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しもさんの「気になる一言」
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2018年02月27日(火)
自分のこと棚にあげて、私のこと責めないで下さいよ

映画「裏切りの街」(三浦大輔監督)から。
特に不満がある訳ではないけれど、なんとなく裏切ってしまう、
ネットの出会い系で知り合った主人公たち。
とくに寺島しのぶさん演じる40代の専業主婦の一言、
「ダンナがどうこうじゃなくて・・ただなんとなく・・」が、
妙にリアル感があって、怒っていいのか、笑っていいのか。(汗)
夫・彼女を裏切って申し訳ない、という罪悪感があるにもかかわらず、
「行きませんか? ラブホテル」「私、全然大丈夫です」の会話を耳にし、
なんだよ、この2人、バチがあたるぞ、と思っていたら、
案の定、ラストで、お互いが、夫・彼女に裏切られていた。
「裏切ったつもりが、実は裏切られていた」
タイトルが「裏切りの街」だから、これは特別なことではなく、
どこでも、そして誰でも有り得る場面設定なんですよ、と、
監督に伝えられたような気がする。
このカラクリがわかってから、もう一度観直すと、
実は、裏切っていた、もう2人の発言や行動の方が面白い。
特に、奥さんの行動を責めたつもりが、逆に開き直られて、
「自分のこと棚にあげて、私のこと責めないで下さいよ」
と言われた、夫役の平田満さんの動揺ぶりは、可笑しかった。
まさか脇役の心の動揺まで、演技指導していないよねぇ、三浦監督。



2018年02月26日(月)
車の中で育てば、嫌でも芸術家になる

映画「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」
(バーバラ・リーボヴィッツ監督)から。
カメラマンになるには?の問いに、彼女は
「車の中で育てば、嫌でも芸術家になる」とぼそっと呟いた。
引越し、移動の多かった幼少期、彼女の目の前には、
いつも車の窓枠があった。
そう、それは自然に「構図」について鍛えることになった。
カメラマンや画家といった芸術家は、その枠の中に
自分の想いをどう収めるか、が課題となるのだか、
いつも、バランスやインパクトある構図を、
大人が運転する車窓から、年中観てきた。
いつしか、自然にその技術が身についたということだろう。
こういう視点は、私を喜ばしてくれる発見である。



2018年02月25日(日)
熱川バナナワニ園で「リアル・ポケモンGO」

大学時代所属していた「ユースホステルクラブ」の先輩たちが
全員還暦を迎え、伊豆熱川でお祝いを兼ねた宴を開催するといぅ報を受け、
卒業以来会っていない先輩たちもいたので、飛び入り参加した。
笑いころげた話は後日報告するとして、帰りの電車までの時間に向かったのは
なんと「熱川バナナワニ園」。
建物もだいぶリニューアルしてあり、予想外に楽しかった。
特にポケモン好きには、たまらない施設とも言えそうだ。
なぜか・・空想の世界だと思っていたポケモンが、あちこちにいるし、
本物のワニを見ながらゲットした「ワニノコ」は、感無量。(笑)
さらに、勢いに乗って「アリゲイツ」に進化させただけでなく、
「ワニの像」というジムに「オーダイル」を配置して、ワニ三昧。
この超マニアックな「ポケモンGO」の楽しみ方も、
「熱川バナナワニ園」では、まだまだいっぱいありそうだ。
「ラフレシア」「ウツボット」「ハスボー」などに似た植物が満載だから、
こんなポケモンをジムに配置するだけでも面白そうだ。
熱帯ジャングルにしかいなさそうな、不思議な植物も溢れていて、
ここは「ポケモンGOの聖地」として売り出せる、と直感した。(汗)
あとは仕掛け方を工夫するだけかもなぁ。



2018年02月24日(土)
また違った季節に、来てみたいよね

年に2度(夏・冬)ほど実施する、住民の有志による、
柿田川公園の清掃活動を終えて帰宅の途中、
バスガイドの持つ旗につながり、歩いてきた観光客とすれ違った。
その時、耳にした会話が、もしかしたら自然を売り物にする観光の
「基本中の基本」かもしれないな、とメモをした。
そのフレーズが「また違った季節に、来てみたいよね」
1年のうちに、そう何度も訪れるわけではないから、
自分たちが来訪した季節以外の景色が見てみたい、
それが美しければ美しいほど、意外であれば意外であるほど、
また違った季節に来てみようか、と思うからだ。
これって、日本に多い自然を売り物にしている観光地にとって、
とても大切な要素だと思う。
「目・耳・鼻・口・肌」から感じる季節感は、
その人の記憶に深く刻み込まれることは間違いない。
だからこそ、それをしっかり表現しながら、
魅力を伝える機能を備えた施設が必要なんだと再認識した。
そのためには・・まず、資料収集からだな。



2018年02月23日(金)
「トッポイぜ」「ホットな仲だったんだよ」

映画「ストリート・オブ・ファイア」(ウォルター・ヒル監督)から。
ストーリーがダサい・・と思って観ていたら、
言い合う台詞(もしかしたら和訳?)もダサかった。(笑)
ツッパリのお兄ちゃんたちが叫ぶ。「文句でもおありか?」
女性の兵士が「俺も行く」と男言葉を使えば、
「スカートは引っ込んでな」と言い返す。
「トッポイぜ」「ホットな仲だったんだよ」
「ブチのめす価値もない男だ」「心配すんな」
「ヤな野郎だよ」「ありがとよ」・・
始めは真剣にメモしていたけれど、
ラストのほうでは、笑わずにはいられないくらい
ダサい台詞満載で、飽きなかった。
結局は何を伝えたかったんだろう?なんて考えない。
製作者には悪いけれど、コメディ映画とも言えるくらい
場面場面のダサさが面白かった。
和訳の字幕がなければ、こんなことはないのかもなぁ。



2018年02月22日(木)
いち・に・さん・よん

朝の通勤途中に目に飛び混んできたのは、地元小学校の朝の風景。
全校生徒だろうか、先生の号令に合わせて、縄跳びをしていた。
前日はランニングだったから、日によって違うのかもしれない。
縄跳びか、懐かしいな、と思いながらも、ちょっと違和感を覚えた。
それが、朝礼台に上り、掛け声をかけている先生の号令。
「いち・に・さん・よん」
咄嗟に「えっ『いち・に・さん・し』じゃないの?」と思った。
小さい頃から聞き慣れた号令は「いち・に・さん・し」。
たぶん「ラジオ体操」も、同じだったと思う。
それが「いち・に・さん・よん」だと、どうも調子が狂う。
もしかしたら、どちらが正解、なんてないのかもしれないけれど、
小さい頃に覚えた「音」というものは、不滅だなぁ、
そんなことを感じて、小学校の前を通り過ぎた。
もう一度「ラジオ体操」で、確認してみようっと。(汗)

P.S.
ラジオ体操は「いち・に・さん・し」でした。



2018年02月21日(水)
皆さんの元気の源を、今日知りました

本来なら、落語独演会の時間に合わせて、当日に来町し、
終われば、そのまま三嶋駅まで送るというケースが多い中、
「柳家花緑師匠」は前日から清水町入りをして、
夜の7時から「花緑のよもやま話」と称して講演会をこなし、
翌日には、午後2時から始まる独演会の前に、
できることなら「柿田川公園を案内したい」という、
こちら側の希望を快く受けていただいた。
さらには、メインイベントの独演会では、
「皆さんの元気の源を、今日知りました」と話し始め、
「僕は、あんな澄んだ水を見たのは生まれて初めて」と驚き、
「若々しいってことは、瑞々しい(みずみずしい)ってこと」と
「みず」にひっかけて「水」の持つ魅力を語り、
会場満員の350人に向けて、我が町をPRしてくれた。
住んでいる私たちが、どんなに声高に叫ぶより、
全国行脚をし、超一流の景色を目にしている彼らの発言の方が、
どれだけ、多くの町民に誇りを与えたか、計り知れない。
本当にありがたい、と心から思う。
これからも、多くの著名人に「柿田川(公園)」を案内し、
私たちが慣れてしまった「柿田川の魅力」を教えて欲しい。
それこそが、交流人口を増やすヒントになる気がする。



2018年02月20日(火)
地方新聞が、スポーツ新聞になっている

前半、メダルに一歩届かない種目が続き、
韓国・ピョンチャン冬季五輪を楽しみにしている
日本国民の溜息が聴こえてきそうな雰囲気だった。
それを払拭したかのように、中盤からメダルラッシュ。
それはそれで嬉しいことだが、私の違和感は、
地方新聞の「一面」記事が、写真で埋め尽くされたこと。
フィギアスケート男子の「羽生、宇野」選手や
スピートスケート女子の「小平」選手の写真の大きさは、
今まで目にしたこともないレイアウトで、
まさしく「スポーツ紙」と変わらない一面であった。
ネットやテレビで、何度も何度も目にした写真を、
大切な一面を大幅に割いて、カラー写真を掲載することに
違和感を感じたのかもしれない。
韓国・ピョンチャン冬季五輪の陰に隠れてしまって、
実は、日本の政治や経済の動きがよくわからない。
日本国民として金メダルが取れて嬉しいのはわかるけど、
地元の地方新聞が、全国のスポーツ新聞のようになるのは、
個人的には反対なんだよなぁ。



2018年02月19日(月)
完璧な人間は変われない。夫は常に向上し、強くなっていった

映画「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」
(パブロ・ラライン監督)から。
今まで「JFK」をテーマにした映画を何作か鑑賞したが、
この事件をファーストレディの視点から描いた作品は初めてだったので、
内容はどうであれ、へぇ、こんな事が起きていたのか、と新鮮だった。
「元大統領夫人ジャクリーン・ケネディ」が、
夫「ジョン・F・ケネディ」を単なる伝説の大統領にはさせない、
そんな意気込みを感じさせる作品だった。
車の中で、彼女が問いかける「ジェームズ・ガーフィールドをご存じ?
ウィリアム・マッキンリーを知ってます?
2人とも在職中に暗殺された米国大統領よ」という台詞が印象的、
もちろん「リンカーンは何をした人か知っています?」という台詞も。
「暗殺された大統領」としてでなく、リンカーンのように、
アメリカ史に残る偉大な大統領として、夫を誇ろうとしていた。
ネットで検索すると、第35代アメリカ合衆国大統領で、在任中に
キューバ危機などさまざなアメリカの問題に立ち向かった一方で、
マフィアとの繋がりやマリリン・モンローはじめとする数多くの不倫など
批判も多い大統領」という文字が見つかった。
物語の中で、事件後インタビューを受けた彼女の口から、
それを裏付ける、こんな台詞がある。
「大統領の欠点は何か」と尋ねると・・
「完璧な人間は変われない。夫は常に向上し、強くなっていった。
時には独りで荒野に踏み入り・・悪魔の誘惑に身をさらした。
でも、いつも愛する家族の元へ戻ってきた」
悩み苦しむ彼女の感情が、伝わってきたインタビューシーンだった。
精神的に強そうに見える彼女の弱さが見え隠れするシーンの数々、
どこまで実話なんだろう・・と思わずにはいられなかった。



2018年02月18日(日)
落語の面白さは、イメージを広げられること

翌日の「柳家花緑」独演会に先がけて、前日の夜、
第208回泉のまちカレッジ「花緑のよもやま話」と題して
彼の落語に対する想いを始め、生き方に関することなど、
緊張せず、ゆる〜い感じで、耳を傾ける機会に恵まれた。
書籍も出版している彼の生き方については、後日紹介するとして
やはり「落語について」のメモを紹介したい。
800人のうち25人しか、二世の落語家がいないということ、
落語家は、募集もしないし、師匠選びから始まる職業、ということ、
また、半分の落語家に弟子はいないという事実など、
ちょっと変わった視点で、落語という世界について話してくれた。
その講演の中で、私が質問したかったことを簡潔なフレーズで表現し、
思わず、これこれ・・とメモしたのは「落語の面白さ」について。
彼は、9歳で始めて人前で話し、現在の46歳までずっと楽しそうに、
そして、その話芸で周りを幸せにしてくれた経験をもとにこう語った。
「落語の面白さは、イメージを広げられること」
逆に言うと「その絵(場面)が浮かばないと、客は飽きる」と言い切った。
確かに「絵(情景)が見えてくると、どんどん引き込まれていく」。
みんなが、テレビや映画のように同じ映像を見ているのと違い、
それぞれの知識・経験から、思い浮かべる絵(場面)が違う中、
一人ひとりの頭の中に、そのイメージを広げられるという話術は、
落語家ならではの醍醐味というか、まさしく「話芸」と言えそうだ。
その意味を、翌日たっぷり実感することになったことを付け加えたい。