“酩酊者は迷走する”...datenshi

 

 

微粒子粉末襲来 東長崎の変 - 2004年02月12日(木)

しつこいくらいに何度も書くが、おれの趣味は自転車だ。
朝っぱらから雨でも降らない限りは、通勤にも迷わず自転車を
使用し、休日うっかり陽気だったりすると、主に川沿いを
自転車で駆け抜けてしまうくらい自転車が好きだ。

自転車の前の趣味は、これは今でもしばしば継続しておるのだが、
散歩であったり森林浴だったりして、すっかり

自称自然派を気取っている。

とにかく、おれの趣味は自転車なのだ。
2002年9月〜2003年10月までのおよそ1年を、おれの足として
ガンバッテくれたMTBモドキby無印良品お銀号

「いやー、東京は坂が多いっぺよ」

と呟きつつ、無印良品池袋西武店のおにいさん達から
チョットダケ怪しげな目で見られながら購入したのだ。
ところがこの「お銀」にはなぜだかやたらとトラブル続出で、
その原因としては、おれの自転車に対する知識のなさ、これこそが
一番だったようだ。例えば、グリースが注入されている箇所に
思いっきり油を差してしまったり、雨の中でも屋外に野ざらしに
していたり・・・今思えば随分と劣悪な待遇であった。

時折、今は無事隠居の身分としておれの部屋の前に置かれている
「お銀」が、夜中におもむろにロボ人形風に変形して、心地良い
眠りの最中のおれにまるで恨みを晴らさんばかりに襲いかかるのでは
という恐怖観念に囚われてしまうこともしきりだ。
もしそれが現実に起こりうるのならば、仮面ライダーファイズの
オートバジンみたいな雰囲気だと結構萌えちゃうんじゃないの?おれ。

とにかく、「お銀」は現役を退き、2代目チャリはブリジストンの
折りたたみ自転車だった。

「マウンテンバイクみたいな、豪勢なんじゃなくって、もうちょっと
お気軽に自転車に乗りたいなあ」

という気持ちから衝動買い。
振り返って考えると、ナゼそこでダイレクトにBD-1に行かんかったの?と
いった激しい後悔。しかし後悔と役目を終えたマイサンは立たず、
「だって買っちゃったもんはしょうがないもんね」
2代目は「シーサイドミントブルー号」と名付けた。
かのスーパーアイドル 相楽ハル子が歌う名曲に因んでいる。

2代目の乗車歴は実に短かった。実質2週間といったところだろうか?
彼女?は、会社の後輩のもとにドナドナよろしく売られていった。
スバルが誇る高級軽自動車サンバー号に載せられ、彼女は
遠い所沢の地へと売られていったのだ。
養豚や養鶏の業者さんの気持ちが、ちょっとだけ分かったような気がする。

そして、今や完全におれを移動させる乗り物が、BD-1まりな号だ。

購入した自転車に毎回名前を付けているあたりが実にしおらしい。



で、今日もスイスイスーな雰囲気で(古っ)西友東長崎店までやってきた。
およそ2日に一度の頻度で、帰りの途中で西友で買い物をしていくのだ。
食材と時限式酔狂的発火的麦的飲料を買うために。
自転車を駐輪場にきちんと停め、ズボンの裾を止めるバンドを外し、
(時々これをつけたまま小粋な雰囲気の店に入ってしまって恥ずかしい想いを
してしまうのでここはひとつ慎重に充分用心を重ねておきたいところだ)
もうすっかりブームも去ったのに相変わらずおれのアタマの中では
「おさかな天国」が鳴り響きながら、採算が取れるのかどうかが不明な状況の
ままいつしか何故か11時から深夜1時まで開店時刻が延長された西友東長崎店の
暖簾を喧嘩と火事が華だった江戸の商人な風情でくぐったのだが、

店に入るなり、くしゃみ百連発の刑に処せられたのだった。

「なんじゃあこりゃあ!!!」と、チョットダケ松田優作な体勢を取りつつ
ハクション大魔王もびっくりな勢いでくしゃみはそれでも出続けるのだ。
大魔王、出ずっぱり。まあそんなキャプションが必要でしょうなあ!

とにかくびっくりドンキーな雰囲気でくしゃみが止まらないのだ。

そこでおれはある一つの可能性について出そうで出ないくしゃみに顔を歪めながら
考察を深めていたのだった。
買い物かごを左の肘に掛け、右手には財布を握りしめながら、おれは考えた。



これはもしや花粉症ってやつかい?なあロザンナ?


そうなのだ。

なんとなく、毎年この季節になると、ある種の強迫観念みたいな物に囚われる。

現時点ではおれは花粉症なんかではない。そう、あくまで現時点では。
確かに、福井という結構な田舎で、いつでもどこでもスギ花粉がビュンビュン
飛び交っているような環境で、18年間という日々を送ってきたのだ。
だからといって福井県民は誰も花粉症になっていないかといえば、そうではない。
福井の血が相変わらず流れているおれだって、いつ花粉症の外圧に屈するとも
限らないのだ。
それゆえ、毎年この時期は、おれは臆病だ。
蒙古襲来みたいな雰囲気で、花粉症の上等兵共が竹槍持って「ウラー!」って
叫びながらおれの鼻めがけ突撃しつつあるのだ。

負けてはいられぬ。おれの鼻の中では「川中島の合戦」よろしく
鼻の粘膜連合軍と花粉症上等兵チームとの合戦が繰り広げられているのだ。
どちらかといえばこちらが袋小路を背にしているだけ、有利なのだ。
これは将棋の穴熊戦法に似通っているのだろうか?おれは将棋のことは
あまり自信がないのでこれ以上恥ずかしいボロが出ないようにしておくが、
とにかく、「もう後がない」という状況であればあるほど、おれは
(あるいは、おれの中の粘膜連合軍たちは)本領を発揮する。

とはいえ、くしゃみは相変わらず止まらない。

セゾンカードでのお支払いをしたのだが、店員が「お支払い回数は?」
と聞いてきたところ、くしゃみを我慢し続けて既に悶絶の表情のおれは、

「ひっ・・・ひっひっひっ、ひっかいで(一回で)」

いずれにせよ、キケンな兆候である。
明日以降が楽しみでありますな。ムフフフフ・・・



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