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■ 桜のトンネル
そこに行くと、緩やかな直線の坂の両側に桜が咲いている。 丁度散り始める、今の時期だとふわ〜っと、桜の花びらが落ちてくる。 風はほとんど吹いていないのに、ふんわりと落ちてくる。
たとえ、この季節じゃなくても。 桜はそこに、ある。 葉桜になってしまって、誰も見向きはしなくなったとしても、そこに在る。
そこに思い入れをするのは見る側の勝手なんだろうなぁとも思う。
今の自分が、自分の立場がどうなのか、なんてわからない。 ただ、ただそこに居ることでそこでやっていることで精一杯。 でも、出来たら。
少しでも、後になって「あーゆーことを言われたなぁ。言ってたなぁ」と思い出される存在になりたい、と思ってしまう。 風のように、その一瞬だけでもいいのに、と思っていたのにどんどん欲張りになってしまう。
桜のトンネルを抜けたら、大きな駐車場にたどり着く。 そこで眼にするものは、また桜だったりする。
このたくさんの桜も、すぐに葉桜になってしまう。 葉桜に見向きもしない人がたくさん居る。 葉桜のように、なんでもないときにこそ、必要な存在になりたいと思ってしまう。
2007年04月13日(金)
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