三十一弦-花香-

≪過去     未来≫


 

 

我、傍居つ 2002年01月30日(水)


鬱う君 この世の果て 崖っぷち 先なしと哀憐 されど我傍居つ

鬱うゆえ 前に進めぬ 思う淵 前に行けねば 横進んで見るも

立ち止まり 苦しみ味わう 時ありて 誰(たれ)に文句も 言わせたるかや

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共笑もうぞ 2002年01月28日(月)


夫婦(めのと)たり 信頼と不信 相引きて 疑うも安し 信ずなお安し

夢に見た 理想の家庭 程遠く なお幸せは 君を信愛できしこと


病み恨み 共恨みを重ね 落ちるより 共お茶喜び 共語るを笑もうぞ

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共に温歩 2002年01月27日(日)


我臥せて 共倒れす 我が夫婦(めのと) 罵り(ののしり)傷つけ 
そして再び(ふたび)励まして

傷ついた 君の誹り(そしり)に 怒り立ち 気づかぬうちに 君も傷つき

傷つけて 顔付き合わす 人生よ! 慰め(なぐさめ)温め 優しく共に



優しゅうて 我を離れず うれしゅうて 心の中身を 抱き締めたくて 

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悲し床日 2002年01月23日(水)


脳疲労 思考するすら 奪い取り 日長(ひなが)床にて 悲しみを貪る(むさぼる)

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君、信じず 2002年01月22日(火)


和を目指し 君に語れど 尚不愉快 上っ面の優し もう信ずものなし

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白鳥逢いたし 2002年01月20日(日)


寒渡り 瓢湖(ひょうこ)に休む 白鳥よ 君の雄大姿に 想い馳せのみ

餌啄む(えさつばむ) 昼田の白鳥 我が傍来せ ほんの遠目も かすみ見たい

空高く 微か飛びし 白鳥よ 大翼雄大な 汝(な)を近し眺めたい

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注:瓢湖(ひょうこ)
新潟県水原市にある白鳥の餌付けしている白鳥の湖です。

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語る意 2002年01月16日(水)


他人(たびと)あり 必ず諍う(いさかう) ことありて 語る席持つ 勇気が欲しい

逃げ回る 誤解の恐怖 向き合えず ただ意正せば 融ける心塊

傷ついて 泣きじゃくりし だけの我 言葉の羅列 より心を欲す


戦うに 銃を持つより 言語う 罪と誤解を 解きて和目指せし


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隠し般若 2002年01月15日(火)


若女の 面(おもて)を外せば 現われし 恐ろしきこと 冷やかしきこと

恐ろしく 圧し掛かりし 般若のみ 般若と限らず 冷酷般若あり


神如く 癒しを語る 聖女かな 意に添わぬは 雷電打つのみ

意に添わぬ 他心は知らぬと 突き放す 冷酷の極み 掴む救い見つからず





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棘言 2002年01月11日(金)


何気ない 心に刺さる 君の言 「止めて!」と願う 「あなたのため!」と すれ違う

正論も 棘を持つ物 気付かずに 誰を傷つけ 素知らぬ非礼

行き違う 心のずれを 通わせて 温かみ得る 友と思われずか?


優しさは ただ難しく 手に余る 伝わる努力 怠らぬのみ

伝えたい 我が想いこそ 伝えたい 聞くのみと堪え 徹する優し しがたしかな

聞き優し 堪え忍べず 言発す 再び(ふたび)失敗 君を傷つけ



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怒号の悲鳴 2002年01月06日(日)


言い争い 狂気の沙汰を 駆り立てる 心器満杯 気狂(きふれ)へとぞ進まん

狂気来う 許容溢れて 収まらず 汝(な)の言い逃れ 解するには 我が脳廃す

廃人と 化しす恐怖 ひしひしと 時(とき)刻々と 記憶抜け落つ

誰(たれ)解す 記憶留める もがかりし 孤独の中で 怒号の悲鳴




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悲の小旅行 2002年01月05日(土)


旅途(りょと)伴の 他人の気ままに 翻弄せ 身心乱れ 目眩う(めまう)すほどに

小旅行 朝から浮かれ 気上昇 ゆるるし時なく 疲労に気下降

走るだけ 雪景色流れ 走るだけ 車中で悲愁(ひしゅう) 家路が惨道と化す

悲辛飲み 家宅に着きて 涙落つ 君我が背擦りて(さすりて) 共に落胆

勇気出し 床身の合間の 遠出決め 後悔のみに 辛さ忘らるず



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深き無垢雪 2002年01月02日(水)


朝目覚め 肌に突き刺す 空気あり 窓を開ければ 銀世界が迎う

浮かれして 踏締め進む 一足と 踝(くるぶし)隠せ 深き無垢雪

病身を 辛くあたると 思ふはに 白き輝き 生きる笑み貰いて(もらいて)

宙(くう)と舞う 白き妖精 笑み誘う 心闇に入りて 暗涙(あんるい)薄まる


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迎春 2002年01月01日(火)


新春の 永き苦節を 忘れ得て ぽっくり午と なりにけるかな
*年賀状用*


初日の朝 緩やかな光 目に刺して 床に照らされ 爽やかに迎う

迎春を 汝(な)と語りて 身に染みて 心意なく何故 涙流るる


新春の 古式習いし 幼日に 思いを馳せし 御神酒戴く



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