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しもさんの「気になる一言」
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2018年09月25日(火)
技術室・美術室・手術室

マッサージチェアーでウトウトしながら見ていたテレビ番組。
テーマは「滑舌の悪さを治すトレーニング」。
滑舌の悪さでは、誰よりも自信がある私にとって、
他人事ではない番組だった。
「まずは、どれくらい滑舌が悪いか、調べてみましょう」と
アドバイスをいただく先生が、キャスターの女性に指示したのは、
滑舌の悪い原因を調べる早口言葉。
それが「技術室・美術室・手術室」のフレーズだった。
これで、どの音が聞きにくいか、わかるようだ。
あとは「割り箸を口にくわえて、ワオワオ言った」り
「風船を膨らませて、腹式呼吸」など、
口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングだったと思う。
忘れられないので、メモした早口言葉。
「東京特許許可局」など普通の早口言葉を言えるのに、
このフレーズは、本当に難しかった。
あぁ、本当に滑舌が悪いんだなぁ、と実感させられた。
毎日、口にすれば治るのかな「技術室・美術室・手術室」



2018年09月24日(月)
情報が溢れているから自分を見失いがちになる

選択肢は少ない方がいい・・最近、そう思う。
遊びも、食べ物も、スポーツも、生き方も、
選択肢が少ない方が、迷う事なく突き進める気がする。
今の若い人たちは、インターネットの情報から始まり、
多くの情報から選択する、といった判断が求められる。
それが悪いということではない。
ただ、うまく選択できないと、自分の求めている情報が
見つけられずに、焦りばかりが募ることになりはしないか。
ネットでは、自分を見つけて有意義な人生を送っている人が、
これ見よがしに、成功の活動報告をし続けているので、
それを読むたびに、自分はこのままでいいのか、
今していることは自分のしたいことではないのではないか、
多くの迷いが生じて、自分を見失いがちになる。
本当は、この道でよかったんだ、と気付くまでには、
ちょっとばかり時間が必要になる。
そんな体験を何度もしている私が、
何気なくラジオから流れてきたフレーズに反応してメモをした。
「情報が溢れているから自分を見失いがちになる」



2018年09月23日(日)
本当の勇気を持っていなかったからだ

映画「紀元前1万年」(ローランド・エメリッヒ監督)から。
主人公が、マンモスを1人で倒した、として
一躍、部族の英雄になったが、ナレーションが語った。
「危機感が迫っている」に続いて、
「本当の勇気を持っていなかったからだ」と。
事実は、縄が絡まって離れたくても離れられなかったし、
倒した槍も偶然(勝手に)、マンモスに突き刺さった。
結果だけ見れば、勇敢に立ち向かい倒したことになるが、
それを知っているのは、本人だけ。
だから最初は、有頂天になって「リーダー」きどり。
しかし、良心の呵責に耐えかねたのか、
本当の勇気を見せて、誰もから認められた時、
自分の力で、リーダーの印である白い槍を手に入れる、
そう思ったのか、潔い判断だった。
今の社会、なかなかこうはいかない。
だからこそ、真のリーダーが求められている気がする。



2018年09月22日(土)
お客が何も置いていかないからね

「居酒屋の飲み放題が増えて、二次会・三次会がない」から、
「スナック」や「カラオケボックス」の人たちが大変らしい、
そんなことを書いたけれど、居酒屋は居酒屋で大変らしい。(汗)
居酒屋店主の呟きは「お客が何も置いていかないからね」
どこも「飲み放題」「食べ放題」を始めたし、あとは価格競争か、
クーポンでのサービス合戦。
味、サービスよりも、価格で選ぶ若者達が多いようだ。
安くしたって、また来てくれるという保証は無いし、
飲み屋につきものの「常連さん」もいない、
「ボトルキープ」などというシステムも、ほとんど姿を消した。
そういう意味では「お客が何も置いていかない」と納得だな。
昔がよかった・・と嘆いているわけではないが、
夜の街が活気がないと、飲みに出かけてもつまらないもの。
千鳥歩きの酔っぱらい、見かけなくなったなぁ。



2018年09月21日(金)
飲み放題が増えて、二次会・三次会がない

タクシーの運転手さんに聞いた、最近の歓楽街情報について。
いつものように、「最近の夜の街、どうですか?」と訊いたら、
スナック、カラオケ業界も大変のようだ。
理由は簡単、居酒屋等に多い「飲み放題」「食べ放題」が、
ハシゴをする人を減らしたようだ。
言い換えれば、二次会・三次会がない、ということらしい。
自分たちの若い頃は、二次会はカラオケができる「スナック」、
中間管理職の頃の二次会は、決まって「カラオケボックス」。
飲みにでたら、一軒で帰ることはほとんどなかった。(汗)
それが最近では、一次会でお腹いっぱいになってしまい、
もう入らない・・とばかり、その場で解散することもしばしば。
今と昔、飲み会の形が変わったということかなのか、
それとも、飲みュニケーションが必要なくなったのか。
とにかく、お金が循環するシステムが崩れているようだ。
タクシーの運転手、もっと面白い話、聴かせて欲しいなぁ。



2018年09月20日(木)
愛着の想いが加わると愛おしくなる

何気なくみていたテレビ番組から流れてきたフレーズ。
(たぶん、NHK「美の壺」だと思うけれど・・)
小さいころから、集めるのが好きだった私。
「切手」から始まり「通行手形」や「耳掻き」まで、
どこか旅行に出かけるたびに、集めていた気がする。
そして、整理がつかなくなって、誰かにあげたり、処分する。
これを何度繰り返してきたことか・・・とほほ。
しかし、どうしても手元から離せないものもある。
先述の「耳掻き」などもその一例なのであるが、
歴史的に価値がある貴重なものでもないのに、どうしても残してしまう。
その理由が「愛着の想いが加わると愛おしくなる」
ただのコレクションではなく、実際に生活の中で使ってみたり、
友人・知人も協力して集めてくれたものだから、と気付いた。
言いかえれば、単なるモノではなく、愛着が加わって、
手離すのが惜しくなるほど、愛おしさを感じているに違いない。
その愛着は、モノに留まらず、言葉にも及び、
現在の「気になる一言」へと続いているのかも知れないな。
何十年も書き続けてきたフレーズは、一つ一つに愛着があるし、
時々、ふと思い出して、会話の中で使ってみる。
やはり集めるだけでなく使って楽しむこと。
これが、愛おしくなる秘訣だな、きっと。



2018年09月19日(水)
親と子の「宿命」だけは、永遠のものである

映画「砂の器」(野村芳太郎監督)から。
誰がなんと言っても、この映画のテーマは「宿命」だから、
作品ラストに流れるテロップを、あえて「気になる一言」に選んでみた。
本来は、もう少し長く、「旅の形はどのように変わっても、
親と子の『宿命』だけは、永遠のものである」
このワンフレーズで、映画全体を表現している気がする。
本来なら、作品途中に交わされる、「幸せなんてものが、
この世の中にあるのかい?もともとそんなものはないのさ。
ないからみんながそんな影みたいなものを追ってるんでね」
「それが宿命?」「もっともっと大きな強いものだ。
つまり生まれてきたこと、生きているってことかもしれない」
この会話を取り上げようと思ったのだが、どうもピンとこなかったし、
鑑賞後に観た「予告編」のテロップ「宿命とは、悲しさなのか、強さなのか」
これもこの作品を思い出す一言までには至らなかった。
天才音楽家・和賀英良が作り出す「宿命」という名の楽曲は、
ベートーベンの「運命」とは違う雰囲気を漂わせていたのではないだろうか。
(加藤剛さん演じる、若き天才音楽家、和賀英良の4拍子の指揮には、
思わず、笑ってしまいましたが・・・)
ところで、我が家では、この作品の主人公は誰か?で意見が分かれた。
私は「今西刑事役の、丹波哲郎さん」
妻と娘は「天才音楽家、和賀英良役の加藤剛さん」
さて、どちらが正しいのかなぁ、ちょっと気になる。(汗)



2018年09月18日(火)
今は、タクシーを利用せず、奥さんや子供たちが迎えに来る

飲み会の帰り、タクシーの運転手さんと話すのが好きだ。
「最近どうですか?」の一言が言えれば、
普段、人と話す機会の少ない人の方が、こういう機会に
饒舌になって、いろいろ教えてくれる。
タクシー業界は、厳しい時代になっているらしいけれど、
「どうしてですか?」と訊ねたら、
「今は、タクシーを利用せず、奥さんや子供たちが迎えに来る」
と笑いながらも、とても大切なことを指摘していた。
私はてっきり「代行にお客を取られちゃって・・」を予想したが
言われてみればそうだよな、と頷いた。
私たちの飲み会でも「帰りの足はあるの?」と訊くと
「ウチのを呼ぶから大丈夫」という返事が増えた。
家族がほとんど免許をもち、遅くても起きている家族がいる、
そして、仕事帰り・酔っ払いのお父さんを
「しょうがないなぁ」と迎えにきてくれる家族がいるということ。
そう言えば、駅のロータリーはお迎えの車で溢れている、
タクシー業界だけでなく、バス業界、代行業界も影響を受ける。
そういう時代になったってことなんだろうな。



2018年09月17日(月)
主役は、茶道の武田先生ではないか、と思うほど

公開を待ち望んでいた映画がある。
それが「日日是好日」(大森立嗣監督)(10月13日から全国)
地元の書店で映画化を知り、心待ちにしていた作品だ。
原作の同名エッセイ(森下典子著・新潮文庫刊・252頁)を、
数年前に少しだけ習っていた茶道の先生から勧められた。
その後、仕事が忙しい時、心が落ち着かない時に読み直し、
その魅力に触れていた作品でもある。
だから、映画化を知った時、本当に嬉しかった。
そんな折、樹木希林さんの訃報を知り、耳を疑った。
実はこの原作、ゆったりとした時間が流れ、
主役は、茶道の武田先生ではないか、と思うほど、
いろいろなことを教えてくれる。
その先生役を演じた樹木希林さんが他界したと知り、
その一言ひとことが、彼女からのメッセージとして
私の記憶に残るに違いない。
(心よりご冥福をお祈りします、合掌)

P.S.
書籍の「気になる一言」を書いたのは、
2010年02月10日(水) ■雨の日は、雨を聴くこと
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=40832&pg=20100210



2018年09月16日(日)
なんとなくコイツらが食うだろうってのを出して

15年以上会ってない親友が帰省する、と言うので、
普段は散らばっている仲良しグループに声を掛けて、
沼津の居酒屋に集合した。
さて、何を頼もうか、とメニューを眺めていたら、
仲間のひとりが、こう言った。
「なんとなくコイツらが食うだろうってのを出して」
もちろん、集まった場所も同級生が経営している店、
気心がしれているからかもしれないが、面白かった。
「大将、おまかせ」とか、常連さんの「いつものやつ」は、
料理を注文する時のステイタスなんだけど、
今回は「男ばかりで、この年齢の人たちの集まりだから、
きっと、こんな料理を出すと喜ぶだろうな、というのを
適当に選んでください」という意味が込められている。
まぁ、久し振りに会って話に夢中だから、
一つずつ注文するのが面倒臭かっただけかも。(笑)
さすが、店主も同級生、私たちが食べたいものが、
タイミングよくテープルに運ばれて来た。
こういう注文の仕方、いいなぁ。