
戯 言ノ源
―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰
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| 2007年08月22日(水) ■ |
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| 感じてる灼熱。 |
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母君様がえらい猛烈に西遊記を見たがっているので映画館に足を運んだところ満席とかいうまさかの罠。その前の週(レディースデイを狙って水曜しか行かない)(貧乏人め)はお盆の水曜なんてなめてんの? と映画館の方に脅されたので休んだんですが。 甘かったよ。まだなめてたよおれら。夏休み自体が駄目なんだな。そんなに子供人気が高いとは知らなかったというのも敗因でしょう。何に負けたって、色々です。 しかしわざわざ足を運んだというのにすごすご帰るのはそれこそ負けてではなかろうか。そういうノリでハリーポッター見て参りました。こっちは物凄い普通に入れました。何? この差。
その前の映画を見ていないという母君様の為始まる少し前に(劇場の外で)重要ポイントを喋りきりながら、なんだ覚えてるもんだな。捨てたもんじゃない記憶力。 こういった方面にしか役立たない微妙さはありますが。あ、ちなみに若しかしたら以下ネタバレ。若しかしなくともネタバレじゃなかろうか。 相変わらず省かれまくりなのは致し方なく、それにしてもいきなり緊迫したところから始まるもんです。いあ、ダッドとの絡みの空気はすきだったんですが、それ故にハリーの苛立ちは判り辛くなっていて、尤も自分にとってはそこイタイポイントでもあったので省かれて若干安心もしましたが。 ただねぇ。目くるめくといいますか、矢張り原作の補完でしかなく単体で見た場合の映画としてはまずいんじゃないだろうか。それでいて端折り過ぎるとこう、ブーイングも自分みたいな奴から上がりますし、正直しっぱ(略) クィディッチが出てこない事をうっかりラストまで思い出さなかった辺り、説明欲しいじゃないですか。アンブリッジに食って掛かるメンバーとかワンシーンで構わないから。 そういう点でセストラルにももう少し注目が欲しかった。ハグリットの授業が入らないのは仕方がないにしても、ロンやハーマイオニーにとっては見えない何かに乗っかるという大変不気味体験な訳ですから。 不気味体験といえば神秘部での脳みそも欲しかった。一発で行けちゃったところとか、おいおいそここそ映像で見せてなんぼじゃないんかえ? ハーマイオニーの×印とか時間のおかしな飾り棚とか。 シャレっぽくなりますがハーマイオニーの罰が無くなっていて、シビアさとして必要じゃないか? でも悪女的要素をわざわざ入れるべくもないんかなぁ。 そもDAが露呈された理由も変わっていて、まぁマリエッタだかなんだかは大して重要でもなかったように思いますし構いませんがあんまりチョウが可哀相過ぎて相対的にハリーが酷い奴に見えます。そうでなくともこの巻のハリーは苛々していたり八つ当たりしたりと常人と同じといえばそれまでですが若干いやな奴になりがちなところも多いので。 なんだか文句ばっかり言っているので別のところに話を振りましょう。
ルーナ、ルーナが可愛かったです。逆さに呼んでいた本を誇張される事も無く彼女の父親というコネを使ったハリーのインタビューも無かったですがあの不思議ちゃん要素と、ラストの、無くしたものは探すけど最後には見つかるっていう、あの辺り。そんなに深い意味は理解出来ていないんですがなんかあの辺すきなんです。 マルフォイがあまり活躍してくれなくて寂しかった分スネイプが結構可愛らしく、いやそれでも少なかった感は否めませんがアンブリッジの査察を受けている場面、笑った生徒を殴るところとか、なんかもう、可愛いな!! 是非閉心術の授業をもうちょっとピックアップして欲しかったです。 なんだよ結局微妙な愚痴が入るんじゃんか。こうやって、荒を探してしまったり、そういう方ばかり突付いてしまうの、つまらないのでいやなんですがね。や、普段はすきですが、だってこれ、結構当たり前の事言ってるからさぁ(酷)。天邪鬼ってやつですね。
大事なところを忘れていました。シリウス家の屋敷しもべ妖精が軽んじられているところ。これだけはちょっと、一言言わせてくれや。 シリウスと彼との確執、故のハーマイオニーの活動が以降への伏線でも有り、今回の結末に対しての大事なキーポイントだというのにそんな素振りは一切無く、面白いおかーさまと二言三言会話しているだけで終わりです。 短かった、校長との恒例反省会元い〆の会話でも触れられる事無く、ここは、なんだろう、後から問題出てきちゃうんじゃないのかと。 無くてもいいかもしれないが、重さが、度合いが、変わってきちゃうのではと。
見せ方とかグラフィックとかハリーは映画館で見るもののような気がします。それでいて、肝心の魔法バトルはちょっと拍子抜けだったのはエフェクトミスというよりも根本のような気もします。 嗚呼駄目だネガティブ人間なので否定的意見しかどうしても出てきません。なんだかなー。それでいて褒めポイントが陳腐だから(自分がであって映画がではなくてよ)見ていて気分悪くなりそうだ。他人事。 次回のハリーも多少イタイところが有るので(マルフォイ関連で)悩みますがどうせなんだかんだ見るんでしょう。その時までにもうちょっと良いところを見つけそして褒められる頭を持ちたいと思います。 ま、無理だろうがな!!
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