あたしと彼のこと
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近況を語る友人がいる。
「幸せの実感を受け止められなくて戸惑っているの」と言ったら
「その幸せは、そらちゃんにとても似合っているよ」と言われた。
こころがあったかくなった。
そうか、似合っているように見えるのかぁ・・・ それはなんだか嬉しい、すごく嬉しい。
「自分にまとってもいいモノ」なのだと 許しをすこしだけ与えられた気持ちになれた。 そしたら途端に、安心感がぶわっと広がった
一歩前進できた。
素敵な言葉を、ありがとう。
会社でシンドイ時期を乗り切る為のアイテムとして リンゴ(カットしたものをタッパに入れて冷蔵庫へ) お茶、蜂蜜レモンジュース(蜂蜜とレモンを冷蔵庫へ常備) 蜂蜜レモン飴、その他お菓子など空腹を軽く満たすものがある。
このなかでも、蜂蜜レモン飴で得にお気に入りなのが ビタインという蜂蜜飴+レモンタブレットの飴。
袋で買ったものがちょうど無くなって、でも近所のスーパーや コンビニから途端に行方知れずになり入手不可だったのを 仕事場から「もしどこかで見つけたら教えて」と彼にメールした。
そしたら!
その夜、近所を捜してきたらしく 2袋もわざわざ買ってきてくれたのだ!
うわぁぁぁ!うれしぃぃ!
どうしたんだ彼、どんどん優しくなっていくよ?
びっくりして、うれしくて こんなに幸せな気持ちでいても良いのか 不安になるよ
いいのかな。このままでいいのかな。。。
病院に行ってきました。 2週間まえに比べると、子は随分おおきくなっていました。 そして無事、心拍も確認できました。
エコーの写真をもらったので、彼に渡したらマジマジと見ていた。 感慨深いものでもあったのかしら?
帰り際、カラダ大事にしろよーと言われつつ 後ろからギュっとされたので 「うん、あ、いま二人分抱き締めてるよね」と言ったら 耳もとを唇でくすぐられて、またぎゅうとされました。
おや? なに? 甘い(^^*)?
なになに?なんなんだ? あのクールな彼が変わった! すごい!なんともびっくり! こんな甘々ムードの彼は今まで見たことない!
まさか初めて結婚するからってワクワクしてるのかしら? 男の人も変わるんだなぁ・・・ちょっと嬉しい(面白い)
とまぁ、こんな期間限定の彼の行動を見るのはけっこう面白く もありというかたいへん嬉しい事なので しばらく流れに身をまかせてみます♪
でも・・・すこし温度差を感じてしまうかも。 彼のがアツくなるなんて、今までに無かったことだから この慣れない環境で実はどうしていいか分かんなかったり。
ジブンが二度目の結婚だからとか言ってドライになってないで 少しは盛り上げていってみようかな。
彼の実家に、挨拶に行きました。
そのまえにお土産をと思い、彼に お義母さんの好きなものはなに?と聞いてみたら わからん、なんていうぶきらぼうな応え(^^;
やっぱり男の人って、気が効かなーい ・・・というか意外にも母親に無頓着なものなのよね
まぁそんな事は前の結婚で知り尽くしているけど(^^;
ということで無難にクッキーみたいなもの(¥1,000-)を持参。 お土産ってのは、持って行くという気持ちに意味があるのよ!と 自分に言いきかせる(笑)
で当日、ご挨拶はというと・・・
双方かなり緊張しました(^^; というか女だけ緊張していました こういうとき、父親が居ると「娘だ娘だ!」とか言って結構喜ぶ人が 多くて場も和むらしいのだけど、その点彼は母子家庭なので例外。
でも始終穏やかに、会話も比較的スムーズにして過ごせました。 私も、緊張のあまりヘンな事を口走ることは無かったので それだけでもーヨシとします。
初めて彼の母に会うのだから、世間並みの心配はしてましたが お義母さんは、すぐさま嫁姑問題が勃発するような感じの人ではなかったです。 気丈でいてサッパリした人。というのが私の印象。 金銭的にも自立しているし、仕事を持っている大人の女性でした。 子にすがっていない。依存していないかんじ。
ちょっとホッとした。
実はわたし、前例(前の結婚のとき)があって 姑ってイヤだなぁという記憶が拭えないのですよ。 今度は・・・・気張らずに・・・適当に頑張れそうです(^^;
さて、両家の挨拶はおわった。 あとは残る問題は、新居と彼の就職のみっ!
私の実家の両親に、挨拶に行きました。
お土産に父と母の大好きなおまんじゅうを持参。
リビングにあがるや、さぁどうぞどうぞとか言って 奥に通して彼の座る位置をしめす。 遠いとこわざわざどうもありがとう、と父 いえいえ、あ、これ皆様でどうぞ、と彼
妹の子が二人共わらわらいて、テレビがついて 騒がしいなか母がお茶を持ってくる。
緊張した父が、そういえば還暦祝いにもらったあのお酒を あけようよ、と言いだす。 挨拶のまえに酒盛りが始まりそうになる舞い上がりっぷり(笑)
いやいや、その前にやることやっとこうね、と私 唐突に「こんど結婚することになった、○○さんです」 で始まる顔合わせ。
皆でどうぞヨロシクと頭を下げ、挨拶終了。 あとはこれからの事やら他愛ないおしゃべりで 挨拶そのものは、あっけないものでした。
最後に、お金のことは心配するなよ少しは出すから、と父。
情けない…この歳になって親の援助か、でも有り難い。
終止なごやかに過ぎたので、ホッとしました。 さぁ明日は彼宅へ訪問です(>_<)
そういえば、ホワイトデーをすっかり忘れていた。
むう…
私は忘れててもいいけど、彼には覚えてほしかったなぁ・・・ とか言っても毎年こんなもんか、まぁいいや。
でも今年は、お返しのチョコなんか比べ物にならないくらいの 素敵な出来事があった。 慌ただしくて忘れるのも無理はないよね (自分も忘れてたくらいだし)
それに彼とは これから一緒に暮らして、同じ方をむいて生きていくのだから その事実だけで
「ずっと一緒にいていい、彼のことずっと好きでいていい」
そういう許しを与えられているようで 今は、それがとてもしあわせに思う。
夕方過ぎると、体がダルくて結構しんどい。
モニタにむかう、本を読む、テレビを観る、同じ作業を 1時間続けるとめまいがします。 そんなつわりの症状なのですが…ネットとかで調べてみると ほとんどリバースするとか眠いとかが多いようで 私みたいなつわりタイプもあるんだなぁなんて珍しく思う。 でも軽いほうみたいでよかった。
そんななか、食べれなくなって食べないままでいたら 体重が3日で1.5kg減ってました。
おお、これはいかん、食べねば。
食べねば、とか言ってもどうにもならないので やっぱりそのままなんですけどね(^^;
かろうじて摂れる飲み物だけは 100%ジュース、牛乳、ハチミツレモンなど ちーっとは栄養のあるものに切り替えました。 少ししか摂れない食べ物も、バランスよく温野菜中心に。
これからもっとしんどくなるんだなぁ きっと、ぐんぐん育っているんだなぁ
覚悟と期待と不安の毎日。
夕方過ぎると、体がダルくてしんどい 日に日にそれは強まるばかり。
気分が悪くなるたび、心までぐったりしてつらく感じてしまう 気持ちが焦ったり、不機嫌になってしまう
そんなときふと、いけないいけない、そう思いながら まだ見えないものにむかって静かに心で語りかける。
「大丈夫、心配しないでちゃんと育ちな、つわりは嫌だけど 君を否定しているのではないからね、だから安心してな」
そう言っておく。 そうすると不思議にスッと楽になる ほんの一瞬だけども、楽になれるから不思議だ。
つらいけど、だるいけど、しんどいけど 今はこの唯一の存在の証を、たいせつに思っている。
体の変化、ひとつひとつを、いとおしく。。。
温かくもお天気のよい日曜日 その青空にうずうずした彼は、仲間と車でドライブに出た。
私はお見送りの立場。 夕方になると胸が悪くなるので一緒に行くことはできない。
メールで「楽しんできてね。気をつけて」と打つ。
おとなしく、お留守番
お家でお昼寝しながら、待つ
夕飯をつくりながら、待つ
帰ってきそうな時間になる
なかなか来ない、ただいまのメール
心配になる・・・
いつもはそんな気にもならないのに 何かあったのじゃないかと気になってしまう。
そうか・・・これから家族になるということは こういう事も覚悟しなくてはいけないのだな。
残されるのは、いやだ。
失いたくないものを、またひとつ手にいれてしまった 喜びもせつなさも、甘くて痛い。
P.S. 無事に帰ってきました。
たぶん、つわりなんだろう。
私の家系はつわりがひどい、私もそうだろうと思っていたのに とっくに始まってもいい時期なのに、なかなか症状がないので 心配してたところへ、やっときた。
でも、まだまだ軽いほうなのだと思う。 胃じゃなくて胸がむかむかするので戻したりはしません。 食欲はあるのですが、胸がいっぱいで食べられません。
こんな体調のもと、朝のお弁当は無くなりました。 彼は、バイトをやめて職安に通っています。 私のことを気遣い、ときたま労りのメールをくれます。
なのに、やっぱりまだ、繰り返し、繰り返し、自問自答。 このままで、わたしは幸せになれるのだろうか?
答えは出ない、出るはずもない たぶん今しあわせなのだから。
きっと慣れない「しあわせ」に戸惑っているだけ。 突然すぎて受け入れられないだけ。
そして根っこの心では
ほんとうに、わたし、このまま幸せになって良いの? そう実感した頃に、ふいに無くなったりしない?
突然、舞い込んだものだから 突然、消えてしまいそうで、不安なのだ
これが今の不安の実体かな
たぶん。。。
電話で実家の父に「結婚することになった」と報告した。 そうかそうかおめでとうと言われたが 「子供ができた」と補足するやすこし口調がかわった。
彼が無職だということ、貯金がそんなにあるわけでないこと 今迄ひとり暮らしが好きで結婚には至らなかったが、子が出来たので 暮らしの条件を変え、相手と結婚しようと思うことを、正直に話した。 有りの侭受け止められる親ではないだろうなと思いつつ、あえて言った。
案の定、反対はされなかったが、きれいに並べた言葉のうらに「見下した」 態度と「指示」が含まれていた。
これから所帯を築こうかという夫婦に向かっての第一声がそれかという様な ことを言われた。こうなる事は分かっていた。 これは長年の親子の悪いパターンのひとつ。 しがらみもクセも全てが簡単に拭えないものになっている。 父の、新しい行動やそれを示す言葉を受け入れない、融通のなさ。 なにかを決めつけたくて、ニュートラルになれない固執。
わたしが聞いたなかで、腹の立つ言葉がひとつ。 命が授かっていることを、過ちや失敗という言い方をしてきたこと。 まだ宿ったばかりの命に向かって、生まれてないにしろ、既にいるその存在を 『失敗して出来た子』などと呼ぶ人間が肉親に居るのだろうか。 そりゃ、世の中に沢山居るだろうけど寄りのも寄って一番に否定するのが 父だったとは、わたしは嘆かわしいよ。 残念だけどやっぱり今回も無理だったみたい。しかたない。
たぶん、本気でそう思ってのことではないのだろうと思うのだけど。 世間的な野次馬根性を、子にぶつけるのはよして欲しい。
しかし、この歳で失敗するわけないじゃないか(^^; 二十歳そこそこの子娘じゃあるまいし。
わたし達は、計画性は伴っていないけどいつか出来るかもしれない…と 双方合意してのこと。それとも父には、家族計画をイチから説明して子が 出来たいきさつを話してあげれば良かったのかしら。 そんなつもり毛頭ないけど。
私は子供の出来にくい体だと思っていた。 ずっと避妊に甘かったのに、何年もできなかった。 それに私以上に、世の中には妊娠しにくい人がたくさん居る そういう人達のことを父は全く気付きもしていないのだろう。
いつだったか「お前は計画して出来た子だ、姉妹以外に水子は居ないよ」 と嬉しそうに自慢されたことがあったっけ。もう思春期もすぎた頃だったので なにを自慢しているのかサッパリわからなかったけど、今考えても馬鹿で呆れる。
父の言動にはたぶん根拠がない。 さらにそれは父親だからタチが悪い。 ある意味わたしの父ならあたりまえの配慮のなさ。 すこし考えれば分かることを、それを考えもしないひと。 私の知り尽くした常識も、父にとっては知ろうともしない他所事なのだ。
これがわたしの父。そして、これからの悩みの種。 少し気が思いやられる。。。(-"-)
病院に行って、無事正常な妊娠であることを彼に伝えたら よかったねと言ってくれた。
心拍を確認するまではエコー写真はもらえない(病院の方針らしい) なので、机の上にあった耳掻きのアタマに付いたこけしを指さして 「いま、これくらいなんだって」と伝えた。
ちょうど1cmほどのこけしの頭を手にとって 「へぇぇ、小さいね」なんて余りにもあっさり言うので ヒョイと摘んで、すっぽり鼻に入れてあげた
「これから大きくなるよ、鼻じゃなくて目に入れても 痛く無いくらいになるかもよ」 そう言うと、そうかもねと笑ってくれた。
そこで、ふいに思って 「子が生まれてくるという実感は、ある?」と聞いてみた。
そしたら彼は 「ない、ぜんぜん想像つかないんだ」そう応えた。正直な人。
「そうか、実はわたしもなんだ」自分だけじゃないことに安心した。
「これからだんだん分かるんだと思う、急いでないよ」優しく言う彼。
「そうだね、気持ち、取り残してかないように行きたいね」
今日のやりとりでずいぶん不安が消えたよう。 私は取り残されてなんかいない、彼も同じだ。
こんなスタートでもいいか
これから描くしあわせに向かってゆけば、それでいいか
やがてそうなれば良いじゃないか。
そう思えた。
病院に行ってきた。
5〜6週目だろうとのこと。 妊娠状態に異常は認められなかった。
よかった、ひとまずホッとした。
順調にゆけば、2週間後に心拍確認できるそうだ。 さらに2週間後には、出産予定日がわかるらしい。
折り畳まれるように説明されて、なかなか実感がわかなくて 血液検査で採血しているとき初めて看護婦さんに 「おめでとう」と言われてびっくりした そして嬉しくなった。
少し、実感が湧いた。 穏やかに「ありがとう」と返した。
でもなんだか私が「おめでとう」なのではなく 子に対して「おめでとう」なのだなぁと、感じた。
宿って初めて、この子は賞賛された。 誕生日を祝うように、宿ったことに対しての「おめでとう」
今度は私から「おめでとう」 まだ見えぬ存在に、そう呟いてあげた。
深夜になって、希望にあげた物件を見にいった。 と言っても、夜中の見学ツアー。 周辺環境と物件の外観や駐車環境を見にいったのだ。
ふたり地図を片手に向かう、、、これまでの 『宝くじに当たったらここに住もうね!』なんていうのとは意味が違う
行って、目の当たりにする、家。 未来に自分が住むであろう場所を選んでいるのに まるで実感がない。
それもこれも、自分のなかで何かヘンなのだ ぬけがらになったみたいな。 張り合いがないような、ヘンなかんじ。 おめでたくて嬉しいことの筈なのに、いまひとつ実感がわかない。
考えたのだけど、私が今いちばんショックなのは やはり自分自信に収入がなくなるのが事のようだ。 この10年ずっと転職しながらも働き続けてきたのだから 少なからず定収入の身は、張り合いになっていた。 しかしこれからは違う。命と体を使った出産に立ち向かうため 仕事を辞めなければならない(私の会社は産休がとれないのです…)
不安は見つめすぎると呑まれてしまう。
不安を拭い去りたくて、物件選びをたくさんやった。 今後の人生設計の希望リストをつくってみた。 これから起こることを、早く実感したい そして、それを幸せに思いたい。
考え過ぎて、少しつかれた。 前だけ向いて歩いてゆきたいのに、すこし出来なくなっている。
これからのこと・・・ 心配なのはまず、お金のこと。
なにより彼には職がない 定収入の身ではない、貯金もない。
彼との話し合い、口を開いたのは彼のほうから 引越し、就職、親への挨拶、退職時期と体調について、、、
「希望職種もっと広げて見つけるよ、あと住むところは…」
どうやら彼は私と一緒に暮らすつもりでいるらしい。 その他の口ぶりからすると、どうやら籍も同じにするようだ。 『ちゃんとする』の意味とはこういうことなのだろうか。
でもいま、彼と結婚することについて、真剣に将来のことを 考えれば考える程、不安が大きくなる。 子の父親であるし、彼を頼っても良いのだけれど どうしても頼り切れないのが「お金」だ。
決してラクをしたいのではない、質素でも堅実な生活を送りたいだけ。 ずっと今までそうしてきたのだ、私は自立して自分を支えてきたから。 子にかかりきりで働かない日々が来るのが怖い。 働けないことが怖いのではなく、働かない日々(自分が未収入)が怖い。 今迄の彼の「金銭的な実績」が私に不安の影を落しているのだろうな。
『この人と一緒にいれば幸せ』
そういう気持ちに心から成れない、どうしよう。
もっと信頼を深めて、本当に彼から望まれて結婚したかった。 すこしだけある正直な気持ち。
子のついでで私は選ばれたのだろうか? 結婚したくないと言っていた人だったのに… 今の彼は積極的にこれからのことを話していこうとしている
でもどこか不安が残る。
これが私の「しあわせのかたち」なんだろうか?
わからない。
話し合いは、私のそんな気持ちを置き去りにしてちゃくちゃくと進む。 私と幸せになろうとしている彼、そんな彼の懸命な様子をみても いまだに不安を残している私は、心底から信頼していないのだなぁと思えて 自分がすこしイヤになる。
気持ちだけ、取り残されているかんじ なんだろう、この気の休まりなさは。。。
彼にちゃんと言おうと決めた、今日。 仕事を終えたあとすぐ会いにいった。
風邪ぎみでちょっとシンドイらしい。 またひとつ面接が落ちたようだ。 すこし落ち込んでいる・・・
こんな時に言っていいんだろうか、ショックを受けて落胆させて しまうんじゃないだろうか。
関係ない話しばかりして、なかなか切り出せない。
言いたいことが言えなくて、時間ばかり経つ
お腹すいたね、御飯たべにかない? 風邪ぎみならニンニクチャーハンでもがっつり食べて元気だしなよ! そう言っていつもの店に、
店先ではさすがに言えない。廻りの人もたくさん居るし。 帰宅してから言おう、落ち着いてから言おう、、、
・・・帰宅後。
時間ばかり過ぎる、やっぱり何も言えず・・・ 呑気にテレビを見るばかり
いい加減言おう。とやっと決心できたのは8時半。
そして口を突いて出た言葉は 「あのねぇ、生理ちょっと遅れてるよ、たぶんしばらく来ないと思う」
声が少し震えてたかもしれない。 彼がどんな顔をして聞いているのか見れなかった。
下を向きながら続けて言う 「検査してみたんだけどね、判定がね、そういうふうに出たの」
静かな間。
なにも言わない彼。
沈黙に耐えられなくて、見上げた目にはいってきた顔は、穏やかだった。 少しホッとした。 「そうか、だからさっきから落ち着きなかったんだな」すこし笑って 「いつわかったの?」と続けて言う彼
「一昨日」
「そか」
「うん、私産むよ、出来ない体ってずっと思ってたから、ほっとした そして嬉しかったんだよ、産んで育てる。あなたはどうする?」
「ちゃんとするよ」
「ちゃんとするって、どういうこと?」
「それは病院いってハッキリ状態がわかったら、言う。」
「そうか、分かった。病院には来週いく」
「うん」
こたつの一辺にふたり並んで横にいた彼が 弱気になっていた私の頭をすっと撫でてくれた。
そして、突然の衝撃を精一杯うけとめようとしていかのように 何度もうんうんと頷いていた。その姿がいじらしくも力強い。
よかった、わたし、受け入れらたんだよね。。。 そうか、、、ありがとう。
彼にはまだ話していない、まず私の決意が先。
以前から、こうなる可能性を考えたとき、かならず思うのは 『いま産むならひとりなんだろうなぁ…』ということ。
昔こういう話しになったとき、彼は 「もしそうなったらちゃんとする」と言ってくれたけれども。 今でもそう?そして、ちゃんとするっていうのはなに?
私は、たとえひとりでも構わない、それでもいい。
出来ちゃった結婚のイメージ・・・ 子のついでにパートナーを選ぶ、そんな感じが少しいや。
大切なわたしの一生 そして大切な彼の一生 そして大切な一生は、子もおなじこと。
親が居るだけではだめだ。
私は、両親は居るけど家族機能としてはまるでなってない家庭だった。 彼は、母だけの片親、でも温かい家庭だったようだ。 だから機能した家族が築ける両親であれば居たほうが良いに決まってる。 そしてたとえ片親でも、子が親密に感じられる大人が身近に居ればいい。
たぶん、私の最初の覚悟の問題なのだろう。
覚悟したうえで私は彼に提案しよう、二つの道があることを そしてどちらか選んでもらおう。
幸せや不幸は、他人が決めることではない 自分がそうだと決めることだと思う。 彼のしあわせは、彼に選んでもらう。 そして、私のしあわせを、ちゃんと伝えよう。
いまの彼の状態を考える。
彼は結婚を望んでいない。彼は子供を望んでいない。 彼と一緒に住んだとしても上手くいくだろう(検証済み) 彼はいま無職(フリーター)である。 親と彼女に借金がある。貯金がない。
そんな状態のなか、どうやらちょっと月のものが来ない。 本格的に来ない。ずっと来ない。 どうやら・・・、そのようだ。
彼はこのことを、どう捕らえるだろうか。 告知と共に否定されてしまうのだろうか。
わたしはこの出来事を、受け入れた。
訳あって出来ない体だって思っていたから、喜びよりも先にほっとした。 しかし彼は、そんな私をどう受け止めるのだろうか。
ちゃんと、しっかり、かんがえよう。
だいじょうぶ、困惑してるけど落ち着いています。 どんな将来だとしても、希望の光は見えています。
でも出来ることなら、よりあたたかい光のもとで誕生させたい。
宿った新しい命を。
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