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久しぶりだぜ。こんな気持ち - 2004年02月08日(日) もう、何年ぶりの出来事になるだろうか。 自分には縁のないことだという奢りや 自分に限ってはそんなヘマはしまいという思い上がりが 今回こういうことを招いたのだろう。 日々、謙虚に。 そして、自分に厳しく、他人に優しく。 一杯のかけそばに至福の愛を感じる心を忘れぬよう。 それから己に漲るダイノガッツを忘れぬよう。 いやあの、アバレンジャー最終回でしたし、ねえ そうなのだ。 何年ぶりかでやってしまったのだ。 風邪を引いて寝込むということを。 風邪を引くことですらもうアナタ何年ぶりよ?っていう状況だった。 ましてや、寝込むなんざぁ何をか言はんってところでござる。 マァァッッッタクゥ〜〜ジョ〜〜〜ダンじゃ、なーいわよーう。と、 Mr.2 ボン・クレー様に怒られてしまいそうな不甲斐なさだ。 街で偶然おれを見かけたら、すれ違いざまに 「カイショなし」と囁いてくれ。そうだ、小声でだ! その方がおれへのダメージが強えんだ! そんなわけで、昨日土曜日せっかくの隔週の休みの土曜日に、 ほぼ丸1日寝込んで棒に振るという憂慮の枠を一挙に飛び越えるべき 意気消沈かつ周章狼狽かつ竜頭蛇尾かつ五里霧中かつ魑魅魍魎な事態を おれさまは迎えてしまったのだ。 せっかく、前の日の夜中の3時に愛チャリBD-1まりな号のチェーンに オイルを塗り替え、せっかくの隔週の休みの土曜日だからツーリングだよ ツーリング、多摩川サイクリングロード使うて羽村辺りまで流してみるっぺ と、意気揚々と、そう、アタマの奥ではおれはフレディー・マーキュリー に変身していてウィーウィルロックユー!と声高らかに歌い上げ、 ついでに平成の仮面ライダーばりにフォームチェンジして近藤勇ばりに 「誠」と書かれたのろしを掲げ、すでに気分は東京都と神奈川県の境に ふっとんでいたのである。 そうだ、そうなのだ。明日こそ、おれはやるのだ! ヤフー様を12Mにした記念ツーリングなのだ! そして心地良い疲労感の下、美味いビールをあおるように飲んでやりたいのだ! ここまで、ここまでの想い・夢・希望・愛・そして下の階のひさしに群がる スズメたちのチュンチュン鳴く声、それらを全て無にする形で、 ウィーウィルロックユーも新選組も、そういえば新選組と新撰組とどっちが 正しいんだ?教えてくれ、とにかく、おれの中のフレディー・マーキュリーは もはやチャンピオンたりえなくなってしまっていたのだ。ましてや、 ライラライラライラライラライ・・・アリスである訳がなかった。 いや、よくよく考えないでも致命的ダメージを食らった原因ははっきりしている。 夜中の3時にノコノコ外に出てチャリのチェーンにシコシコ油さしてたのが いけないんだ。 そうだよ、酒かっくらってたからさみーのに気付かなかったんだよ。 わかってるさ。 わかってるさ。 ああわかっているともよ! しかしそれにしても久しぶりにえれー(つらい)感覚でしたなあ。 全身の関節がギシギシいってんだもん。いや音はしねーけどさ、 ギシギシってのが一番的確な表現だよね、風邪の時の関節の状態は。 とにかく全身ギシギシ地獄であったのだが、たった一つの救いと しては、なんと食欲は全開バリバリだったということだ。 昨日の朝、全身ギシギシ地獄で目覚め、 「おぅえ〜、なんやの」 と起床後の第一声が思わず福井弁になってしまう。そしてさらに 「おぅえ〜、ひってさぶいげ」 と起床後の第二声もやはり福井弁になってしまうくらいのモウレツな寒気。 ハイ、東京都と神奈川県の境が遠のきましたとさ ところが、である。 「ほやけど、腹へったげ」 と起床後の第三声も相変わらず福井弁のままモウレツに空腹を感じたのだ。 モウレツな寒気とモウレツな空腹が交錯するという火曜サスペンス劇場 もしくは、水谷豊チョーカッコイイ『相棒』のような、悲喜交々つれづれなるまま 無敵の竜人魂アバレブラック!なキケンな状態に突入していたのだ。 「いや、待て、ありえねえよな、腹減って寒いってさあ」 といきなり東京弁が甦りながら、冷静に考えた。 全身関節ギシギシの寒さの中冷静になるのは結構大変だということが 冷静に考えた末に出た冷静な結論であった。そして更に冷静に考えると、 もはや冷静になるのは難しいだろうからこの際人間が本来持つ欲望とやらを 信じてここはひとつおもいっきり飯を食ってしまおうではないか、その先 どうなったからといって既に冷静になることは困難を極めているのだから 状況が一変しようが二変しようが三変しようがどうにもならないのだから 食え、食ってしまえ、ここで食わねば二度と食えないかもしれぬぞ! と、冷静に考えた末に出た冷静な結論に基づき冷静に熟慮した上での 冷静な判断であった。 とにかく、朝・昼・そして夜と、関節ギシギシいわせ体ブルブルしてて それなのに汗ダラダラさせながら飯を食った。3食きっちり食った。 流石にビールは飲まなかった、というか飲めなかった。 アタタカイものしかおれの体は受け容れなくなっていたようだ。 それはあたかも、長崎の出島のような状態であったそうな。 で、食った後はすぐ寝た。正確には寝込んだ。 つまり、食う時だけ起きてインターバルを挟んで寝通した訳だ。 ところがフツーの格好ではブルブルさぶくて寝れないので、 Tシャツの上にトレーナーを着てさらにその上にセーターを着てさらに その上にアディダスのジャージを着て、寝た。正確には寝込んだ。 自分がまるでロシアの人形にでもなったような、いやどちらかというと おれはもはや既にタマネギ星人か何かに体を乗っ取られ、一枚ずつ服を 脱いでいくとその下に更に服があって何枚も何枚も服を脱ぎ続けていくと 次第に小さくなっていって最後にはラッキョウくらいの大きさになってしまう のではないか、という恐怖にかられた。 寝ている間は絶えず夢を見ていたようだ。だいたい3時間番組で。 その証拠に、「そうそうそろそろCMなんだよねえ」という絶妙なタイミングで 目が覚め、時計を見るとほぼ3時間経っているのだ! おれの特技の一つに、夜中目が覚めた際の時刻をピタリと当てられる というのがあり、今回の風邪で寝こんじゃったせっかくの隔週休みの土曜日でも その才能をいかんなく発揮したのだが、結局人間の睡眠というのは90分サイクル で浅くなったり深くなったりするので、寝た長さが感覚的に分かるようならば 別にたいした技でもないのである。 とにかく3時間番組の夢を立て続けに見た。 食ってるとき以外は殆ど寝ていたのだから、そうとうな本数の番組を見たこと だろう。しかし、その殆どをおれは覚えていない。 唯一、覚えている夢(番組) 過去付き合った女の子達が、次々に登場してくるショート・ショートもの。 ちょっとサビシクなっちゃったよ、おれ。 ...
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