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オトナの恋愛考
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2014年06月15日(日) 山紫水明


逢えなくなると思っていたけど
予定通りひろは私に逢いにやってきた。
気の早いホタルに逢いに行く中伊豆の旅のはずだったけど
結局、先週末は朝から雨で一泊二日の旅は
ずっと雨の宿に籠もりっきりで二人きりで深く愛し合った休日。

予定通りひろを乗せた新幹線は私の住む町に到着して
そのまま彼を乗せて隣町の港まで。
そこでランチをとってドライブしながらのんびり観光をして
午後三時頃にホテルにチェックインするのがお約束。

今回はひろの会社が保養所代わりに提携している
中伊豆のリゾートホテルを予約してくれていた。
昔からある地元では有名なホテルだったけど
私は初めて行く場所で想像していたよりずっと広大な敷地の中で
フロントから部屋まで車で移動するのも初めてだった。

リゾートのコテージだから別荘仕様の部屋を想像していたけれど
彼は最上級のスィートの部屋を選んでくれていた。

「山紫水明」という名に相応わしい風光明媚な景色を一望に見渡せる
半露天風呂付きのとても贅沢な造りの別館だった。

数十棟もあるコテージの中で
その部屋は4部屋しかないうちの一室で
ほの暗い間接照明が素敵な和風の雨の宿で
私たちは食事の時間以外はずっとその部屋で交わり続けた。

そこまで行くのにも待ちきれないようで
港湾の展望台でも人気がなくなると肩や腰を抱き寄せたりするから
ここは私の生活圏だと嗜めると、ああそうだったね、と
なんだか嬉しそうにちょっとだけ距離をおいたり
でもまたすぐに寄り添ってきたり運転する私の膝や太ももに触ってきたり
それもダメと言えば今度は左手を握るからそれは許した。だから私は片手運転。

部屋に入るとすぐに抱きしめてきてそのままベッドで抱き合って
ディナーに遅れるギリギリまで抱きしめて離さない。

夕食が終わって部屋に戻るとまたベッドにもぐって
朝までずっと何度も交わりそれでも足りないと
チェックアウトしてからまた別のホテルで抱き合って
もうお腹いっぱいになるまでずっとひろは私の中にいた。

「もうこのまま全身うさちゃんの中に入りたいよ、」と
私の腰を強く抱きしめて更に奥まで入ろうとするから
私ももうこれ以上密着できないくらいぐいぐいと自分の腰を押し付けて
もっと奥までひろの分身を受け入れてきっとあの二日間で
彼は私の中に何度もそのまま射精したと思う。

最近抱き合って私が満足すればイカナイコトも珍しくない事は
実は私は知っていた。でも久しぶりにゆっくりと丸二日間も一緒だったので
ひろは精力的に私のカラダをぎゅっと抱きしめて離さなかった。

そして私も最近では珍しくひろを何度も何度も受け入れて天国へ舞い上がった。

気の早いホタルには逢えなかったけど
天国の雨はひろと私に降り注ぎ全身をぐっしょりに濡らした。



夢うさぎ |MAIL

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