三十一弦-花香-

≪過去     未来≫


 

 

実家族と・・・ 2006年07月29日(土)


三つ頃。二段ベッドの上段を争い妹(いも)突き落とす悪しき姉


病身(わくらみ)を床柱背に倚(よ)り懸かし 手招き微笑(え)む父が大好き


「お迎え」に父来る日を殊更(ことさら)に信じ信じて 笑むばかりだた





教師の養女(こ)。ただそれだけの教師の子 ナゼに養親(おや)ハ他を蔑(さげす)み


吾が苗字、何が真か悩みした。思い出せずに涙(るい)す稚(おさ)な我






“ハンモック”記憶の底で懐かした。弟(おと)を揺らした日の我と聞た


                           詠み時知らず

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虐待被害の輪廻 2006年07月15日(土)


虐待ハ次の快楽を確実と甘き果実の如く誣い優(しいゆう)で惑わせ
             ※誣い優=つくりごとの優しさ


ひと時の思ひ紛らすためだけの 虐待者らの所業ハ続く


ただ巡る縁のみといふ生贄(いけにえ)だ!思ひ断つにハ惨たらし縁(えにし)



虐待の被害者我等ハ世の端で後ろ指刺さる、常に仕打ちあり



密室の犯罪ゆえに見過ごされ、狂人(たわと)と間違(まご)われし虐待被害者。

                          05/11/05詠

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足掻き 2006年07月02日(日)


足掻けども虐待恐怖逃げ切れず 苦しみ抜きも光求め止まぬ

                     05/10/27詠 

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親絶望 2006年07月01日(土)


虐待ハ家長制度の成れの果て。悪戯我儘(がまま)狂行の養父(ちち)


食えぬより実親(おや)に逢えぬほが辛悲なり。胸底深く憎き養親(おや)ども


父母四人。「ありがたきや」と思おせど、願はず胸裂け思ひ揺蕩(たゆた)ふ

                        05/10/16詠 

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