はじめに大まかな感想を。
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T |
恒例の対談。今回がはじめての「ライブ」対談になりますね。
さっそく始めますが、子犬さん「雀」はどうでした?
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子犬 |
ぜったいおもいろいはずなのに、始まる前はドキドキでした。
ただ、いつもの舞台装置(あとで言われて気づいたけど、床が変わってました)と、
いつもの箱が置いてあったのには少し安心しました。
あとは・・・鯨のとき、ぜんぜん心構えができてなくて、
ビデオが出るまで曖昧な記憶しかなかったので、
今回もそうなったらまずいな〜と・・・。
これから始まることに脳がついていけるか不安でした。
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T |
わたしは日記にも書いたんだけど、
小林さんがけっこうネタ作りの種明かし的なことを取材の度に
おっしゃられていたので、つまんなくなっちゃったらどうしよう!という
思いがすごくあったんですよ。
観る側も慣れてきてるからコントの「法則」を見抜けちゃうかもしれないと思って、
おもしろいに決まってるけどちょっと不安・・・っていう。
でも実際、おもしろくてホッとしました。
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子犬 |
ああ、なるほどね。わたしは小林さんがいろいろ種明かしっぽいことをしていたことは、
あんまり気になってなかったなー、観に行ったときは。
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T |
そっかー、わたしは心配だったよ、おもしろいってわかっていても。
でもね、はじめて29日に観たときは、「あれっ?」っていうかんじだったの。
物足りないというか・・・ちょっと手抜きかな〜?というか、いつもより深さを感じられなくて。
(コレはキーポイントだったけど)
今回ってそんなに複雑じゃなかったじゃない?
だからスッと舞台に入れたし、単純に笑えたからかなぁ、
いつもより公演後もテンパらずに済んだんです。
それが返って「?」って感想につながっちゃったのかもしれない・・・
ひとつひとつのコントも短く感じられたし・・・
ってゆーのが終演直後の感想なのね、
でもね、後からじわじわきちゃったよね。
終わってしばらくしてからすっごいおかしかったことが判明して(笑)。
一度目ってはじめてだから、気ばっかり張っちゃってラクに見れなくて、
いつも二度目でドーン!ってくるんだよね。
ラーメンズっていつもそう、二度観ないと脳が理解できないの(笑)。
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子犬 |
確かにそれはあるかも。
あんまり頭使わないで笑えたのがちょっと意外というか。
深〜いものを期待しちゃってたのかなぁ。
あ、でも期待はずれなんてことはぜんぜんなくておもしろかったけど。
1回目から「う〜ん、最高!」っというよりも
2回目を観ておもしろいって確信したってかんじかなー。
自信が確信に?確信が自信に?ちょっと古い松坂語録。
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T |
そうそう。ねぇ、でも2回目(30日)のが全体的におもしろくなかった?
実は29日よりも短縮されていたんだけど、30日のがよかったような・・・
気のせいかな?
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子犬 |
わたしたちにとって二度目だったからおもしろかったのか、
それとも「あの回」がおもしろかったのかはナゾ。
でも大阪千秋楽はおもしろかった。
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テンパっておったもんで・・・
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T |
今回は「小林賢太郎まつり」でした!
ツボは山ほどあるけど、なるべく順を追っていきましょうか。
では「お時間さま」から。
冒頭の片桐さんの「・・・へっへっへっ・・・」が。いや〜なかんじで。
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子犬 |
あれ実際に言われたら気分害するよねー。
わたしは「テンパっておったもんで・・・」失敗したら早速使いたいです。
でも誰も知らないので使えないです。
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T |
知らなくたって使う!だいたい看板屋を営んでるってことがツボだよ。
あとさ、「キャランドグニオン」、タマネギ味のグミだっけ?
(グミってよく出てくる言葉じゃない?「零の箱式対談」中の、
キャニーポニオンはここからの応用だったのだ)
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子犬 |
「もしくは・・・」「もしくは・・・」っていろいろ言ったけど、
どの例も確かにそんなかんじする!と思っておかしかったー。
けつだいらまつ(ん?)?、しょばれんぼうあーぐん!!
「早く、砂を・・・」ってサイコー。
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T |
同じ重さの砂を!!唐突にうまいよねー!
しかし「お時間さま」という題材がうまいよ。
結局お時間さまには会えなかったけど。
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子犬 |
時間を題材にしたってのが「モモ」かなー、とか思っちゃった。
特に、時間をもののように扱うところが。
なんらかのヒントを得ているのでは?違うかな?
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T |
ああ!!そうじゃないの?きっとそうだよ。鋭いなー、子犬さんは。
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子犬 |
実際わかんないけどね。
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今年の冬は、こわくない!!!
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子犬 |
さて次は「音遊」・・・あなた始まる前にトイレ行って、
とおりゃんせのオチ、聞き逃したでしょ、29日。
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T |
そ、そのことは・・・触れないで〜、もう充分落ち込みましたし、反省しました!
こんなことなら29日は7時過ぎてもなかなか始まらなかったから、
あのとき行っておくんだったーって何度も後悔したわよ。
でもすごい猛ダッシュで戻ってきたでしょ?
トイレの中で暗転中の音楽聞こえるんだよね、で、急げ急げって。
ほんとに逃したのはちょっとなんだよ。
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子犬 |
恐ろしく戻ってくるのが早かったのでびっくりしたよ。
ほんとにトイレ行ってたのか?と思った。
不愉快とおりゃんせはあんなに長く吹くと思わなかったので、
いつまで続くんだ〜って思ったなー。
でも、あそこまで全部吹くと、聞く方も落ち着いて聞き始めちゃって・・・
だから最後のオチが妙におかしかった。
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T |
そこでそうくるかってゆう。
最初のふたりのやりとりもおかしかったよね。
「お湯?」「おんゆう?」おっぱい見えそうな外人の女の人がお風呂に入ってるCM・・・ってゆーの、
何回やったよ?そうそうそう、ガラスを破ってバリーンと、あー、わたしがカラッと(笑)。
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子犬 |
「職務質問されマニアってばか」を思い出した(笑)。
「カップ焼きそばのお湯捨てないで食う」ってしょっちゅう出てくるよね、
そーやって食べたことあるのかな。もしくはそう食べてる。(失礼)
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T |
小林さんにとっての貧乏キャラのイメージなんだよ、それが。
うんこ話のときの「ブランドに傷つけないでよ」って(笑)、いかにも。
小林ブランド。傷つけたらすっごい怒られるよ〜。
対談がバレたら・・・。
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子犬 |
ブランドに傷つけないでよって言われると納得できちゃうよね。
よくご自分をわかっているといゆーか。
「まあまあかっこいい」のセリフも。
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T |
あれ、自覚されてる(笑)。俺、まあまあかっこいい、のに?
でも役どころだもんね、いけないのよ、そーやって役に本人を見ては(笑)。
音遊に戻るけど、わたしは今回の中でけっこう好きなの。
デパートの企画コピーのところとか、よくできてるなーと。
デパートでパートは求人広告だったらすごいいいよね!
すぐ自分と重ねちゃうんだけど、こーゆー仕事してるじゃん、わたしも。
「自分本位に生き(行き)ましょう」はいいコピーだよなぁ、
実際は上の顔気にして妥当な案出すことばかり。ほんとよくわかるわ。
ドレミの歌ってさぁ、音全部外しちゃえよ!って言ってたわりに、
ドレミの歌だったよねぇ(笑)。
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子犬 |
全部外しちゃえって言うほど外れてなかったねぇ(笑)。歌詞だけ外れてた。
あ、そうそう「夜中だからおもしろいと思うんだよ」はツボでした。
すっごくよくわかるんだもーん。
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T |
タモリ倶楽部とかが(笑)。
最後の「何事にも動じないパスタ」ってゆーの、
知ってたんだよねー。
会社の上司が言ってすっごいしらけさせたもん(笑)。
だから聞いたときちょっとブッて吹き出しちゃって、
みんなより早く笑っちゃいました。
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子犬 |
うっわー。そんなおやじギャグ?知らなかったよー。
実際そんなこと言われた日にゃーぞくぞくっとくるね。
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T |
でしょー?たぶんね、28ぐらいからそーゆーの出てきちゃうんだよ、やばいっしょ?(キムタク風に)
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子犬 |
やばいやばい。「わざと」じゃなく「ふつう」に出てきちゃう歳かしら。
一方で誕生日にこだわるという少年っぷりも。
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T |
・・・だって音遊の曲、ぜんぶ横断歩道の曲じゃん。
なにか思い入れが(笑)?こどもだよ〜(笑)。
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子犬 |
なんで横断歩道(笑)。
「パクリじゃない、影響を受けたんだ」ってゆーのは何かの言い訳に今後使えそうだね。
いい言葉のトリック?だね。
あと「こわい話」ってねぇ・・・これも少年っぽい。
「こわくない話」は最後ぜったい何かくると思ったけど、
「眼鏡をかけていた」とは・・・。
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T |
ごめん、わたし、とっさに矢作さんを思い出しちゃったよ。
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子犬 |
ああ!!わたしもどっちとは言わないけど「おぎやはぎ」が浮かんだ。
あと一瞬タモリもちらついたの。
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T |
(笑)タモリだったらこわいよ、こわい話になっちゃうよ。
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コックピット、コックピット!ラジャー!
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T |
次ってなんだっけ?だんだん順番わからなくなってきた。
キャプテンカテゴリーかな?
片桐さんの「顔技」には参りました!
すごいよね、あんなの彼しかできないよ!あのヘアバンド?の使い方は、斬新。
小林さんは「お兄さん」になりきってた。すごい観察眼。
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子犬 |
わたしはどっちかっつーと、変な顔とか変な動きとかで笑うのはあんまり好きじゃないんだけど、
あなたが隣で「すごい顔」と指さして大笑いしてるのがおかしくて、笑ってしまいました。
小林おにーさんのがツボだったかなー。よく見てるよねー。
「コックピット、コックピット、」がたまらない。客席をうまく使ってるとね、
鯨のアカミー賞といい、今回といい。
何も見えてないけど、ほんとにタイムトラベルしてる気分でした。
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T |
わたしだって体の動きとかでは笑わない方だけど、だって、
すごい顔だったんだもの。
小林おにーさんはすごいうまい。
「Have a nice trip.」って言って去っていくときの手の振り方と、
あのリズムが。あるじゃん、ディズニーランド特有の動きのリズム。
そっくりでびっくりしたよー。
「運行中」が「うんこ中」って聞こえた(笑)けど、
あれも実際そんなふうに聞こえてるような気する。
もちろん、おにーさんにはそんな気ないんだけど。
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子犬 |
わたしも「うんこ中」って聞こえてさー、「えぇ?」って思いましたよ。
手を振りながら去っていくところはうまかったね〜。
「シートベルトは右から左へ」も。芸が細かい。
細かいといえば・・・気分悪くしたお客さんへの対応の描写がすばらしい。
二人も吐くアトラクションって・・・。
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T |
やっぱ船長の顔が・・・。
吐いたとこの描写はすばらしいよ。29日にはなにも説明なかったけれど、
30日には掃きながら「おがくずですっ」って満面の笑みで・・・
言わなくてもわかったけど、アンケートで「何やってたんですか?」って声が多かったと見た!
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子犬 |
Tさん、生でおがくずまいてるとこ見たことあるんだもんね。
あぁ、タイムトラベル中の船長のセリフもうまいよねー。
「うちのかみさんも・・・」とか、ああいうことちょこっと言いそうだもん。
操縦がうまくなくて失敗するとことか。いやいやほんとよくできてる。
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T |
「トホホ」とかでしょ。けっこう遊園地のアトラクションってさむいもんね。
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子犬 |
しかしそれを真剣に職業としてやってる人がいることを忘れてはいけない(笑)。
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T |
バイトしてたりして。ディズニーランドで。あーゆーのって役者の卵だったりするそーじゃん。
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子犬 |
かつてのジャングルクルーズのおにーさんだって、今たまに「ものまね」出るもんね。
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T |
へーえ、そーなんだー。ってゆーか、小林さんものまねに出れるっしょ?
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子犬 |
余裕。三田村邦彦なんかよりぜんぜんいけるよー。比べものになんないよ。
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「雀」大阪公演対談 1 終わり
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