おぎそんの日記
おぎそん



 びりーぶ

終わりは時々やってきて
でも
ずっと続いていく

ボクたちは日々
さよならを繰り返して
それでも進んでいく

繰り返すたびに
少しずつ
幸せになることを祈りながら

祈るということは
ただただ弱いことなのかもしれない

しかしその存在を認めていることだ

信じるということ

いいことがあると信じてる

いつだって
どこでだって
誰にだって

2008年12月31日(水)



 アンブラッセ

行くべき場所
行ける場所
できることが山ほどあったのに
何もしなかった

できなかったんじゃない
しなかったんだ

わたしは臆病で
そのうえ面倒くさがりだ

要するに
バイタリティがない
こんな弱虫の甘えん坊で

この先
どうしたらいいのか


そのとき
初めて涙がこぼれた

決してこぼさなかった
こぼさないようにしていた涙が

水道管が壊れたみたいに涙が止まらない

「泣くことないじゃない」

手ぶらで帰ってきてしまった
何も見つけられなかった

心の中をいくら探っても
すごした時間のすべてが
独りよがりのアンブラッセのようだった

ぼんやり見える輪郭に手を伸ばせば
空をつかむだけ


わたしはどこに行っても
ただの通行人にしかなれないような気がした

2008年12月19日(金)
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