三つ頃。二段ベッドの上段を争い妹(いも)突き落とす悪しき姉 病身(わくらみ)を床柱背に倚(よ)り懸かし 手招き微笑(え)む父が大好き 「お迎え」に父来る日を殊更(ことさら)に信じ信じて 笑むばかりだた 教師の養女(こ)。ただそれだけの教師の子 ナゼに養親(おや)ハ他を蔑(さげす)み 吾が苗字、何が真か悩みした。思い出せずに涙(るい)す稚(おさ)な我 “ハンモック”記憶の底で懐かした。弟(おと)を揺らした日の我と聞た 詠み時知らず ***** ***
虐待ハ次の快楽を確実と甘き果実の如く誣い優(しいゆう)で惑わせ ※誣い優=つくりごとの優しさ ひと時の思ひ紛らすためだけの 虐待者らの所業ハ続く ただ巡る縁のみといふ生贄(いけにえ)だ!思ひ断つにハ惨たらし縁(えにし) 虐待の被害者我等ハ世の端で後ろ指刺さる、常に仕打ちあり 密室の犯罪ゆえに見過ごされ、狂人(たわと)と間違(まご)われし虐待被害者。 05/11/05詠 ***** ***
足掻けども虐待恐怖逃げ切れず 苦しみ抜きも光求め止まぬ 05/10/27詠 ***** ***
虐待ハ家長制度の成れの果て。悪戯我儘(がまま)狂行の養父(ちち) 食えぬより実親(おや)に逢えぬほが辛悲なり。胸底深く憎き養親(おや)ども 父母四人。「ありがたきや」と思おせど、願はず胸裂け思ひ揺蕩(たゆた)ふ 05/10/16詠 ***** ***
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