原初

羅列 回帰



―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2008年11月01日(土)
マダオがたまに活動的になる日その一。


因みにまるでだめなおたくの略ですよ。<マダオ
さてこの日、我が住居よりそこそこ近い市にて、さるイベントが行なわれるとの情報をキャッチ。そしてそこに参加されるは自分がネット開通時よりほぼ通っているというストーカーっぷりを働く同胞のレントさん。
という事でリアルでもストーカーをしてみましたv いやそれ「v」じゃないだろ「v」じゃ。

場所の名前が産業振興会館とかものっそお固そうな名前だったので本当にそこか!? パソコンのモニターを見直す事数回、控えた携帯の液晶も二度見三度見、どうも間違いではないようでようやっと辿り着いたそこではセーラームーンのオンリーが。
え、今時!? とか思ったそこの方、正直自分も始めはそう思ったのですが、ところがどっこい十数年経っても色褪せない魅力で人を虜にし続ける不朽の名作は、これまで知らなかった情報を彼是聞いて是非調べてみたいという気持ちに一介の凡人をさせた、そういうシロモノなのです。うん後でウィキ先生に聞いておく!
即売会というとコミケっきりなのですが(それもどうなんだ)。あの狂気の場(一応褒めてはいる)(何処かだ何処が)と違いまったりながら濃厚な感じの空気でした。こう、ロイヤルミルクティーみたいな?(微妙)
こなれたというか洗練されたというか金婚式の夫婦のようにそこはかとない安心感を醸しており、その辺も長寿ジャンルの妙なのかなとか勝手に思ってみるテスト。

で、目当てのレントさんを発見! え、何も間違った事言ってないよ? レントさんはガーリーでひらひらーな服装で、いいっすね目の保養! え、何も間違った事言ってないったら。
個人的には腕がすけすけ(オヤジ表現w)なのがエリオス意識なんだろうかとか勝手に憶測しつつ、レントさんは鈴で呼ぶとやってくるペガサスことエリオス(もそっとましな説明ないんか)とちびうさのカプリングで本を出されているんですね。まぁ詳しい事は上記のサイト様に飛んでどっぷり浸かってこいという男前紹介にしておきまして(わ)、これが、この二人が、なんて萌えるシチュエーション! どれだけ萌えるかは後述。

いや、なんかもう自分にとってセラムンって幼い頃に見たアニメのイメージしか殆ど残っていなくて、それでも無印とR、それからSは結構覚えているんですが、無印終盤の黒富野が如き全員死亡エンドになるのかという衝撃や、ネフライトとなるちゃんが原作では特に恋仲にないと知ってショックだとか、エイルとアンは微妙にマイナーといわれてそんな僕らの銀河星十郎! とか、まぁあっちをちょこちょこ、こっちをちょこちょこ。
逆に以降は漠然としていて、バージョンアップするごとにキラキラ度とかが増してときめいた衣装とか、そういうのは覚えているんですが、ストーリー的には。
キャラクターは、エリオス、フィッシュ・アイを筆頭とするアマゾントリオ(独断と偏見による意見ですw)、スターライツに至っては三人いたとかそれくらいしか記憶になごっふごふ。
そんなオンリーに来ている他の方々に殺されそうな知識で挑みましたが、レントさんとの逢瀬を重ねる以外にも、一応目的を持ってはいたのです。
ずばり、ほたるちゃんせつなさんがフューチャーされたもの。
あ、微妙ですか?w カプリングとかもないですからね。どちらかがメインに据えられた漫画か話が何かあったらいいなーと、思い自体は漠然だったんですが。
これが意外と難しいイメージだったようで、はるみち(判らないよい子はそのまま知らないフリをしましょうw)は沢山あるんですがね。その付け合わせくらいでしか二人とも登場していないこの切なさorz
なんとか一冊、結構コマに登場しているのを見つけたんですが、まぁやっぱこれのメインははるみちかな、と諦めてみたり、別にはるみちがきらいとかじゃないですよ、ただどうもその日のオンリーを見る限り結構メジャーどころのようなので、先にそうだと知ってしまうと手が出せなくなるお前本当その性格どうにかなんないのか。
隠れお題でエンセレも探していたんですが、此方は原作で目いっぱいやられているからなのかなぁ、これはというものがヒットしませんでした。まぁ、ほたるちゃんとせつなさんで打ちのめされて目が虚ろになっていたのも事実ですがw

一通り回ってポイントの難から無収穫にて戻った自分をレントさんは慈母の如き愛で包み込みなんとスペースの空席にお座りさせて頂きました。やっべレントさんと0距離! 変態発言は兎も角、売り子側の視点に立つとなんかどきどきしますね。
そのはしゃいだテンションで素人丸出しの質問にきっちり濃密トークで返して下さるレントさんは流石の一言、その巧みな話術から深遠な世界観の一端を覗き、既に何度かメールでセラムンのよさなんかを教わっていたので機会があったら手に入れたいとは思っていたのですがランクアップして、是非今度ブクオフで買おうくらいの勢いに。
更に誘惑に負けて、作者の目の前で今手に入れたばかりの著書を読もうというお前それなんて羞恥プレイを働いてみました。だ、だってずっと楽しみにしていたんです! レントさんの作成日記を見ていると、実際には自分は何もしていないのに勝手に横で手伝っているかのようはらはらしたり、やっと全ての作業が終わったという喜びと達成の報には思わず歓声をあげてしまったり、つまりやっぱストーカーなの? なんなの? 死ぬの?
そういうテンションで先頭の文章を読んで、なんて不謹慎だったのだろうと本を閉じた。レントさんに向き直って、やべぇこれもの凄い引き込まれるよみたいな感じの事を熱弁していた記憶はありますが、導入部の激動さに動揺の如く揺さ振られていたので正確には覚えていない。
別にそんなつもりは無かったのだけれど、やっぱりなめていたんじゃないかと。大きいお友達と少女向けの漫画なのは周知の事実ですが、そうでない深読み万歳な部分も沢山あると知っていたのに、美少年とか呪われたペガサスとかやっぱりきらきらの向こうのような世界観に、甘く見ていたんじゃないかと。
そんな同情必至のエリオスの人生が綴られたエリちび本は今月の23日まで通販予定だそうなので、少しでも御興味を持たれた方は是非。読んで損は無いです!
という回し者っぷりを遺憾なく発揮してみましたがあの、駄目だったら駄目って叱ってやって下さい。>私信
私信って最早誰宛か丸バレじゃねーかよおぉぉっっ!


所変わって中華街。おお、いきなりぶっ飛んだ。いや予想以上にオンリーと言うかセーラームーンについてなんか彼是ぐだぐだ綴っていたので、スマートに決められるところはかっちりと!
以前レントさんが来横して下さった時から中華街に行こうと言う話はあったものの、その前回では箱根での移動時間を甘くみていたものですから、達成出来なかった訳です。
という事で今度こそ! 意気込み何処の門からか忘れましたが(情緒の欠片も無い)突入! いの一番で見たのはお土産屋さんでしたが何か?
だってあそこ外れの方の道にはそういうのしか! その後本道に出て始めに入ったのも、お土産屋さんでしたが、なんかそのルートからだとしょうがないんだって! 最寄り駅からガイドされるまま進んだ結果です。
丁度前回から御当地リラックマを探していたという事もあり物色しつつ、自分は御当地でかプリッツを買ってみる。おまっ、荷物になるだろww 食べたかったんです、このシリーズすきなんです、ゲーセンであった時から。
それからそこで今やっているパンダ館? なる催しをつい気にしている自分を見かねてレントさんが一本行っとく? とお誘い下さり、無料だった事もあって入ってみました。ところで二人は中華街に御飯食べに来たんですけどね!! あ、まぁまぁ可愛いパンダ写真とか見れて楽しかったですよ。まぁまぁなのは、前半の丸剥け赤子時代はどんな動物も皆平等って事で。

そのなんか色々入ったビル(調べとけ)の直ぐ脇に出ていた何処かの店の(だからそういうとこ見とけよ)食べ歩きセットが、中々グッドチョイスでした。焼売とかプチ肉まんとか点心選り取りで、まさに食べ歩きセット。
ぶっちゃけた話をすると、自分そんなに中華街で食べ歩きが出来ると思っていなかったんですよ。待って待ってどつく前に少々お時間を!
大体見掛けるメニューは饅頭系列と、粽と、マーラーカオ(ゴマ団子)、後はタピオカジュースとか? 個人的にあのぶよぶよとしたタピオカより、コンビニのデザートにあったなんか小さくてしゃっきりしたやつのがすきなんですが、そのデザート以外で見かけないのでマイナーなのやも知れない。本当どうでもいい余談でした。
で、その辺しか思いつかないし見た事が無いように思えて、肉まんなんて、一個や二個が限度じゃないですか。後の二つだって御飯に油ものですし、とっても食べ歩きには向いてないよなと。
ところがどっこい久方に来たからなのか時間帯によるのか(人が多そうな時間は概ね避けてきた)、どの店からも点心を中心にラインナップが築かれ、一つ買って後腐れなく旅立てるような食べ歩きシステムが確立しておりました。
えー、一体いつからなんだ……これまで気がつかずに通り過ぎていただけなのか……?
やや茫然自失となりながらも、始めに買ったセットが中々守備範囲が広かったのと美味しかったという優秀さもあって、他のやつには評価が厳しくなる二人。とか言いながら自分は結構手当たり次第に彼是買ってましたが。子供か。いいんです一口二口食べて後は家にいる奴らにお土産と称し与えればいいのです。鬼畜か。

珍しくあまりループせずに方々を散策した後、そろそろ帰るかと言う段になって本領発揮、そりゃもう方向音痴炸裂ですよ何せ関内駅まで歩かせましたよといっても中々伝わらないでしょうが横浜チャイナタウンマップガイドというところの判り易い案内図を見ても乗っていないような駅です。せめて、せめて石川駅に着けていたら……!
や、それでもマシな方といえばそうですが、さんざっぱら歩き回ってくたくたの躯を引き摺ってでは、中々苦しいものがありました。うん、本当すいません、それでもなんとか駅のある方の出口でよかったとちょっと思ってるのは内緒です。

その足で横浜駅に行き、ビブレに寄ってみるテスト。レントさん要チェックや! のお店が並んでいるとの事で(過剰演出)予定に組んでいたんですが、これがまた夢の国! 僕お花畑を見たんだ!
あまりオシャレに興味の無い自分ですが、それはこれまでがっちり好みの店に出逢わなかったからだったのかな、と。ややお値段が張るのはあれですが、それでも欲しいなとかうずうずして、きっと一般的に服にお金がかかるというのはこういう事なんだろうとやっと世間に歩み寄る。
そんな庶民はせめて自分の心を満たすべく、予てより探していたニーハイソックスを幾つか買ってみました。いや、結構街を歩いた時に横目で探していたんですが、こういう場所に沢山あるのか! 数年越しの願いが叶いました。……え、数年? うん、寒がりだからブームになるずっと前から探し歩いていたんだ……

で、念願叶ってホクホクする自分の更なる念願が! レントさんと二人っきりカラオケです!!
いや、前回も行きたいなぁとちょっと思っていたんですが結構な強行軍で、そして今回も結構な強行軍で、無理かなぁと思っていたんですが、それは多分お前がフリータイム使い切るとか無謀を働くからだと思うよ。
しかし僕らはここで差別や迫害の実態を知るのです。そもそもカラオケ何処にあんねんと練り歩く我々の前にカラオケ如何がすか〜と天の思し召し、されど近寄って二人でと頼むと途端にあ、二人とかは却下でってお前ちょ待てや! 今カラオケ行く人探してたじゃないのよさ! 思わずピノコになっちゃうくらいの見事な掌返しっぷりです。
西へ東へ、いやごめん東は嘘だった西口を行ったり来たりしていつもなら全然がら空きのカラオケなのになんで週末のそれも三連休の一日目だからってこんなにも見当たらないのだ皆考える事は同じなのか否! 此方は次にいつ逢えるか判らないような遠方から遥々やって来た下さった方と一緒だと言うのに! あ、おれの貧乏臭さが駄目なのか?
思考のループに陥りながらもようやっと二人で行かせろや! そう脅して入ったものの、またあれ法外な値段取りますね! 平日昼間のフリータイム=三十分料金ですからね、そうかこうして搾取されていくのか……いつまでもねちねちしつこいですか。いや僕はこの制度を訴えたい。

とまあ探すのでへこたれながらやっと落ち着いた二人部屋、寒がる自分にレントさんは自らのコートをそっと差し出し、肩に羽織らせて下さる。あれこれ昭和の少女漫画のトキメキフラグじゃね? さもなくば僕の顔をお食べじゃね?
そんなラブラブっぷりで繰り出すレントさんの更なる攻撃は、サンホラとアリプロの連撃! うぉー、自分じゃ絶対に歌えないけど気になる歌い手ワンツーがここに夢の共演を果たしました! やべ、レントさん惚れる!
因みにそんなおれはバルディオスとか言ってみました。なんで!? なんでそこでそんな古いの出すの? ばかなの? 死ぬの?

波乱と激動の一日(主に自分の中のエリオス観が)を終え、その日は概ね希望していた通りの予定を実行出来てよかったなと思いながら、事前にやり取りしていたメールで何が食べたいかを聞かれた際に答えた蔘鷄湯は韓国料理だったのでやっぱり見つからなかったな、と若干切なくなりながら明日に備えて眠る。
PS.最近ラーメン屋から姿を消しているワンタンも探していたんですが、こっちもあまり無かったのは何故なのか。


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