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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2008年10月28日(火)
手始めに太陽を蘇らせてみせて。


他意や悪意は無く純粋に疑問だという事を踏まえて以下はどうぞ。おいおいなんだよ何その予防線w
現実に裁かれる罪について。犯せば罰を与えられる罪について。
犯罪には加害者があり被害者がおり、多くは許されざるものとしているけれど、時に情状酌量の余地が与えられる。

例えば手癖の悪い窃盗と、生活に困窮するが故の強盗は、その過程に於いて他者にどのような攻撃を加え恐怖を与えたかにもよるけれど、後者の方が許される気がする。よりそれらしくするならば、育児放棄された子供が食うに困って食料を盗んだのならば、そもそもの環境の悪さやそれに気がつかない行政へのバッシングが加熱して、確かに働いた悪事についてはそこまで責めが来なかろう。

殺人にしてみても、断罪はされるが……というケースがある。実際にはどうなんだか知らないけれど、氾濫する探偵ものの犯人に一人や二人はいるでしょう? 相手を殺さなければ自分が生きられなかったり、或いは殺しても仕方の無いくらい虐げられていたのだという状況が。
まぁ実際、一般の括りで考えたのなら人を殺すって労力の要る事に達するんだ、それなりに理由があると思うのだけれど。確かにただのいらいらだとか衝動的に発作的にってのも、あるんだけれど。

他にも彼是罪はあるのだけれど、僕ら妄想族の脳内を以てすればその罪を越えて強く生きろと応援したくなるような、そういう犯罪者にも出来る。
ただ、どうしてもそこに達せない罪が一つだけあって、自分の想像力に限界があるのか、それとも万国共通なのか。
強姦って、どんな事情があったら仕方が無かったといえるだろうか?
BLなんか特にその傾向が強いように思えるんだけれど、あれかな主人公が二人共同性愛者というのがまだ都合よく映るからなのか? なんだかだその犯られてる側が納得しているのが、最後に納得するならいいかとも思うしなんでだよとも思う。
まぁ、いやよいやよもすきの内だったり最終的に合意に達する(或いはカップルとして成立するなどの)場合は除くとして、そうした流れに無い強姦の場合、何をどう言い繕っても犯人に同情が寄せられる気がしない。
そう思うのは、大抵レイプ犯として捕まるのが男だからか? いや女が犯人の時もあるし、女だから男が理解出来ないとするのはちょっとステレオタイプだな。そういうところもあるだろうし、そうじゃないところもあって、そういう人もいるだろうけど、そうじゃない人もいる、以下略。
前提で幾つかの事例を除いたのは狡いと言われそうな気もするけれど、被害者に許されるより、世間的に許されるを主眼としているので、なぁなぁに最悪の出逢いと流すのではなく、罪は罪として、情状酌量の観点を探りたいんです。

本能という点からすると、まぁ他の二つも確かに人の多くが持つ願望の内なんだけれど(引き換えに多くを失ってまでする事ではないとブレーキがかかるに過ぎないという一説もある)、性欲という名前で大きく数えられるという点からすると、一番制御出来なさそうなのが強姦っぽいんですけどね。でも、せざるを得ないだろうと涙ぐむような場面が思いつかないんだよなぁ……
という事でこんなの見たよとか思いついたよとか何かあったら教えて頂けると幸いです。それに納得出来たら、僕の中の銀河の歴史が又一頁増えます。


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