自分で考えよーっと。
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T |
じゃ、次はわかんないので「金の斧」。
このコントよくできてるよね。好きです。
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子犬 |
最後まで見て、「あ〜〜っ」ってゆーか、「お〜〜っ!!」って感動。
小林さんは何をしでかしたんだろーって見ながらどきどきわくわく。
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T |
そうそうそう。片桐さんのあのすばらしい秀逸な一言「おまえさー」まで、
ぜんぜんわからなかったもん、あ!怒られる!って小林さんといっしょに思ってた。
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子犬 |
ね。ほんと最後までわかんなかったもんね。「自分で考えよーっと」が良かった〜。
許してもらうために掃除したり、犬に餌やったり・・・ってゆーのがまたしてもこどもっぽい。
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T |
犬の名前がペスとチャールズだったのも、なんかツボ。
神様がまぶしくないように手で日差しを押さえてたのも。
「眠くないっすよね・・・・へっちゃらだー!」って自分でつっこんでたのが全部おかしかった。
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子犬 |
なんとかご機嫌をとろうという必死さが(笑)。
最後、ついに逆ギレした後に、自分を殴ったり刺したりしていたのもウケたねぇ。
でもさぁ、失言したときに、自分のほっぺたをたたくアクションってダサイよね〜。
言い間違えたときにほっぺたたく人っているけど〜。
今回はそれとはちょっと違うけど。
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T |
・・・宮迫・・・(笑)。
結局、あれってほんとはあそこで「金」の斧は渡さないよね、だけど、
頑張ったから「金」の斧あげちゃうってゆう・・・神様ちょっとやりすぎというか(笑)。
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子犬 |
うーん・・・落としたのは「金」の斧じゃないもんねぇ。
あっ、このあたりは人によって解釈がわかれそう。
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T |
なにしろ元の話が曖昧で(笑)。わかってるんだけど、うまく言えないよ。
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子犬 |
同感。ところで、あの斧はどうやって背中にくっついてたんだろう?
まさか、斧があったとは。
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T |
背中サイズの。でも一回動いたじゃん、あのときも全くバレず。
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子犬 |
ねえ。見慣れてしまいましたが、あの小林さんのパントマイム、うまいよねー。
網戸拭くところとか。ほんとに何かあるかのように。
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T |
カーテンレールの上はわたしはイスに乗らなきゃ拭けません。
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子犬 |
普段、手を伸ばすだけで拭けるから、ああいうマイムになるのか。
でけーでけー。話それますが、最終日、カメラマンの人が舞台に出たとき、
その人が異様に小さく見えてびっくりしたよ。
なんつーでかさだよ。
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ユニクロ、ユニクロ? ユニクロ。
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T |
次、「アダムとイブ」。これも静かでよくできた話だよね。
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子犬 |
あの設定すごいと思う(力説)。よく考えたよねー。
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T |
あーゆー設定と発想ってほんと、小林さんの知能の幅を感じる。
哲学っぽいテーマを取り入れたコントってすごい完成度高いよね。
かといって難しくなってないから見易いし。
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子犬 |
みんなが知ってるものを選んでくれるからいいよね。
ああいうことをやろうとして難しくなっちゃったらアウトだもん。
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T |
「人類創生体験ルーム」だっけ?最初なにが始まるのかと。片桐さんの聖書の暗記すごかったし。
あ、ねえ、「教室」ものって多くない?なんかおかしい。教習所とか教室とか。
「習い事」みたいで大人の発想じゃないみたい(笑)。いっぱい習い事してたのかな。
こうしていろんなの観るとキーワードに偏りがあるみたい(笑)。
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子犬 |
あっはっはっはっはー。キ・ホ・ン・テ・キ・に・は、発想が少年。
忘れかけてた感覚を蘇らせてくれるよね。
大人はにらめっこで勝負したり腕立て伏せで勝負したりしません(笑)。
にらめっこって。あ、でもきっと、10歳のよしだくんにはダイレクトに響くんだろうな。
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T |
それってけっこうラーメンズのポイントで。
やってるネタだけにダイレクトに反応しただけのおもしろさじゃないんだよね。
にらめっこの顔が変だから笑っちゃうってゆーのは、多分子供の反応であって、
にらめっこしてること自体がそもそもおかしいというところで大人のわたしたちは
笑っちゃう。少なくともうちらはそうだよね。
あーゆー設定でラーメンズって男×女にならないところがいいよね。
他の話もそうだけど、なんか無理なくていいなーと。
真夜中の王国で「男男だからいいんですよー」って言ってたのは違う意味だけど、
男×男のコントおもしろいよね。シュヴァンクマイエルの男の対話にほんとに近いかんじ。
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子犬 |
無理に女役とかやらないとこがいいよね。それに男ふたりだとしても
年齢的に無理がないというか・・・。
設定年齢があるのか知らないけど、そーゆーの気にならない関係のふたりでいるところがよいかも。
極端に子供とか年寄りとかやらないじゃん。あと、わりとふたりが対等関係でいるところも。
親子やると片桐さんが必ずお父さんじゃない?なんかおかしい。
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T |
無理な設定にしないから、実は非日常なおかしな話なのにスッと入ってくるんだ。
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子犬 |
そういえば先輩後輩とかってないよね?アンジャッシュって上司部下多いよね?
(なんでいきなりアンジャッシュ?)
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T |
アンジャッシュは多いね。
どっちがいい男勝負も、勝つ気満々で小林さん「あなた、大学はどちらで?」って
お高くとまって態度変えるのものの、あっさり玉砕しちゃって(笑)。
あの大学のセレクトもうまい!「東大」じゃなくて「一橋」ってとこがミソだよ。
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子犬 |
ヘタに東大って言うより一橋の方が妙にリアル。古い話だけど、カリヒヤの歌に入ってる
「日東駒専」もかなりツボだったな。
小林さんはある程度勝てる自信があって大学を聞いたのか?
すると小林さんの大学も微妙なかんじがしていいねぇ。
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T |
「受験を体験してる人」じゃないとわからないでしょう。日東駒専はツボだったよねー。
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子犬 |
たぶん、この役の小林さんの大学は「MARCH」。6大学じゃなくね。
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T |
マーチ!日産かよ!わたしのときは「明青立法中(中立法?)」って言ったよ。
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子犬 |
あの勝負はあの場ではフツーに観てましたが、ほんとよく考えたらお子様。
しかも登場してきたとき小林さんめちゃくちゃキメてたじゃん。
そんな人が「あっぷっぷ」って。
あと、腕立て伏せ速くて見えなかったっていうのもね(笑)。
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T |
手血が(笑)。
でもあの勝負内容で人の価値は決まらないよね(笑)。
「普通の人」の価値観が「ユニクロ」なのがおかしかった。
最終日、片桐さんの指を自分の服に持ってきて、上から「ユニクロ」「ユニクロ」って
やってくところで、片桐さんの指にチュッ!すごいサービスだー(笑)。
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子犬 |
最後の勝ち方はシンプルってゆーか・・・あの役の小林さんに合ってた。
メガネをふくところがいかにも得意気でうまいなー。
思わず「あー」って声上げそうになったもん。
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T |
インテリな役ぴったりで読書対決で勝ったときのような。
オックスフォード出のイブはどんな顔だったんでしょうね(笑)。
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「雀」大阪公演対談 2 終わり
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