楽しみ方

何かを楽しもうとするなら、考えてはいけないと思う。
考えることが楽しみとなることは別にして。

たとえば、典型的なヒロイックファンタジィを読む。
心正しき勇者がいて、悪い魔法使いがいて、美しい姫がいて…、
そういう、悪く言えば、「子供だまし」とも思えるような、そんな作品。

こういう作品は、考えて読んだら楽しくない。
手法や論法、そういった技巧的な部分を論じてもしょうがない。
世界観がしっかりしていて、文章に破綻がなければ、
ただ読み進めて、どっぷりと漬かってしまうだけで良い。
これは絶叫マシーンなどの、乗り物に乗る楽しみに似ている。
そして、実はこういう作品を創ることが、一番難しかったりする。

受け手側に、考える余地を与えない。
ただ翻弄されて、気付いたときには、なんだか分からないままに終わっていて、
でも、「楽しかった」という気持ちだけが残るという、そういう作品。

こういう作品を、純粋に楽しめる精神を大切にしていきたいと思う。
大人としての分別、子供の旺盛な好奇心。
すべての事象に関心を持ち、ありのままに受け入れる。
世界がつまらないと感じること。
それは自分がつまらないってことなんだろうな。
2002年07月30日(火)

暑い日々

暑いです。
まだ7月だというのに、体温並みの気温。

年々暑くなっている気がします。
暑いと頭が回りません。
仕事したくない〜。

2002年07月27日(土)

伝えること

表現する手段はたくさんある。
その中で、もっとも身近な物は、言葉だと思う。

生活していく中で、言葉を使わない人はいないでしょう。
音楽や絵画などに比べ、圧倒的に身近な、言葉という表現方法。
一見単純で、簡単そうに思える、言葉。

だけど、それは大きな間違いなんだ。
表現するということは、消して簡単なことじゃない。
自分の思いを相手に伝えると言うことは、並大抵のことじゃない。
あらゆる言葉を駆使したって、
一枚の絵に含まれる情報量にかなわないことが、よくある。
どんなに言葉を尽くしたって、
音楽のように他人を癒すことが出来ないなんて、ざらにある。

もちろん、絵画や音楽以上に、雄弁に語れる人がいる。
まるで魔法のように、他人を勇気づけ、癒してしまえる人がいる。
難しい言葉をいっさい使わずに、難しいことを説明できる人がいる。
単純に、心から、
「すごいなあ」
と思う。

言葉は力だ。
コミュニケーションを取ることが出来なくなったとき、
人は生きていないと同様ではないのかと、最近思う。
肉体とか、精神とか、そういったものよりも、
自分が存在していることを保証してくれる、
自分を認め、慈しみ、愛してくれる、
そういった人を身近に持つと言うことの方が、
本当に必要な、人生の目的となりえることなのではないだろうか。

伝える力を身につけたい。
理解する力を身につけたい。
2002年07月20日(土)

伝えたいこと

言葉の壁にぶつかるたびに、
いつも自分が情けなくなる。

言葉は、すごく不完全で、
でも、表現する手段はそれしかなくて、
伝えたいことはいっぱいあるのに、
相手にそれは届かない。

思考そのものが言葉である以上、
僕らは気持ちを100%伝えることができない。

心、気持ち、感情、感覚。
それは言葉ではない。
伝えたいこと、話したいこと。

完璧なものに憧れる。
でも、完璧になってしまえば、面白くない。
どこかに欠陥があって、
それを覆い隠すだけの美点があって、
そういうものだと言うことは分かっているけれど。
2002年07月13日(土)

あほになる

気取ってばかりいるのは疲れる。
気取っていられると、鼻につく。

だから、ちょっとだけあほになろう。
普通は言わないこと。
普通はやらないこと。
そういったことを、やってみよう。

やりすぎれば、本当のあほになってしまう。
少しだけ、ちょっとだけ。
さじ加減が難しい。

ほんの少しの潤滑油。
それだけで、楽になれるのに。
2002年07月09日(火)

言葉の魔力

きつい言葉を使われることに、あまり耐性がありません。
暴言、とかそういったたぐいの言葉のことです。
自分に言われた言葉だけではなく、他の人に向けられた言葉でも、
ちょっと悲しい、痛い気持ちになります。

そういう言葉を、目や耳にした瞬間に、
「あ、貧しい人だ」
と思うようにしています。

他人を気遣って。
相手の立場になって考えてみて。
そして。
言われたら嫌な言葉。
言ったらいけない言葉。
そういった言葉は、時と場合によっても違うし、
状況、相手、環境、すべてを加味した上で、最適な言葉が決定するはずです。

そういったことのできない人は、心が貧しいんだと思います。
そう思わないと、人間に絶望しそうになります。

そして、そういった言葉を目の当たりにしてしまって、
気分が、少し暗くなったときに、きれいな言葉を聞くことが出来れば、
ちょっとだけかもしれないけれど、気持ちが楽になります。
Webページのお気に入りのテキストであるとか、
詩が素晴らしくいい音楽であるとか、
心をほっとさせてくれる、大好きな小説とか、
そういったものに、毎日少しずつ助けられています。

いまは、まだ未熟かもしれないけれど、
いつか、誰かを救うことのできる言葉を紡げるようになれればいいなあ。
2002年07月07日(日)

暑いー

突然暑くなってきて、へろへろになっています。
今朝のラジオのニュースによれば、アメリカは37℃らしいですねえ。
大阪でも、30℃オーバーの一日でした。

こんな日に、スーツ着て歩くのはかなり苦痛です。
しかも、もともとスーツを着なかったので、冬物一着しかありません。
学生のときに買った、リクルートスーツのみ。
さすがに、ここのところ着る機会が増えてきたので、ぼろっちくなってきちゃいました。
買いに行かねばなあ。

夏は、半袖短パン、そしてサンダルで暮らしたいものです。
そして、頭の使う仕事は全部放棄。
ほけー、として暮らすのが、一番賢い方法だと思います。
政治改革してくれないかなあ。

2002年07月04日(木)

日々 / いけだ