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| 2003年12月15日(月) | 診察日 |
今日は必ず本体Ｍちゃんを先生に会わせるぞ、と決めていった。
深く潜っている彼女の意識を必死に浮かび上がらせて、なんとか診察室に入るまでに彼女にスイッチすることに成功。
とても頭痛が酷かった。
前日のうちにまとめておいた一週間分の記録（余談だが、この記録を作るには3つの日記を参考にしている。この私達の日記とチリの日記、それとＳの日記だ。二人の協力がなければ、とてもじゃないが把握しきれない。感謝。）は、赤字で「捨てないこと、先生に見せること」と記して鞄に入れておいたので、無事に先生の手に渡った。
しばらく本人がこの先の人生に希望が持てないこと、自分の価値がもう何もないと感じることなどを話していたが、そのうち緊張に耐えられなかったのか子供人格Ｋ�，妨鯊紊靴討靴泙辰拭�
Ｏ崎先生・Ｏ先生との面談時は、交代したら自分達から名乗るようにしていうたのだが、今のＭ先生のときはあえて先には名乗らないようにしている。Ｍ先生とのペースではそれがいいと感じたからだが、今回もやはり交代してからしばらく話すうちに、先生のほうから「今はＫ�，気鵑任垢諭廚反屬佑蕕譴燭里如■豊，�嬉しそうに頷いていた。
交代時の頭痛について話すうちに、話が事務的な方向へ向かったので更に男性人格KBに交代した。彼は今いる人格では最年長なので、こういった事務的・社会的な話題にはよく協力してくれる。
Ｍ先生とは初対面だったので、訊ねられるままに名前や年齢・役割などを話していた。
とにかく今週は入院をせず、どうしても無理なら来週からという方向で話を終わり、来週の予約時間を決めているとき、Ｍ先生がぽつりと「誰とどう話をしたらいいのかなあ」とおっしゃった。
『私』達は困って苦笑いをするしかなかった。
でも、嫌な気持ちになったり悲しくなったりはしなかった。
何故ならＭ先生にとって（恐らくＹ病院にとっても）私達は初めてのＤＩＤ患者で、その先生と新しく治療を進めていくのだと自分達で決めたから。
これからもっとスムーズに話し合えるようにしていきたいと思う。
もちろん、不安や未練はまだまだあるけれど。
頑張るしかない、のだ。
そのあと、病院つきのケースワーカーさんと初めてお会いした。
32条と手帳の申請をしたいと相談した。
32条はまず間違いなく降りるだろうとの事。
手帳は3級がおりるかどうかというところだと言われた。
基本的に、手帳の対象者は精神病患者で、解離障害は神経症分野だからだ。
でも、今の私達はパニック発作も酷いことだし、何とかしたいと思うと言ってもらえた。手帳が降りれば、市バスの乗車が無料になったり作業所の利用がＯＫになったりする。
電車に全く乗れなくて、たった一駅分をタクシー利用をしたり何倍も時間をかけてバスでまわったりしている私達には本当に助かる制度なのだ。
多くの助成―――ぶっちゃけお金を望んでいる訳では決してない。
ただ、もう少し生きやすくなりたいだけだ。
仕事だって望んでしていない訳じゃない。Ｍちゃんももう今まで何回も挑戦して、何度も何度も傷ついて辞表をだしてきたのだ。
多くを稼ぐことは無理でも、せめて福祉の保護の下で社会的な関わりがもてれば、子供人格たちの無理のない成長だって望めるのじゃないかと思うのだ。
どうか少しでもうまくいく方向へ流れて欲しい。
その後、多少嫌なことがあったり、苦しくなったりしたが、皆のおかげで何とか落ち着けている。
頭の片隅ではまだ「誰かに笑われている」声が消えないが、眠ったら消えていると信じよう。
＊次の診察日は、来週の月曜日、同じ時間。
