地元でのあれこれ |
先週末に、祖母が他界し、急遽一週間ほど帰省していました。 今年の頭に祖父が逝去しておりましたので、半年のうちに二つの葬儀をあげました。
うちの出身地は、日本昔話に出てくるような環境の、ま、つまりは「ド」が付くような田舎なんですが、そういった田舎ならではの、いろんなしがらみがたくさんあり、かなり疲れました。 例えば、通夜〜初七日までの一連の流れを、全て自宅で行う、とか(もちろん、火葬は火葬場で行いますが)。当然、私の生家は昔の農家のような、あり得ないほど広いという家ではないので、祖父母の部屋にある箪笥や机などを全部物置に押し込んで、そこに祭壇を立てたり(ちなみにうちのは曹洞宗)しないと駄目なわけです。 他にも、葬儀の手順やら供養膳の席順やら、かなりややこしいことが目白押しです。
さらにもっと嫌だったのが、祖母の兄弟衆です。 傍若無人というか、我が儘いっぱいでした。 元々それほど付き合いがあったわけではないので、唖然としてしまいました。
私は、15から親元を離れて寮暮らしだったのですが、離れて少し経ったときに、なんかすごく楽なことに気付いたものでした。 田舎暮らしは、人が優しいとか、情が深いとか、そういった幻想を持っている人がいるかもしれませんが、それは、テレビなどで作られた偽りのものがほとんどだと思います。 田舎というのは、共同体が小さいので、都会では考えられないほど、人と人との関係が粘っこく、しつこいものです。それは、優しいとかいう綺麗な言葉ではなく、もっとどろどろとした、息苦しいものです。
都会の人工的な周辺の景色に嫌気がさすこともありますが、今のような人間関係がある以上、私は田舎暮らしは無理だなあと痛感するのでした。
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2004年08月29日(日)
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