原初

羅列 回帰



―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2007年06月13日(水)
愛して、いらっしゃる?


わかりません。ですが、構いません。

確か、そんなような事。ダンバインで、マーベルが敵の手に落ちた際の、作戦に関する発言。
彼女を死に至らしめるかもしれない懸念からエレだっけ誰だっけ、兎に角ショウに問い掛け、そして答え。
なんだか妙に印象に残っていて、言葉の運びとか、声の感じとか、息遣い、全部が凄いすきだった。いや現在進行形ですが。
正直言って二人の仲の発展度からすれば、先の問い掛けも納得。とは言いつつも答え如何によって作戦の変更が考えられたのかは疑問ですが。幾ら優秀な戦士といえど一人と引き換えには、ねぇ。
対するショウの、なんと情けない事。だってこいつわかんないとか言っちゃってるぜ。でも、その、苦渋の表情。敬語は(一応)忘れてない、だけど搾り出すような、構いませんって、構いませんってなんだよ。
仲間として? 戦士として? 一人の女性として? 失いたくない大切なパートナーであったのは事実。しかし彼も又そして彼女も又オーラバトラーである事は事実。戦渦の中でやがて互い終わるであろう事も理解しての参戦なのだから、少なくともこの時点では。だから、意義を唱える選択権なんて始めから無かったのかもしれない。
それでも問われた言葉に、曖昧にして真実を繰り出すそこには、確かな思いと深さを感じたような。勝手に。
此処でそんな風に濁したツケなのか、結局マーベルが一番傍に居て欲しい時には表面だけの言葉を受け取り戦いの只中へ舞い戻るショウだけど、なんだかそこも切なかったけど、戦闘中に傍にいたらそれはそれで、ショウらしくも無いんじゃないかと。
結構この二人、すきだったんだけどなぁ。序でに言えばニーはキーンとの方が好みです。


原初 羅列