地元でのあれこれ

 先週末に、祖母が他界し、急遽一週間ほど帰省していました。
 今年の頭に祖父が逝去しておりましたので、半年のうちに二つの葬儀をあげました。

 うちの出身地は、日本昔話に出てくるような環境の、ま、つまりは「ド」が付くような田舎なんですが、そういった田舎ならではの、いろんなしがらみがたくさんあり、かなり疲れました。
 例えば、通夜〜初七日までの一連の流れを、全て自宅で行う、とか(もちろん、火葬は火葬場で行いますが)。当然、私の生家は昔の農家のような、あり得ないほど広いという家ではないので、祖父母の部屋にある箪笥や机などを全部物置に押し込んで、そこに祭壇を立てたり(ちなみにうちのは曹洞宗)しないと駄目なわけです。
 他にも、葬儀の手順やら供養膳の席順やら、かなりややこしいことが目白押しです。

 さらにもっと嫌だったのが、祖母の兄弟衆です。
 傍若無人というか、我が儘いっぱいでした。
 元々それほど付き合いがあったわけではないので、唖然としてしまいました。

 私は、15から親元を離れて寮暮らしだったのですが、離れて少し経ったときに、なんかすごく楽なことに気付いたものでした。
 田舎暮らしは、人が優しいとか、情が深いとか、そういった幻想を持っている人がいるかもしれませんが、それは、テレビなどで作られた偽りのものがほとんどだと思います。
 田舎というのは、共同体が小さいので、都会では考えられないほど、人と人との関係が粘っこく、しつこいものです。それは、優しいとかいう綺麗な言葉ではなく、もっとどろどろとした、息苦しいものです。

 都会の人工的な周辺の景色に嫌気がさすこともありますが、今のような人間関係がある以上、私は田舎暮らしは無理だなあと痛感するのでした。
2004年08月29日(日)

最近好きなもの

 NHK教育にはまってます。
 あ、そこの人、ちょっとひきましたか?
 まともにじっくりと、教育を見ている人って少ないと思うんですけど、番組作りがとても丁寧で見ててなんかほっと出来る番組がいっぱいあるんですよ。
 語学番組は、その番組ごとに独特のカラーを持っていて、すごく面白いし、N響アワーはクラシックをあまり聴かない僕にとっては、とても未知の世界なんですけど、良い音楽には国境が無いんだなってことを再認識させてくれます。
 人間講座や日曜美術館など、まさに大人向けな番組も目白押しです。
 子供向け番組も、実は演奏家や歌い手さんのレベルはめちゃ高いので、聴いてて楽しいし、何よりみんなの歌は、時々すごい名曲をさらっと流すので気が抜けません。
 一度、じっくり見てみてはいかがでしょう?

 …まぁ、しゃべり場は嫌いなんですけどね。
2004年08月09日(月)

日々 / いけだ