三十一弦-花香-

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梅一輪 2002年03月27日(水)


花びらの 丸みに和む 梅一輪 君の姿に 祖母を想ふ

一滴(ひとしずく) 梅に滴る 春涙(はるなみだ) 冷たい雨に 暖、もう少しと

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再び、夢を 2002年03月26日(火)


春風に 再び夢を 育まん(はぐくまん) だって心の鉛 外れしようで

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心窓 2002年03月24日(日)


力ずく 我れ心窓 抉じ(こじ)開けし もがきあがねて 闇に迷うた


心窓を 開けよ力を 投げ捨てて 其の侭(まま)生きる 其の侭歩む

心窓は 人に開けず 我の為 心に風を ゆとり 楽(らく) 優(ゆう)


窓を開け 春風入りて 頬を撫で 心窓緩む(ゆるむ) ゆるりゆるりと

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君が好き 2002年03月23日(土)


虫唾様(むしずよう) 体走す苦痛 「辛い!」叫ぶ 君、心を込めて 我が背を擦らん

苦しみの中で我は 我だけ思う 君は我見て 我を慰さむ

苦しみに 足掻く中で 君の手が 我擦ると共に 安堵を与うす


君が好き 私に「居て!」と 思わせし 苦しき中でも ふと、君が好き 

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春狂乱 2002年03月21日(木)


春狂乱 桃梅開かず 桜咲く 異常気象も うかれ庶民は なんとやら

弥生晴れ 初夏と思わす 温暖さ 狂いし気象(そら)に ただ天を仰ぎて



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在るが侭 2002年03月19日(火)


釈尊 釈迦如来 お釈迦様 「あるがまま」と言う 汝(な)、近きに寄りし


侭(まま)探し 迷路に入り込み 闇迷い 侭にならぬと 侭捕えられず

「あるがまま」 不安の侭よ 病(やまい)まま そこにあるまま 生きるを楽す


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春雷 2002年03月18日(月)


遠鳴の 春雷、耳に 届かりて 瞬雨轟々 季節感じて

春雷 豪雨 眼の当たり 自然は侭(まま)と かすか感じし

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春、願う 2002年03月16日(土)


若緑の 一面菜花 黄点在 早春到来 我、おいてけぼりと

春頃は 病離れと 願えども 水仙咲くが早く 切なし 


春に願う(ねごう) やわらか風で 我が病 どこか宇宙(そら)まで 吹き飛ばせぃぞ

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切なき悪夢 2002年03月14日(木)


悲しきよ 君と別るる 悪夢見て 切なく起きて 手を手繰り寄せ(たぐりよせ)

夕暮れの スタバで君と 温まりて 朝の悪夢を ゆるり捨て去し

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子供還り 2002年03月07日(木)


生き停めて 子供還りし 我が心 今を苦しみ 時を忘るる

言霊に 打ちのめされし 時を経て 子供還りと 逃げ延びるのみ

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