三十一弦-花香-

≪過去     未来≫


 

 

身尽く 2005年10月31日(月)


ついに身が悲鳴を上げて力尽く 鬼の所業ハまた襲い来た

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たった一時の 2005年10月22日(土)


ある時期の一時落ち着き喜べば さら辛き身の長き苦また訪れ


一年に或る一日の楽があた その年だけが幸なる年よ

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雪消溶 2005年10月21日(金)


身紅く 染み痣増して痛み凄し 虐待で荒みた雪に溶け消えたい

『みあかく そみあざまして いたみすごし ぎゃくたいですさみた ゆきにとけきえたい』

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勤め毒 2005年10月20日(木)


消えゆくハ 勤むと言ふ 普通 夢など毒なり 虐待時の末

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虐待の辿り 2005年10月19日(水)


親と育つ 幼き日々を奪われて 取り戻せぬ上、叩きのめされ

どう言おう 虐待の凄まじ 伝えたく 社会に立てぬ成れの果てをも

或る昔 受けた虐待ハ保障もなく 世の片隅に隠れ生きたる

働きたい。誰をも恐れず穏やかに 他人の言葉に恐怖が邪魔し

医師も知らぬ 打たれ傷付た全身も普通に動かぬ 全てになりた


今死近く それでも心を打ちのめす奴の所業ハ愛見当たらず

「何故、僕の思い通りにしないのか?」 未だ奴は人形と我を見ゆ

狂人により恐怖のまま化した養母ハ 共、虐待の邪鬼となりた

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記憶虚欠 2005年10月18日(火)


欠けてゆく 記憶少しずつ恐怖ゆえ 辛き震えをしているのに



病み老いた虐待主なた 知りつつも囚われ震う(ふるう)逃(のが)れられずに



虐待の代償はただ生くるだけ 夢見る事さえ奪い取られて



世の中の全ての者の言葉棘(ことばとげ) 次来る暴力が映像と化す虚(きょ)



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三十一弦(軽快編)

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