オトナの恋愛考
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2011年09月13日(火) |
1000ピースの言の葉 |
あの人と別れた、満月が少し欠けた晩に。
早春のサクラが咲く頃から約束通り毎日必ず朝も夜もメールをくれた。 「おはよう」「今から帰るよ」「おやすみ」「愛してる」「逢いたい」 朝いつもの時間になってもあの人からのメールは来ない 夜いつもの時間になってもあの人からのメールは来ない 数えたら1000通を越えていたメール。
「ごめんね」「うん楽しかったね」「うん楽しかった」「ありがとうね」 最後の晩に満月が少し欠けた。遠くの町の灯火を見ながら 携帯から聞こえるあの人の声を聞いて少し泣いた。
早春の頃に出逢った。サクラが散った頃海を見下ろす花園を歩いた。 夏の避暑地で激しく愛し合った。秋の海辺のイタリアンで夕日を見た。 冬のホームで物陰に隠れてキスをした。都会の夜景を見下ろしながら一晩中揺れた。
あの時の私たちはもう二度と帰らない。 あの人からの「今から帰るよ」の言葉はもう二度と着信しない。
それでも私は待つ。仕事で疲れたあの人が駅へ向かう頃私は今夜も想う。 「今から帰るよ」「今日もお疲れ様」「逢いたいね」「逢いたいよ」
1000の言葉が空に向かって舞い上がった月夜の晩。
先週末、ひろと1ヶ月ぶりに一緒に過ごした。 なんとなく別れの予感を感じていたがそれは的中した。
心変わりとかそういうのではなく つい先ほどの彼からのメール。
私たちは再来週の週末に箱根に一泊で旅行を楽しむ予定だった。 しかしそれどころかメールや電話すらできない状況になったと。
まだ仕事中の彼に奥様からメールがきたと。 私たちの事を彼の奥様が知ってしまったらしい。 相手が私なのかどうなのかまだ彼にすらわからない状況だけど はっきりと言える事は。。。 もう私たちは永遠に逢う事は出来なくなるかもしれない。
ひろを愛している気持ちは変わらないのに ここ最近の私の予感はこれだったのかと 今更にして思う。
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