原初

羅列 回帰



―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2008年11月02日(日)
マダオがたまに活動的になる日その二。

まだまだレントさんにストーカーをかましていますしかも次の舞台は二度目の箱根とあれこれデジャブ? いや二度目って思いっきり言いましたがね。
昨日も載せておきましたが前回の探訪の際行きたいねぇと思いを馳せていたガラスの森に突撃して参りました。
一回目で学んだ交通量に心構えをしっかりしていた筈なのですが、折りしも世間は三連休、そう翌日も文化の日という祝日であるが故泊り客もそうでない客も増えている訳です。うーん、参考にしていたこの間が全く比較にならないような尋常じゃない人込み☆
危うく箱根湯本で帰りそうになりましたが、二人ならば乗り越えられるさ!
バスの出入り口のところに無理矢理躯を押し込み捻じ込み誰かが降りる度にどいて……と満員バスでの定番を味わいながら遥々来たぜ箱根!(県内)
前回同様観賞時間は其々に任せようという形で入り、出迎えてくれた景色で一番目立つのはなんと言っても光の廻廊という名のアーチで、陽光を受けてきらきらしている様は本当に綺麗でした。中を通ると双方向からきらきらですからね、簡素な造りながらその単純さが折り重なって美しさを見せてくれます。個人的にここが一番見どこr以下略
指輪展は、レントさんも仰っていたんですが呪いのアイテムを彷彿とさせるような情念の籠りっぷりで、本当に、あの小さな、指につけるだけの輪っかに意匠を凝らす人の心というものは、面白いものです。その面白いものが創り上げる作品は、より面白い。
驚きポイントとしてはもう一つ、定番っぽいので天邪鬼精神が疼きますがそれでも驚くのだから仕方が無い、遺髪を収めておく事の出来るスペースを、つまり空間と蓋を、指輪に備えるという、その奥深さ。確かに付ける人はずっと身に付けていますから、そこに思い出と称した一部が付加価値として付けられたら喜ぶ人もいるんでしょう。個人的には遺髪持っているのすこぶる微妙な気分ですがねw

運良く余興の時間と重なり、音楽隊の方々がやってくる。聴きながら観賞したいなぁと思う乙女心とは裏腹に人々は固まり道を塞ぐので、しょうがねぇ演奏を見てやっかとごめんなさい嘘です謹んで拝聴致しました。
ただあんまり説明をちゃんとは聞かなかったので詳しい事はわかりません(殴)。でも手許を見ながら段々と、この高音はあの人で、風が抜けるような感じのはあの人かな、とか漠然となら判ってくると中々楽しくもなってきて。
ガラスの森のそれも展示場の中でわざわざやる訳ですからガラスに所縁あり、水の入ったワイングラスのようなものを沢山並べ、その淵、飲む時に口を付ける部分に指を当て線上をなぞるよう(優しく触っているように見えたんですが実はもの凄い力入っていたのやも知れません)、そして水の波紋が広がるように次々とその指は沢山のグラスの淵の上をくるくると踊り、その度に甲高い音が一帯に響く、というのが主旋律。時折それとは別のフィンガーボールみたいなやつで指を湿らせていたので、なんかその辺が関係あるんでしょうね。なんて大雑把な解説なんだ。
もう一人は鉄琴の下の部分のような感じのを笛のように吹いていてって益々適当ですが、残念ながらラストの一人はその丸投げ説明さえ出来ませんぶっちゃけ忘れm以下略

展示品をしこたま見た後は体験コースが妥当なんでしょうが、ガラスで体験といったら吹きガラス! と思い込んでいた自分をせせら笑うかのように(ガラスの森の自然は美しかったです)(卑しいのはお前の心です)あったのは絵付けで、ほほうこの壊滅的な画力の我輩にガラスに絵を描くなんて大変な事を……とか言いながら、自由描画があると気がつかずテンプレートしかないならオリジナリティに欠けていやねなんて言っていたのは一秒前のこいつです。
結局それは諦めたんですが、レントさんにやるなら何を描くと聞きつつ、きっとエリオスでしょ? 自分の冗談に返されたのは、貰ってくれるなら描きますよ、というお優しさ。あれでもその場合対価におれに何が支払えるっていうんだ等価交換でないとエルリック兄弟かさもなくば侑子さんに怒られます。
何より全国のレントさんファン並びにエリオスファンの皆様を夜道警戒しなければならなくなるので、もう少し精進したその時にまだその気持ちがあったのなら、約束……ってまるで幼馴染の結婚の誓いのようですね嗚呼でもバハラグだとそれは死亡フラグなんだよ! そういう重荷に負けてやらなかったと言う事にしておきます。ぶっちゃけ頂けるなら紫ry以下略
おいおい以下略の回数が多過ぎだぜ嬢ちゃんちったぁ自重ってもんを知ろうぜ。

お土産コーナーはどれもこれも欲しくなりますがやはりお高いのと輸送に難がありで踏み止まる。あのバスの状態でどうやって持って帰れと! 個人的にはガラスの薔薇がごっつ欲しかったんですが。
そんなデス・マーチ宛らの帰り道は眠りを交えつつ、この辺は最早箱根からの帰りの定番です。皆さんバスで座れたら寝ましょう。
ところで行き帰りの両方で、レントさんは我輩を洗脳しようと企んでおりました。昨日のカラオケに嬌声を上げていた自分ににやり微笑み、自前のウォークマンに仕込んであるサンホラとアリプロを惜しげもなく我が耳に! うーん、マンダム。古い。
サンホラというとつい、以前遊んで頂いた某司令を思い出すのですが、今では世の中にサンホラーが溢れており、益々手を出し難くなっております。理由は言わずもがな自前の性格の悪さですが、ふと、くそあの時もうちょっと司令に突っ込んで詳しく聞いておけば、と返す返すも悔やまれる。
昨日レントさんに唄って頂いた歌や知っている曲になると知らずにんまりしてしまう。サンホラは歌詞が面白いのでつい見入ってしまう訳で、一回こっきりでも中々残り易い。嗚呼、でもそんな今更サンホラにはまったらなんでもっと早く行動しなかったとか後悔しそうでいやなんだ! という葛藤に苛まれながら、すいません本当はそんな葛藤とか呼べる程複雑じゃありませんでした、もやもやしながら、やっと辿り着いた電車で、そうか終わりじゃない、まだこれから一時間掛けて横浜に戻るんだ……
帰りの二人はやや無口でしたがまぁ初日にたんと喋ったのと疲労困憊なのと、無口と言うのが初日との比較であって一般人や同じ車両の人と比ぶるならばそらもうぴーちくぱーちく喋っていたんですが。あ、ぴーちくぱーちくはおれってなんかこの件デジャブ。

お夕飯は、そうですよガラスの森を出た時点ではお夕飯って時間じゃなかったのですよ、そこからお夕飯という時間まで乗りものに揺られましたよ、横浜駅で、五右衛門というパスタ屋さんに。
チェーン店らしいのですが初耳でした。レントさんはすっかり地元の常連さんのようで、篤と語るそのお言葉に次第に惹かれてゆき、すっかり胃袋がパスタに変換するという素敵な事態ところで前回の来横の際バーミヤンでいいんですかとレントさんに謝っていたのは何処の誰でしたっけ。
メニューが結構目新しく感じてどれも食べたかったんですが、如何せんどれもたっぷりそうなのは、ちょっと一人では来辛いか……二人で来てハーフ&ハーフを分け合うとかすると楽しそうです。三人は駄目です六種類はこんがらがります。この鶏頭!

遊び倒し歩き倒し振り回し堪能し、レントさんに御迷惑をお掛けする一方の旅路が終わろうとする頃には、二人して日常に帰りたくないと嘆いておりました。どのくらい御迷惑をお掛けしたかというとこの日の待ち合わせに堂々遅刻してk以下略
うわーすいませんすいませんもうすぐ着きますというメールを出している時点で十分近く遅れていると初めて気がついたんですうわーん!
もう駄目なんじゃないだろうか。体内の時計も方位磁石も狂ってるんじゃお前どうやって生きていくんだ。本当にもう、申し訳ない。何故こう、待ち合わせには遅刻してしまうのか……仕事先は三年半で三、四回程度に抑えられているんですがね? どっちみちしてんのかよ!


オンリーでコスプレされている方に目を奪われる事からチェーン店の紹介まで多岐に渡り、はしゃぐ自分をエスコートして下さったレントさんの手腕には脱帽です。それに比べて一応地元の筈の中華街をこれっぽちも案内出来ないもうこの辺も等価交換の法則に反してるぜ!
しかしそれでも次回の約束はばっちり取り付けたので、いつの日か吹きガラスの為にまた集まる事を誓い、二人は背を向け歩いていった……
そして僕はレントさんが、昨日中華街で言葉の綾を巧みに用いた商人から買った大量の甘栗の消費活動の為一部を貰うという約束をすっかりうっかり忘れた事を、電車に乗って思い出す。
……ああああ最後まで失敗続き!
そんなこんなで、お疲れ様でした。レントさんさえ懲りてなければ、また次回!
……という事はもう次は無いか、無い無い無いなorz


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