原初

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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2004年12月28日(火)
とっても怖い話。

 時刻はもう太陽も沈むんじゃないかという夕刻。
 ふと目を遣せば、静かに横たわる誰か。
 こんな時間に寝ているその人物も、最早この家では常識で、誰も咎めたりましてや起こしたりなどはしない。
 この人ならば、この一時間前にやっと寝始めたのに。
 そう言う事もざらだ。
 しかし、自室でもなく居間の、しかも窮屈なソファの上などと随分と妙な場所で寝ているものだと訝しく。
 また、いじめてやろう、そんな気持ちもこの妙な時間に眠っている方が悪いのだと心の中で理由付けをする。
 無論それに矛盾はある。
 例えば、自分もこのソファでよくうたた寝するし、ここを寝床にしている人もいる。
 そして夕刻のせいにしてしまうのもどこかおかしい。
 しかしこの場においてそれらは全くどうでもいい事に成り果てる。
 兎に角、今は悪戯をしよう。それだけが目的である。

 ひた、ひた。

 静かに忍び寄り、着実に距離を縮め、鼾一つかかない、この家系にしては珍しいその目的まで、後数歩。
 そして、それは突然。
 本当に突然の事だった。






「欲望戦隊……」






 漏らされた寝言に、その場諸共悪戯仕掛け人は凍りついた。
 そして、それから数分後。
 見るテレビの為にもそりと起き出した、直後に唐突に告げられ私も凍りついた。
 私も、取り敢えずフリーズしてみた。

 ねぇ、ちょっと。









 欲望戦隊って何……?


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