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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2007年06月26日(火)
懐かしい匂いのするあの、家へ。


果たして実践でどれだけ役立つのかとても怪しいものですが、次のシフトの方に渡す防犯グッズがあります。グッズて。他になんか言い方無かったのか。ないんだよ。ちゃちいから(酷)。
店の情報というのは何処まで言っていいのか悪いのか、始めの契約書にも外に情報を洩らしてはいけないとか書いてありましたがどの程度なのか常日頃悩むのですが、それは差し迫った悩みではなくいつも通り興味本位程度なんですが。
グッズぐらいならいいんじゃないかなと防衛に走ってみるテストです。

持ち運べる手軽サイズでないと危急の際に意味を成しませんので掌大なんですが、この為しょっちゅう渡した渡してない忘れた何処のシフトからだのオンパレードで、斯く言う自分も記憶力には誇るものがありますから(逆説的にな)(忘れっぽさを誇るなよ)二度三度ではありません。
そんな事情からいつしか紐が付けられ首から掛けるよう布令、大半はぐるぐる巻きにしてインザ胸ポケット、改善したんだかしてないんだか間違いなく後者ですが、少なくとも自分は忘れる事に関して絶対の自信があるので(何故そこばかり強調する)(一種の自傷行為だw)邪魔だ邪魔だと思いつつも首から提げて、しかし矢張り邪魔なので先端はインザ胸ポケットですが。要するに首筋に違和感がある事で忘れないだろうという目的だからいいんじゃないかな。ポジティブシンキン(違うと思う)。
お蔭様自分にとっては効果覿面のアイディアたるチョーカーですが、今日はすっかり緩みきったそんな日常が揺るがされる事に。
品出ししている時もそうなんですが職業柄何がなんでもお客様最優先になりますので、渡そうと思った人が丁度その時にレジを任される事も度々、実行に多少間が開くのも屡、そんな時は手伝ったりして時間を巻いていくんですが、その通り行動していたらはて、防犯グッズが無い。
若しかして貰い忘れただろうか。いやいやそんな事は無いついさっきまで邪魔だなーこれのせいで肩こり度アップしてるんじゃなかろうかと考えていた筈だ、そんなところまであやふやになってくる始末。既に受け取った事実もふやけてます。
取り敢えず前提は押し通して、どっかに放置してしまったのだろうと探しているとオーナーやオーナーの息子にどうかしたのか問い掛けられるので状況そのまま

氷室 「今まさに無くしたんです。」
二人 「……へぇ、今。」

なんだよ二人共さては信じていないな!? そういう心構えだと部下の信用失うぞ!
勿論脳内会話です。正味自分でも段々自信が無くなってきます。付近を見渡しても来た道を引き返しても何処にも無い。
まさかの思いで渡そうとしていた方に聞いてみたところさくっと、

Oさん 「今貰いましたよ、ほら。」
氷室 「…………あー、そう、それはよかったです。」
Oさん 「やだなぁ、まさかそんなついさっきの事忘れちゃったんですか?」
氷室 「そんな、まさか、そんな。」

そのまさかですが何か。己は何処の鶏かー! 自問自答が自嘲を呼び自分自身を見失います。
あんまり居た堪れなくって事後報告をオーナー達にしませんでしたが不味かっただろうか。いやそれよりも心の平静を保つ方が大事である!(そんな事はない)
の、脳トレをしなければ……!


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