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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2007年06月10日(日)
4 倖せだったらもっと素敵。


さてるろ剣語りの締めくくりとして、いや諸々取りこぼしている感はありますが或いは取捨選択間違っていないかでも。ま、いいじゃないですか。取り敢えず今言いたい事は大体言った気がするので。
締めくくりとしては生と死、ハッピーエンドがエンターテイメントの基本を。
そうして挙げておきながら後者から語るというのも中々の暴挙ですが其処はほら、天邪鬼精神というので一つ(で大抵の事はどうにかなると思っている)。
個人的な意見としては、ヒューマニズムを尊んだり御都合主義につまらなくなってしまうよりは、自然の流れでのバッドエンドも大いに結構だと思います。この言い方だと武装錬金に(ライナーノートで御都合主義に触れる一文があったので)喧嘩売っているみたいですがそんな事は決して無く、要は物語を誰よりも知り尽くし誰よりも愛している作者の手で、満足の行く最後を遂げたかどうか。
作者によっては愛もまちまちでしょうが(不粋な茶々入れない)。愛していると、願っていますが。そりゃ読者も大事だけど出来れば当たり前のように一番は作者であって欲しくもあり。ね。
打ち切りとかであっても、せめて此処までは持ち込むとか、そういう気迫が感じられれば多分一応の区切りは各々付けられるのだろう。あからさま心残り、やり残し大量、何より不本意な結末だとファンに悟られてしまうようなものは、打ち切りであっても仕方無しと全編捉えられてしまうし、打ち切りという前提があったからそうなのだと言われても、嗚呼打ち切りかと単行本読者にも悟らせるような終わりはあまりにナンセンス。ナンセンスです。別に特定した何かを言っている訳ではありませんよあれとかそれとかどれとかこれとか(言ってる言ってる)。
でもこれまた個人的な見解を出せば、死や不幸や狂気による結末もいい、いいけれど、何かしら幸せが感じられるような、誰かの立場だけの笑顔であっても、あればいいとは思う。そりゃそうでしょう。狂っていない者の本音です。……まだ狂ってないといいんですが(不穏)。
それこそ志々雄が如く地獄を手に入れるとか程天晴な道行きならば、死を迎えていてもバッドではないし、寧ろ生きて明治を手に入れられても飽きはまだまだ尽きないのではないか。何処までも果てなく渇かない飢えを引き摺るよりも、抜刀斎を越えた剣心の手で葬られる方がよっぽど答えだと。いや最後自爆ですが(暴言)。
その結末を迎える者の信念にあっているか、心意気にあっているか、所詮それに全ては尽きてしまうと。
故に生であってもバッドエンドは有るし、死におけるハッピーも存在する。

さて此処で生と死。所詮は心のありようであり、それで何事も話とは語られ、そこにしか帰結出来ない。
いきなり自分の創作について話しますがあんまり脱線し過ぎると怒られるかも知れない(誰にさね)。
一度でも物語を構想した方には共通する、その物語の顛末。終わりと決めた場所。主人公やその横に連ねる者達の答え。
果たして自分はどうして其処まで天邪鬼なのか、此処で終わりと決めたところは実は大体一区切りに過ぎず、終わりにて死を迎えた者は実は生きていて、生の僖びに涙する結末ならば死を持って決着となす。癖みたいなのが、ね。なんかね。あるんですよ。
それはそこまでで固まってしまったものを覆す為の定石とも言えるし、単なる反発精神とも言えよう。
本当にそれでいいのか。甘んじているのではないか。平定したのちに起こる事こそこれからが示されるのではないか。自分の想像から起こした創造といえど命を分け与え果ては勝手に独立し生きていくそれらが、自分のちゃちい了見で定められたところで留まっていいのか。自分にさえ反抗しろと、自分の一部に天邪鬼精神を植え付けてる訳です。なんかそこまで行くと尊敬の域ダナー(他人事)。
故に数多有る自分の中の誰彼達は何某かを見出した筈の終幕を勝手に一区切りとされまだじたばた足掻かなくてはならなくなりやってられかっと自暴自棄気味に本当に自分からも離れていく。なんだ結局お前が人付き合い駄目なせいじゃんかどれもこれもorz

で、あれ。なんだっけ。何かしら纏めに入りそうな流れだけど特に纏めるつもりが無かったので今更困ってみるテスト。つくづく駄目ダナー。
生も死も、幸福も不幸も、よろこびもかなしみも、受ける人其々、十人十色、答えが違わなければ意味が無い。だからこそ似た者や共感する者に出逢えての一体感、相対する者との激論、交えての共鳴が行なえる訳だから。
尤も作り手が納得しても受け手が納得しない、或いは逆も、同じ理窟で道理なのだけれど。願わくば、創作者の与えた結末に、何かしらを感じ取れればきっと、それだけでも。
だけど悲しみや憤怒や恨み辛み、それらの賛同や助長や反発よりは、それでも無いよりかある方が、いいけれど。
なんでもいいけれど、感じて貰えれば幸福で。だけど感動や僖び、倖せだったらもっと素敵。そうでしょう?


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