原初

羅列 回帰



―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2007年06月25日(月)
君の背中を傷つけた奴。


どんだけー!

どんだけー!
どんだけー!
どんだけー!
どんだけー!
一生分言い果たした気分です。もういい。暫くいい。
そんな感じでどんだけー! が合言葉と化していたプロポーズ大作戦も最終回。また言ってるぞお前。
即行ネタバレなので毎度の自分が如く録画されている方は放置してもナイスです。言葉変だよ。あ、いつもか。

うじうじっぷりもキャラかと受け入れられた岩瀬健を始め妖精さんも矢張り可哀想だった多田さんもいいんですが、お前、そこで、ラストってありかよと。
いや、表現としてはありだと思います。また、今において彼等が生き行動しているという最後の答えからして、答えを見せるのではなくまさに今此処から、というテイストも理解出来ます。これから、という納得。
しかしドラマとしては、皆さんの御想像にお任せします的な、二人がどうなっていくか後は各々の中に的な、少なくともメインである二人をそうするのが、なんというかのめり込んでいた分感情がうんと頷けない。
申し分ない状況証拠、戻っていた呼び名等々そりゃ妄想はお得意の分野ですが、でもそうじゃなくて、そこは、プロポーズ大作戦の最後を飾るものとして見たかったんだよ。
実は礼がスライド写真を見つめている時から今度はこっちが過去に戻る番なのか、だけど健が今で未来に向かおうとしたのは礼の姿勢ありきであって、彼女は後悔しても今にて取り返すべきなのではないか、故にハレルヤチャンスを見れなかったのは残念ですが、そもそも写真無いじゃんとか言っちゃいけない。
でも、ぶち壊すのかと思いきや案外良かった演説でも、出来レースの賭けで押された背中でも、礼が、健が、何を言い、この二人を見たい者として望む結果に到るのか、そここそ、知りたかったのになと主観。
懸命に十五分拡大を唱えていましたがあのワンシーンだけだった事がより、より一層、それでだから、二人の会話をと! 望んでしまう。より一層。
悶えてしまう最後より多田さんを傷つけてまでこじつけた最後がいいのかと聞かれたら、婚約者になった辺りで、いやもっと前から不憫だ不憫だとは思っていたのだから、二人だけ倖せというのはいけない事かもしれない。
都合よくお互い気持ちが通じ合いましたじゃ、いけないと、思う。故に最後が非常に気掛かりでしたし、一番の被害者である多田さんが許したからと言っても今すぐどうこうなる二人じゃないと思う。それでも、それでもさぁ。
つまり駄々です。頭と感情って違うよね。先読みと納得って違うんだ。
台無しにした訳でも無い、御都合主義な訳でも無い、んでも物足りないっていうか、そこで終わり!? と叫びたくなってしまう。
終わりじゃない、二人はこれからだと言われても、もう少し先行公開して欲しかった。
あー、どんだけー!


原初 羅列