愛より淡く
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2002年12月06日(金) |
官能ビデオ鑑賞会 その2 |
K子ちゃんの部屋は女性専用のワンルームマンションだった
K子ちゃんは、非常に几帳面で有能な女性だった。
私は、そんな彼女が、いったいどんな部屋に住んでいるのか興味があった。
部屋に通してもらって、本当にびっくりした!!!
全然散らかってないのだ。いや、あまりに片付きすぎていた。
私たちが来るので、特別念入りに片付けてくれていたのかもしれないけれど。
なんというか、雑誌の「収納名人、片付け名人のお部屋紹介」のコーナーなどで紹介されているような、見事に片付けられているお部屋だった。
「私ね、ちょっとでも散らかっているとイライラして落ち着かないんです」
とK子ちゃんは、かねてからよく言っていた。
そういえばK子ちゃんは、飲み会の時、いっつも、かたっぱしからお皿を片付けていたし、テーブルの上に食べものなどがこぼれるたびに、ササっとこぼれた場所へ行き、おしぼりとかでせっせせっせと拭いていたなあということを思い出した。
彼女は、いつも出勤前に、部屋に掃除機をかけて、台所の洗い物もきれいに片付けて、ほぼ完璧に片付いた状態で部屋を出るということだった。
一人暮らしをしていた時の私とは、えらい違いだった。
一人暮らし時代、一度、疲れて帰ってきて、ドアを開けて電気をつけ
て、玄関から見渡せる我が部屋のただならぬ光景を見て
「もしや泥棒?・・・・・」
ちょっと間をおいてから
「ぎゃああああああ」
と一人で大騒ぎしたことがある。
「なんぼなんでもここまで散らかすわけないわ」
と思い込み、これは泥棒に入られたのに違いない、と、しばらく本気で怯えていたのだ。
今思えば、ノイローゼ気味だったのだろう。
目の前に広がっているあまりに悲惨な光景を受け入れることができずに
自己防衛本能が働いて、短絡的に、架空の泥棒のせいにして、現実逃避してしまったようだ。
落ち着きを取り戻してから、ようやく現実を受け入れることができた。
一人暮らしを始めて間もない頃だ。
とにかく朝はバタバタと慌てて部屋を飛び出し、バスに飛び乗っていた。
あの頃はゴミを出す時間もなくて、ベランダに黒いゴミ袋をいくつかためてしまったこともあった。
なさけなかーーーーーー
などなどという思い出が一瞬走馬灯のようによみがえってしまって
思いのままにキーを打ちつけていたら、えらく長くなってしまった。
ビデオ鑑賞会のことをまだ何も書いていないことに、今、気がついた。
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