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しもさんの「気になる一言」
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2017年06月07日(水)
禁じられているということは、できるということです

映画「星を追う子ども」(新海誠監督)から。
「秒速5センチメートル」以来5年ぶりに手がけたオリジナル長編作、
その解説を読みながら、あれっ、こちらの作品の方が後なんだね、と
ちょっと違和感を感じながら、観終わった。
映画「言の葉の庭」でハマった新海監督作品であるが、
やはり「繊細な心理描写と緻密な映像美」が少なくもの足りない。
「地下世界」のことを「アガルタ」というところから始まり、
いくつかの聞き慣れない言葉が、やや距離感を感じた理由であろう。
そんな中でも、私たちの生活でも応用できそうな台詞をメモに残した。
「アガルタ(地下世界)では、死者の復活は禁じられている」という老人に
「禁じられているということは、できるということです」と問いつめる。
その言葉尻を捉えた、明確な指摘だな、とメモをした。
「出来ますか?」と訊ね「出来ない」と言われれば諦めもつくが、
「禁じられている」と言われると「本来は出来るけれど」の意味を持つ。
言葉の使い方、その裏に隠された意味、もっと勉強しようっと。(汗)



2017年06月06日(火)
ミリーの気まぐれに振り回されるな

映画「マイ・ベスト・フレンド」
(キャサリン・ハードウィック監督)から。
「乳がんが見つかったミリー」と「やっと子宝に恵まれたジェス」
この女性同士の友情ってよくわからないな、が観賞後の感想。
「長年つき合ってきた友達」の大切さを否定するわけではないが、
男の視点でこの映画観ると、感動するところがなかった。
突然、ガンが発見されて辛いのはわかるけれど、
それを理由に、浮気をしたり、ワガママし放題の行動には、
映画とわかっていても、納得いくものではなかったから。
「気付いてる? 私はガンなの」と悲劇のヒロイン的な発言に、
「気付いてる? あんたは横柄なガン患者よ。
周りの人が気を遣ってワガママを聞いているのに、
10代みたいに暴走して、もう巻き込まないで・・」と、
ジェスは一度はミリーを突き放すけれど、
彼女の「反省してるの」のワンフレーズで仲直りする。
そんな様子を見ていた、ジェスの夫の口にする嘆きに頷いた。
「彼女は大事なときに割り込むテレパシーか?」
「ミリーの気まぐれに振り回されるな」などなど。
どうしても素直に感動できない私は、やはり冷めているのかも、
邦題の「マイ・ベスト・フレンド」に振り回されたかな。(汗)
(原題「Miss You Already」)



2017年06月05日(月)
こういうのを「大きなお世話」って言うんだよね

柿田川公園散策での1コマ。
八つ橋を過ぎて、駐車場に向かう途中に、
倒木の切り株が「ハート」の形に似ている、ということで
誰かが「自然の贈物♡ハート♥ステキな予感」と
パソコンのワードで打ったような文字で印刷し、
防水のためかパウチ処理をして、それをハートの形に切り、
その切り株に、紅白の紐で結んである。
それを眺めていた大学生らしき若者たちの呟きが聞こえた。
「これって、押し付けがましいね」
「この説明がない写真が撮りたいのに・・」
要は「君たちに教えてやってるんだ、写真に撮れ」みたいな
説明がどうも嫌らしい。
さらに、SNSなどに投稿する写真のキャプション(説明)は、
自分で工夫したいのに、勝手に書かれて強く結ばれている、
そのプレート文字まで撮らなくてはならないなんて・・と驚き、
「このセンス、笑えるね」とまで言われてしまった。
「自然の中に、こんな不自然なコメント・・いらねぇ」とか、
「こういうのを『大きなお世話』って言うんだよね」と言い放った。
そんな会話を通りすがりに耳にした私であるが、実は同感。
公園内の景色の中に「自然のハート形」なんて、
いろいろなところで、いっぱい見つかるからなぁ。



2017年06月04日(日)
59歳「柿田川大学」学長就任。(笑)

59歳の誕生日を迎え、50代最後の1年をどう過ごすか?
G.W頃から、けっこう真剣に考えていたが、出した答えは
「柿田川大学」学長就任。(笑)
生態系の多様性を特徴とする「柿田川」を題材に、
多様性をキーワードに「コミュニティ組織」を考えたら、
遊び感覚で「柿田川大学」を開校し、その初代学長に就任、
そんな夢みたいなイメージが浮かび上がった。
今まで、仕事では「課長」という肩書きを持ちながら、
その他で「委員長」「会長」「先生」などと呼ばれたが、
唯一呼ばれたことがないのが「学長」だっただけのこと。
(もちろん「教授」や「准教授」などもありませんが(汗))
だから「柿田川大学 学長」の名刺が欲しくなった。
世の中に「社長」の肩書きを持つ人は数多いけれど、
「学長」の肩書きを持つ人は、そうはいないだろう。
本当はこれ、定年退職後の楽しみにしていた構想だけれど、
これも何かのタイミングかな、と踏み切ることにした。
完璧に体制が整ってから「開校」がいいんだろうけれど、
動きながら、そして様子を観ながら形を変えていく方が
私にはあっている気がしたから。
さて、まずはFacebookページ「柿田川大学」の公開からだな。



2017年06月03日(土)
日出る国と月昇る国の物語

映画「海難1890」(田中光敏監督)から。
冒頭、こんなフレーズで始まる。「1889年(明治22年)7月
日出る国と月昇る国の物語は、この小さな島で始まった」
題材となった「日本とトルコの友好関係」を考えると、
これはキーワードになるな、とメモしたが、
なかなかその言葉の意味が理解できなかった。
しかし、両国の国旗を眺めて、なるほど・・と納得をした。
国旗のマークが「日本は太陽」「トルコは三日月」。
この映画で、私は「トルコ」という国が好きになってしまった。
特に、私たちの記憶に新しい「1985年、イラン・イラク戦争」の時、
日本政府でも危険だと、救援機を送らなかったのに、
トルコ政府は、95年前に自国の民が日本国民に助けられたから、と
自分たちの危険を省みず、日本人215人を助けてくれた。
あの救出劇から約30年、もし同じようなことが起きたら、
現代の日本人は、困っているトルコ人に手を差し伸べられるだろうか。
最後に、こんな台詞もある。「人びとの真心が国を動かす」
そして、自国民より、他国(日本人)を助けなさい、と命じたトップに
「国民からの電話が鳴りやみません。この救出劇を誇りに思うと。
非難はひとつもありません」の報告がされる。
その報告を受けたトップが胸を張って、こう言う。
「そうか、私はそう言ってくれる国民を誇りに思う」と。
映画とわかっていても、カッコいいなぁ、この国のトップは。



2017年06月02日(金)
ひと息つきましょう

私が、疲れたなぁ、と思う頃に、タイミングよく
「ひと息つきましょう」とメッセージが届く。
正体は、Apple Watchの「呼吸」というアプリ。
画面を触ると、前回実施した日時とBPM(心拍数)が表示され、
私が「開始」の文字をタッチするのを待っている。
「静かに、自分の呼吸に意識を向けましょう」という
アドバイスメッセージ。
さらに「息を吸って」「息を吐いて」と続き、
手首に軽い振動を与えながら、呼吸のリズムを整えてくれる。
1分が終わると、BPMと共に「もう一度深呼吸」の表示も。
このデータが、iPhoneのヘルスケアのアプリに自動転送され、
私の健康データが蓄積されてくる。
この話は、また別の機会にするが、今回は「ひと息つきましょう」。
パソコン相手に仕事をすると、誰かが声を掛けない限り、
何時間でも画面とニラメッコ、ということもあり、
知らず知らずに、頭の中が煮詰まる。
そんな時に届く「ひと息つきましょう」というフレーズは、
Apple Watchの定期的な作業かもしれないが、妙に嬉しい。
庭師などの職人は、時折「一服」しながら、仕事の全体像を眺め、
進捗状況を確認、そんなことをしていたらしい。
「ひと息をつく」って、大事なんだな。



2017年06月01日(木)
今のうちに、出来るだけページをめくりたい

「最近、映画の一言が多くて、本の一言が少ないですね」という
メールをいただいた。
確かに、気になる一言に、書籍から引用した一言が減った。
しかし、本を読んでいないわけではなく、読書時間は、
確実に増えている。
ただ、最近の傾向として、以前読んで本棚にしまっておいた本を
読み直しているから、メモしながら読むことが減ったに過ぎない。
もちろん、読み直すことで、新しい発見もあり、
「気になる一言」で紹介したいフレーズも見つかるが、
今は、何も考えず、ただ読み込むことが楽しい。
歳を重ね、だんだん文字が読みづらくなってきたので、
今のうちに、出来るだけページをめくりたい、とも思う。
結局、スマホで書籍を読むことはせず、紙媒体の文庫本を手元に置き、
少しでも空いた時間があると、読みかけた部分に挟んだ栞を探って、
自分だけの世界に入り込む。
問題は、蒲団に入ってから本を開くと、1ページも進まず、
睡魔に負けて、爆睡してしまうことかな。



2017年05月31日(水)
2つの時間が交差するこの瞬間が、僕には何より大切なんだ

映画「彼女と彼女の猫 Everything Flows」(坂本一也監督)から。
「新海誠監督コーナー」に置かれていたので、迷わず手にして
帰宅後、期待して鑑賞したら、なんと「原作」だけだった(汗)。
作品としては、あまりにも短いし、レビューを書くことも迷ったが、
せっかり、新海監督の縁で観ることになった作品なのだから、と
短いながら書き留めたメモを整理してみたら、
飼い猫「ダル」の気持ちを通じて、ペットの気持ちになれて、
18年間一緒に暮らし、数年前に他界した「愛犬」を思い出した。
飼い猫「ダル」は、こんな気持ちで毎日を過ごしている。(らしい)
「僕は僕の時間を生きている。彼女は彼女の時間を生きている。
だから2つの時間が交差するこの瞬間が、僕には何より大切なんだ」
このフレーズを読み返して、思わず涙腺が緩んでしまった。
家族の人間が働きに出かけ、1人(1匹)で帰りを待つペットたち。
こんな気持ちでいたなんて知っていたら、帰宅後にもっともっと
遊んであげればよかったなぁ、と感じてしまったからだ。
また、それはペットに限らず、家族でも同じことが言える。
朝早く出かけ、帰宅する夜まで、それぞれが別々の時間を過ごす。
だからこそ、夕食など一緒に過ごせる瞬間を大切にしなくては・・と
短いアニメ映画から教わった気がする。
感想とはズレているが、こういう鑑賞の仕方も悪くないなぁ。



2017年05月30日(火)
京都彩る「青もみじ」

地元紙の夕刊に「紅葉の名所をだとる」と特集記事を見つけた。
タイトルは「京都彩る『青もみじ』」。
キャッチコピーは「秋に劣らぬ絶景満喫」。
そのとおりだなぁ、とメモをした。
さらに、リードを読むと
「初夏から夏、京都を彩る『青もみじ』。モミジの青葉は
強い日差しを受けまぶしく緑に輝き、雨にぬれれば一層美しさを増す。
京の東、紅葉の名所を南から北へたどった。」とある。
私が「桜」より「モミジ」の方が好きだから、こう思うのかも知れないが
1年のうち、何度も楽しめるのはモミジだろう。
「もみじ」と入力し、漢字変換させると「紅葉」と表示されるが、
モミジの魅力は「紅葉」だけではないぞ、と不満に思っていたので、
この「青もみじ」という単語は、とても気に入った。
写真にすると、その鮮やかさがなかなか表現できず、
あまり見栄えしないが、実際には、モミジの葉が雨に濡れていたり、
そよ風に揺れていると、しばらく立ち止って深呼吸したくなる。
さて「柿田川公園の青もみじ」に会いに行ってこようっと。



2017年05月29日(月)
「牛の肩甲骨」ってどこ?

先日、34回目の結婚記念日に、焼肉を食べた。
せっかくだから、普段食べない肉を・・と考え、
メニューを眺めていたら「和牛ミスジ」という単語が
目に入り、これだ・・と思って解説を読んだら、
「肩甲骨の裏側の部位で一頭から2キロしか取れない
希少部位。キメの細かい肉質です」とある。
ますます、興味・関心欲が疼き、さっそく注文した。
味は、解説どおりで、とにかく柔らかかったのを覚えている。
その場で、スマホで調べたら「ゼラチン質が多く、うま味が濃厚。
肉の厚さで食感が変わる玄人向けな部位。
【別名】「ハゴイタ」「本三筋」「トップブレード」」とある。
しかし、しばらくして私の関心は「肉質」よりも「部位」に移った。
その疑問が「『牛の肩甲骨』ってどこ?」
ふたりで顔を見合わせて考えたが、わからなかった。(笑)
「肩(ウデ)の肩甲骨の内側に位置していてあまり動かない為に
非常に柔らかい部位」の解説でもわからないかもしれない。
(牛の肩がどこかわからないもの・・(汗))
それでも、次回からは知ったかぶりして「ミスジありますか?」って、
焼肉屋さんで店員さんに訊ねることにしよっと・・。
興味を持った方、是非、一度ご賞味を。