Movin'on without you
mako



 

自分の人生の分岐点が
どこにあったのかと考えていて
それは、遙か昔。
18歳のあの日だったことに思い至った。

あたしの周りには
これ以上はいないってくらい
誠実で、優しい人がいて
その人たちが、あたしを見守ってくれていて


2024年07月30日(火)



 唯一じゃなくて。

「優しいね」
そうやってあなたに言った時
でも、俺の優しさに
そんなにズケズケとつけ込んでくるのは
お前くらいだよ、って言ってたこととか

あたしの相談に対して
きっと、他人にはあまり話さないであろう
家族の話をしてくれたこととか

ちょっと特別な間柄の女性の話をしてきたりとか

あたしの存在が、唯一無二って言うのは
ちょっとだけ、信じてもいいかなって思う。

でも、なりたいのは、唯一じゃなくて
特別なんだけどな。

死ぬときに、出逢えて良かったなって
思い出してもらえるような
そんな女になりたいんだけどな。


2024年07月29日(月)



 自分の責任。

手を繋いだことなら
一度だけあるんだ。

酔った勢いに見せかけて
私が無理やりに絡ませて繋いだ手。
握り返しては来なかった。

そういうことかと
頭を納得させて

頭と心と体。
どれもバラバラでさみしい。
さみしさが際立っただけ、だったね。

相手の人格の違いに驚くけれど
結局、人は合わせ鏡って言うから
あなたとあたしが、結ばれないのは
あたしの人格の問題ってことだ
そうだね。

否定できないあたしがいるのは確かで
こういう感情を受け容れることも
必要なのかと、それも、さみしい。

2024年07月28日(日)



 防御反応。

親の過剰な愛情から来る過保護に
ほとほと疲れ切っていたあたしを
救ってくれた人は
あたしには微塵の恋愛感情など持たなかったけれど

けれども、少しの情と欲によって
あたしを確かに、救ってくれていました。

今ならそれが
憐憫のようなものだと解るのだけれども
あの時のあたしには
幼すぎるあたしには
それがどうしても必要で
確かに救われていて
あの手が差し伸べられてなければ
今頃どうなっていたのかは
皆目見当がつきません。

だから今
あたしがあなたに縋りつきたくなるこの気持ちも
見て見ぬふりをできないあなたのことも
昔よりは冷静に観れているのだけれども
それでもやはり
いまこの瞬間に
あなたの手が必要で
どうしても、必要で
それは最早
感情とかそういうものを全部飛び越して
本能だと、思うのです。

自分で自分を壊さないための防御本能が
きっとヒトには備わっていて
あたしはそれを
そのスイッチをあなたに預けていて

きっとまた未来に
過去の自分に感謝する日がきっと来る。

今はただただ
あなたの笑顔を思い出して眠りたい。
何も考えずに。


2024年07月27日(土)



 矛盾。

家族なのに、
いつも、怒られないだろうか
機嫌を損ねないだろうか
そんなことばかり考えてる
多分、もう無意識に。

他人なのに、
あなたの前にいるあたしは
そんなことを1ミリも考えない
何を放っても大丈夫
そんな安心感がある
たとえ怒らせてしまっても
話せば解ってもらえる
またいつか分かり合える
どこかで解ってるから
あたしは、いつも、素でいられる

変なの。
いちばん近い人には遠慮して
顔色を伺って
素を見せられないのに
一年に一度しか会えないあなたの前で
365日分の自分を見せる

あたしを理解して
解って欲しかったよって
きっと全身で訴えていて
それが時に重いし
距離を遠くするのも知ってるけど
それでも、甘えてしまう

あたしが多分
今いちばん甘えてるのはあなたなんだ
泣いて手を引っ張って
帰りたくないって言うなんて
いい大人のすることじゃなくて
あたしはそれを
あなたにしかしない。

家は、水の中みたいで
あたしは呼吸をするために
時々、あなたに頼りたくなる。
肺呼吸なんてとうの昔に止めてしまって
ここに適応するしかないけど
時々、思いきり息を吸いたくなって
あなたの笑顔を見に行くんだよ。

死んだら骨を拾ってあげるって
冗談めかして言ってるけど
案外、本心なんだと思う。

笑顔を思い出しただけで
あなたといる時の自分を思うだけで
ほら。
あたしは、呼吸がしやすい。

2024年07月26日(金)



 無になりたい。

だめだ
やっぱり好きじゃん
もう会いたい

好きだと分かっていながら
誰かに聞こえるように悪口を言う
昔からの癖も治らない
そうしないと心が保てないのも
ずっと変わってない、いつまでも子供だ。

初めてくれたメールを眺めながら
絶対に返さないと決めている
差出人の名前を
ずっと、ずっと見ている

そんなことよりもやらなきゃいけないことが
あたしにはたくさんあるんだ

2024年07月21日(日)



 三つ子の魂。

思い返してみれば

ずっと
甘えられる人はひとりだけ、だった。

もう、10歳に満たないうちから
不特定多数には甘えない
でも、たったひとりにだけベッタリ甘える
そんな幼児だったな

初恋もその中で経過した

だから、あなたに今甘えているのも
何ら不思議はないんだ

昔、狂うほどに好きだった人は言いました。
いつも、会うたびに泣いていたから
「甘えてばかりでごめんね」と言ったあたしに
「本当に迷惑なら、今俺はここにいない」と。

あの人が、いろんなことを言いつつも
あたしの側にいてくれたことが
あの頃のあたしを生かしていた。確かに。

そういう存在によって、あたしは生かされてる
もうずっと

今も知ってるんだ
あなたが離れていかないことを
あなたは優しいんじゃなくて
臆病で、自分がかわいいから、
人を切り捨てられない性格なのを
あたし、知ってて、たぶん、甘えてる。

三つ子の魂は百までなんだなって
思い知った。今日。

2024年07月19日(金)



 あわよくば、触れたい

思い返してみれば
「makoは嫉妬するかもしれないけど」
なんて、随分と自信家で傲慢な台詞

それでもご想像通りに、
あたしはちょっと嫉妬しちゃったりしながら
あなたの特別な人の話を聴いた
特別な人の話を聴くあたしもまた
ちょっとは特別なんじゃないかっていう
錯覚をしてみたりなんかして

友達って
相手に彼女ができたら
喜ぶものだよねきっと
幸せを祝えるものだよね

だったら
私は友達にはなれそうにないな
あなたに彼女ができて
その話を笑って聞ける自信がまるでない

嫉妬するかもとはわかってはいるんだよね
その台詞は
一体どういう意味なのか
あたしの好きは
どんなふうにあなたに伝わってるの?
友達としての好きなの?

知ってる?
あたしの好きは
あわよくば触れたい、の、好き、だよ


2024年07月05日(金)



 女をきれいにさせる人

女の子を
もれなくきれいにさせられる人を知っている。

二度ほど飲んだだけだけど
その場にいた女性という女性が
みんなきれいになって帰っていった。
なんてことはない。
彼自身が、全員をもれなく女性として扱い
大切にもてなすからだった。

あのときのキラキラ感はないけれど
でも不思議だね
今日のあたしも、ちょっときれいだと思うよ。

あの人と違って
あなたがきれいにできる人なんて
あたしくらいだと思うよ、って
いつか言ってやりたいな。

あの人の時とは違う
あたしが勝手に、女性になるんだ、きっと。
シグナルは鳴らなくても
それでもやっぱり女でいたいんだ
できることなら。


2024年07月01日(月)



 甘えたがり。

会ったらどんな風になるんだろうと不安だったけど
何も起こらないし何も変わらなかった

この凪みたいな状態を保ち続けることが
あたしたちには一番いいんだろうな

ピンチの時に助けてくれたから
あたしはそれを恋だの愛だのと錯覚して

なんだろう、ずっと
ただ甘えていたかっただけなのかも

子どもみたいに、ベタベタに甘えて
それでも拒否されないことを確認して

人って、いくつになっても甘えたいんだね
大人は大人って生き物なんだと思ってたよ

近しい人の前で出せないメンヘラぶりを
他人の前で見せてるあたしを見たら
近しい人は何を思うんだろうね
幻滅するのかな。わかんないね

あたしのおなかのずっと奥のところにある
アラームみたいなものが鳴らなかったことだけが
ちょっと、安心して
ちょっと、さみしい

2024年06月30日(日)
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