ライフ・ストーリー

DiaryINDEXpastwill


2004年09月09日(木) ライフ・ストーリー

  
旅行カバンをひろげて着替えを詰め込みながら、ふと思うところあって日記を書いてみることにした。

書く仕事からずいぶん長く遠ざかっているので、文章というものが書けるかどうか、かなり怪しい。その間ほったらかしにしてあった日記。読んでいるひともいないだろう(と思う)。

その間、何をやっていたかというと、学者の妻をやっていた。というか、今もやっているのでこれは現在進行形。学者さん(自分の夫に「さん」をつけるのはどうかと思うが、この呼び方がいちばんしっくりくるので勘弁)は、一月の半分は研究室に泊まるか海外(または国内)に出張していていない。ゆえにひとりで過ごす時間も多い。

だからわたしには仕事をつづけるという選択肢もあったはずだが、以前のように締切が厳しい仕事では、忙しい時期が重なると悲惨なすれ違い生活になってしまう。これは避けたかった(学者さんはわたしが仕事をつづけることを応援してくれていたけれど、不器用で体力のないわたしにはそれができなかったという理由もある)。

というわけで妻をやっている。しかし妻というのもなかなか大変。このことについてはおいおい書いていくことにして、まずは明日からの旅の準備にもどらなければ。その前に、ご無沙汰した方々が読んでくださっているかもしれないので。


わたしは元気でやっています。
期間限定(寒くなる前まで)で日記を復活することにしました。
ついでに日記名も変えました。
日記名は大岡 信さんの詩から引きました。


- * -


 「ライフ・ストーリー」

 一羽でも宇宙を満たす鳥の声
 
 二羽でも宇宙に充満する鳥の静寂
 
 
    /大岡 信(1931-)『草府にて』(思潮社)より
  
  


<< previous      next >>


夏音 |MAILMy追加