分はクリエイティブじゃないなあと思う。
何か良いプレゼントはないかね。











      

Yoshi |メールホーム