愛より淡く
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2009年08月01日(土) |
愛が憎しみに変わる時 |
短いお話をいろいろと読んでいます。
おとといは、「六角形の小部屋」というお話を読みました。
ずっと昔に読んだのですが、内容をほとんど忘れてしまって、また読み返しました。
大学病院の事務室につとめている女性のお話です。
彼女には、同じ大学病院で医師をしている恋人がいましたが、婚約寸前まで行って別れることになります。
なぜだか彼女は、元恋人を、激しく憎んでいるのでした。
彼女は、スイミングスクールで知り合った女性が営んでいる「語り小部屋」と呼ばれている、六角形の小部屋に出入りするようになり、その小部屋で恋人と別れるにいたった経緯などを語ります。
そもそもの発端は、婚約披露パーティのために彼女が腕によりをかけて作ったパエリアを元恋人が、食卓に運ぶ途中でひっくりかえしてしまったことにあるようでした。
彼は、自分が磨いた床で、足を滑らせて、パエリアをワヤにしてしまったのでした。
その出来事を境に、彼女は、彼を嫌悪するようになるのです。
もう、その憎しみ方といったら半端ではなく、元恋人が気の毒で気の毒で仕方ありませんでした。
とってもいい人そうなんですよ、穏やかで、優しくて、物わかりがよくて、しかもお医者様で。
しかし彼女は、めちゃめちゃ憎むのです。
はなはだ理不尽な憎しみです。
彼女は、彼に対してそんな理不尽な憎しみを抱いてしまった自分を激しく嫌悪します。
全然関係ないのですが、昨夜、私は夫と大げんかしました。
いえね、朝、起きたら、味噌汁の鍋のふたがほったらかしになっていたのです。
それを見て、怒りがこみあげてきたのです。
そういえば、昨夜、夫が、ナス炒めを作っていたとき、フライパンにふたをする際に、味噌汁の鍋のふたを勝手にとって使い、料理が終わっても、ふたを元に戻さずに、そのままにしていたのです。
なべのお味噌汁は、一晩中、ふたをしてもらわないままの状態でした。
私は、なんだか、なんだか、そういう状態が耐えられない性質なのです。
「あけたらしめる」 「使ったら元に戻す」 「つけたら消す」
夫は、そういうことに全く無頓着な人なのです。
扉は開けたら開けっ放し。
ふたもあけっぱなし。
冷蔵庫から出したマヨネーズは出しっぱなし。 しかもキャップもしめないまま。
電気もテレビもつけたまま平気で眠る
味噌汁の鍋のふたも、開けっ放し。
まあ、一度くらいは、がまんできました。
ところがです。
今朝も、夫は、ハムエッグを作る時に、またまた、その味噌汁の鍋のふたをフライパンのふたをするために勝手に使って、元にもどさないままでした。
頭に来て、夫の部屋に行き、
「ちょっと、あんた!!、味噌汁の鍋のふた使ったら、ちゃんと元に戻してよね。」
と、文句を言ったのです。
そしたら、あやまるどころか
「そんなつまらんこといちいち言いにくんな。ばーか。あっち行け。」
と、ぬかしよるではありませんか。
火に油を注ぐとは、まさにこのことです。
私の怒りは最高潮に達し、とうとう噴火してしまいました。
怒りにまかせて、言いたいことをすべて言って、台所に戻り、それでもまだいい足りない気がして、再び夫の部屋に行き、さらに言い足してやりました。
しかし、どれだけ言ってもすっきりしません。
言えばいうほど、よけいに怒りは収まらないのです。
書いていて、また頭に血が上ってきました。
きーーーーーーーーーーーーー
ちょっと冷静になろうと思います。
つづく
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