ついに身が悲鳴を上げて力尽く 鬼の所業ハまた襲い来た ***** ***
ある時期の一時落ち着き喜べば さら辛き身の長き苦また訪れ 一年に或る一日の楽があた その年だけが幸なる年よ ***** ***
身紅く 染み痣増して痛み凄し 虐待で荒みた雪に溶け消えたい 『みあかく そみあざまして いたみすごし ぎゃくたいですさみた ゆきにとけきえたい』 ***** ***
消えゆくハ 勤むと言ふ 普通 夢など毒なり 虐待時の末 ***** ***
親と育つ 幼き日々を奪われて 取り戻せぬ上、叩きのめされ どう言おう 虐待の凄まじ 伝えたく 社会に立てぬ成れの果てをも 或る昔 受けた虐待ハ保障もなく 世の片隅に隠れ生きたる 働きたい。誰をも恐れず穏やかに 他人の言葉に恐怖が邪魔し 医師も知らぬ 打たれ傷付た全身も普通に動かぬ 全てになりた 今死近く それでも心を打ちのめす奴の所業ハ愛見当たらず 「何故、僕の思い通りにしないのか?」 未だ奴は人形と我を見ゆ 狂人により恐怖のまま化した養母ハ 共、虐待の邪鬼となりた ***** ***
欠けてゆく 記憶少しずつ恐怖ゆえ 辛き震えをしているのに 病み老いた虐待主なた 知りつつも囚われ震う(ふるう)逃(のが)れられずに 虐待の代償はただ生くるだけ 夢見る事さえ奪い取られて 世の中の全ての者の言葉棘(ことばとげ) 次来る暴力が映像と化す虚(きょ) ***** ***
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