花びらの 丸みに和む 梅一輪 君の姿に 祖母を想ふ 一滴(ひとしずく) 梅に滴る 春涙(はるなみだ) 冷たい雨に 暖、もう少しと ***** ***
春風に 再び夢を 育まん(はぐくまん) だって心の鉛 外れしようで ***** ***
力ずく 我れ心窓 抉じ(こじ)開けし もがきあがねて 闇に迷うた 心窓を 開けよ力を 投げ捨てて 其の侭(まま)生きる 其の侭歩む 心窓は 人に開けず 我の為 心に風を ゆとり 楽(らく) 優(ゆう) 窓を開け 春風入りて 頬を撫で 心窓緩む(ゆるむ) ゆるりゆるりと ***** ***
虫唾様(むしずよう) 体走す苦痛 「辛い!」叫ぶ 君、心を込めて 我が背を擦らん 苦しみの中で我は 我だけ思う 君は我見て 我を慰さむ 苦しみに 足掻く中で 君の手が 我擦ると共に 安堵を与うす 君が好き 私に「居て!」と 思わせし 苦しき中でも ふと、君が好き ***** ***
春狂乱 桃梅開かず 桜咲く 異常気象も うかれ庶民は なんとやら 弥生晴れ 初夏と思わす 温暖さ 狂いし気象(そら)に ただ天を仰ぎて ***** ***
釈尊 釈迦如来 お釈迦様 「あるがまま」と言う 汝(な)、近きに寄りし 侭(まま)探し 迷路に入り込み 闇迷い 侭にならぬと 侭捕えられず 「あるがまま」 不安の侭よ 病(やまい)まま そこにあるまま 生きるを楽す ***** ***
遠鳴の 春雷、耳に 届かりて 瞬雨轟々 季節感じて 春雷 豪雨 眼の当たり 自然は侭(まま)と かすか感じし ***** ***
若緑の 一面菜花 黄点在 早春到来 我、おいてけぼりと 春頃は 病離れと 願えども 水仙咲くが早く 切なし 春に願う(ねごう) やわらか風で 我が病 どこか宇宙(そら)まで 吹き飛ばせぃぞ ***** ***
悲しきよ 君と別るる 悪夢見て 切なく起きて 手を手繰り寄せ(たぐりよせ) 夕暮れの スタバで君と 温まりて 朝の悪夢を ゆるり捨て去し ***** ***
生き停めて 子供還りし 我が心 今を苦しみ 時を忘るる 言霊に 打ちのめされし 時を経て 子供還りと 逃げ延びるのみ ***** ***
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