京のいけず日記
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2005年07月30日(土) |
通勤絵日記 地面を這う蝉 |
木曜日だったかな。 次の仕事場への移動中、幅3メートルほどの道をセミが横断していた。
危うく踏みつけそうになって 慌てて足を止めた。
そしたら、そいつも ピタリと身をすくめた。
しばらく見ていると安心したのか また地面を這い始める。
向こう側まで渡る気なのか。 まだ道路の真ん中あたり。
このままだと、人や、自転車に 轢かれてしまうかもしれない。
そっと持ち上げて 草の上に置いてやろうか。
あぁ。でもやめておこう。 力尽きて、飛べなくなってしまったセミだ。
今更、どこへ行こうとしているのか。 最期まで自分の行きたいところへ向かえばいい。 道の半ばで踏み潰されるのも運命だ。
通り過ぎて仕事先の建物の階段を上がる。 教室の扉を開ける。
拾いあげてやれば良かったな。 今から見に行こうか。セミ。
授業開始5分前。 ぐだぐだと思いめぐらしている内に人が入って来た。 もう遅い。
午後10時。教室の鍵を閉める。 駅へ向かう帰りの道、先のところで暗がりを探したら、 向かい側の敷石の上にセミのひっくり返った死骸が転がっていた。
…死んじまった。 轢かれもせず、奴がそのままの姿で辿り着いたことに安堵する。 あとは蟻が弔ってくれるさ。
優しい人間なら、 蟻のように道端の真ん中を這っていたセミを拾い上げただろうか。
虫などに何の興味もない人間なら、 奴の存在に気づきもしなかったかもしれない。
ただ、消えていくのをじっと見ている。 小さな虫一つ救えやしない。
何て中途半端な人間なんだろ。
2005年07月26日(火) |
丸物 逆さ部屋の思い出 |
奥目の八ちゃんの訃報が届いた日、何だか淋しいニュースがもう一つ。 京都駅前にある近鉄百貨店(プラッツ近鉄)が2007年に閉鎖になるらしい。
「丸物」という昔の呼び名を知っている人も少なくなったけれど。 そうか…。ヨ●バシカメラになるのか。
お子さまランチの並ぶレストランや、ゲーセンは出来たとしても、 回るヒコーキや、ミニ観覧車などのある屋上遊園地はないんだろうなぁ。
記憶がもう定かでないのだけれど…。 たぶん、「丸物」だったと思う。
デパートの屋上の遊具の中に、 回転する部屋なんてのがあった。
その中は小さな部屋になっていて、 両側の壁にある椅子に座ると、 壁や、天井が回転し、 逆さまになっている…という奴。
額や花瓶などが置いてあって 落ちちゃうんじゃないかと心配したり。
ちょっとした錯覚。 今から思うと他愛もないが、 足の下には天井があり、頭上には床。 そんな不思議な感覚が好きだった。
長らく「丸物」の名前など思い出したこともなかったのに、 近鉄閉鎖のニュースを聞いて淋しくなった。 形あるものが、一つ、一つ、変化し、消えていく…。 しょうのないことと思いつつ、せめて記憶の中にとどまればと思うが、 悲しいかな、頼りないことこの上なしです。
えげつな〜。このところ、どうしたんやろ。ほんま、疲れてまんねん。 子どもらも夏休みやけど、毎日、部活や、補習や、言うて忙しい。 なんで、こない、みんな余裕がないんやろなぁ。あかんで。
で。そんな中。通勤で唯一の楽しみは電車の中での本読み。 木内昇さんの「地虫鳴く」に続いて、同作者「幕末の青嵐」を読む予定。
「地虫鳴く」 …切れないナイフでりんごを剥くような、もどかしさ、痛さがあります。 甘ったるくなく、土方に関しては、後半以降、特に切ない。
2005年07月23日(土) |
新婚家庭のお財布事情 ごめんねの絵付き 追加 |
もしも二人が夫婦だったら… お財布の口はもちろん…。
「おまえだって高い洋服ばっかり買ってるだろ。俺は知ってるぞ」
土曜日だというのに夕方から職場のミーティング。 明日は長女の高校の個人懇談。週末なのに貧乏ひまなし。働くべし。
で。式をあげたばかりの夫婦の話題となった。 夫婦が共稼ぎの場合、食費やその他もろもろの生活費は誰が出すのか?
ダンナ様の親御さんと同居同然、食費がほとんど要らないせいか、 ティシュペーパーとか、歯磨きとか、こまごまとした日々かかる費用を、 今のところ、お嫁さんが自分の財布から出しているらしい。
で。疑問に思ったらしい。
で。不満に思って経験者である私達に聞いてきたらしい。
私の場合は、結婚当初から、お財布は私が預かっている。 つまりダンナからお給料を受け取って、お小遣いとしてダンナに渡す。
子どもを授かって家に籠っていた期間はあるが、その前後、つまり今も、 家計に入れるどころか、私がどれだけ稼いでいるのかダンナは知らない。
主だったものといえば家を購入する時に出したぐらいだ。 生活費はもちろん、趣味の本代も、自分の服も、赤字でない限り、 全てダンナから預かったものから支払う。
…家計に余裕があったから? ううん。 新婚当時、自分達の生活費と、親の借金の返済で大変だった。 ダンナが独立し、給料が大幅にダウンした時は目の前が真っ暗になった。
それでもダンナの給料だけでやってきた。 1しかなければ1の生活でやっていく。貧乏人の強みだ。
20代の頃、あんなに男女公平の理不尽さを呪ったくせに、 男が家計を背負うもの、古い考えが、私のどこかに残っている。
いやいや、単に物欲か。女の複雑な見栄か。 それとも忘れてしまったのかもしれないなぁ…。 二つの財布が一つに…。少しはギクシャクしてもあたりまえだ。
ふーん。で。どーなんよ?
と聞く相手に「最初が肝心」と笑って答えた。先手必勝ともいう。
それにしても19年間。 昼飯込みの少ない小遣いで、恨めしく思わないはずはないのに。 日々の生活や、買い物に文句を言ったり、私に負担しろとも言ったことがない。
俺が食べさせてやってるんだ、とか。 外で頑張って働いているんだから、もっと家のことをきちんとしろ。 などと、乱暴な事を言われたこともない。(たぶん内心は思ってるぞ)
もっとも、そんな事を言いそうなダンナなら結婚はしない。
もちろん。いざとなれば私が男になる。 ダンナの数分の1ほどしか力はないが、精一杯の役目を負う。 いつかそんな日もあるかもしれない。
どこかに残っている古い考えとは矛盾するが、 男だから。女だから。じゃない。 男でもあり。女でもあり。互いに、今、必要な、やれる役目を支えあう。
大きな顔をしてダンナに稼いでもらう。ダンナに食わせてもらう。 不足があれば、そっと補う。
甘いなとは思うが。 ダンナの把握しないわずかな蓄えが、このまま死に金になればいい。 (うーん。元銀行員、元商売人の娘らしからぬ考え方だわ)
たまには贅沢して大きな旅行にでも行くかなぁ。 何のために働く? 何のためにお金を貯める? 何のために生きる? 笑止な。貧乏人が何いってんだろ。
でも。本当に欲しいものはお金では買えないもんなぁ。
頼めば、家事もそこそこに手伝ってくれるダンナに手を合わせつつ、 スタートしたばかりの新婚家庭のお財布事情に思いをはせる。
夫婦は千差万別。二人に似合う形を探せばいい。
JRの駅近くで見つけたセミの抜け殻(わざわざ拾うか…)
先週の終わり頃だったか、オフィス街でもセミがうるさく鳴き出した。 朝の通勤途中にセミの抜け殻を見つけ、 殻が壊れないよう手の中にそっと握って、仕事場まで持って行った。
それを見て「ギョエーッ」と目をむく女の子。 「なんですか。それ」と私の顔を見て困ったように笑う男の人。 「うーむ。これ(背中)真ん中からきれいに割れてますねえ」とコアな人。
反応はそれぞれでした (^_^.)
じつは、その前日、同じところの木の下でセミの抜け殻を見つけた。 が。それは拾い上げると確かな重量があった。
羽化できないまま落ちてしまったのだ。 殻の中で死んでしまったのか。まだ眠っているのか…。
そっと木の側に戻したが、遅かれ早かれ蟻に食われてしまうだろう。 羽化できる可能性はないにしても、やっと出てきた地表で、 もう一度、高根にしがみつかせてやれば良かった。
深く土中にあって、ようやく季節を知り、短い寿命を精一杯歌う、セミ。 夏の終わり。蟻にすっかり食われ空洞となったセミの死骸が転がる。 うるさいのも、暑苦しいのも、今だけだ。
…で。誰かさん達を真夏の蝉に例えてみた。 (なんでやねん \(◎o◎)/
【ミンミンゼミ】 ----- 近藤 勇 ミーーンミンミンミンミィーーー♪ この存在感。何たってあんたが大将!
【エゾゼミ】 ----- 土方 歳三 赤い目。黒地にオレンジ色のW紋が美しいセミ。強くて美しい洒落男。
【ひぐらし】 ----- 山南 敬助 夕暮れ時。何となく物悲しい存在。
【ツクツク法師】 ----- 沖田 総司 【ニイニイゼミ】 ----- 井上源三 【クマゼミ】 ----- 永倉 新八 / 原田左之助 / 斎藤 一 / 藤堂 平助 【アブラゼミ】 -----平隊士
仕事が終わって 帰宅 家の用事を片付ける
子ども達も2階にあがり
残業で疲れ気味のダンナも布団の中。
さて やっと、私の時間。
時計の針は夜中の1時を回ってる。
遊ぼうと思って パソコンの前に座り
昨夜もいつのまにか寝てしまった。
朝がくるのが早いこと。
うらめしや〜 このところ 毎朝、こんな気分(…どんな気分やねん)
仕事が休みだったらなぁ…。 子どものようなことを考える。
気を抜いたら、容赦のない暑気にやられてしまいそうだ。
2005年07月18日(月) |
姑獲鳥(うぶめ)の夏 |
「きょうごくどう」と変換したら
うちのパソコン、 今日極道 と出たぞ。こわい。
ためしに嬉しがって 「ほうぎょくどう」と変換してみたら
崩御工藤 と出ました。
えー 工藤さん、お元気ですか?
← 京極堂、中禅寺秋彦、 もじり 豊玉堂、土方の歳さん (合理主義の人。いいそうかも…)
せっかくの3連休でしたが、家族の予定が合わず、どこへも行かず。 なので。せめてもに、みんなで映画を見てきました。
京極夏彦ファンの高1の長女の希望で 「姑獲鳥の夏」 という映画。
ハガレンが見たいという、まる子ちゃんには、ちっとしんどかったな。 私? 私は 「タナカヒロシのすべて」 が見たかったのですが…。 金田一、横溝系の好きなダンナも見たいというので、これで決まり。
今気が付いたのですが、どちらの映画にも宮迫さんが出演してますねー。 お笑い系の人って、何でも器用で、いい味出しますね。 そういえば存在感たっぷりのぶっちゃカワイイ猫ちゃんも両方の映画に。 あー。猫触りたい。抱きたいなぁー。
映画の方ですが、うーん。雰囲気は良かったのですが、どうでしょう…。
水木しげるの紙芝居が出てきたのが、面白かった。 紙芝居屋のおっちゃん…。水アメとか、「ぬき」とか微かな記憶が。 昭和27年…。いえいえ。まだまだ生まれてませんよ。まだまだッ。
エンディングのご登場。ありゃ、余計だと思いましたよ、京極堂さん。
で。私は、どちらかというと、土蔵とか、昔のお座敷とか、 主人公の京極堂の立ち振る舞いとか…。 着流しだったもんで、あぐらかいたり、寝転んだり、歩いたり(笑)と、 ビジュアル的に追いかけて、頭の中でせっせとラクガキしてました。 もちろん顔は誰かさんで(笑) すみません、堤さん(← 京極堂役)
あー 紙とエンピツ欲しかったな。
2005年07月17日(日) |
通勤文庫 六月は真紅の薔薇 三好徹 |
6月は早や過ぎ去り、祇園祭も終わり、2005年の半分は終わってしまいました。 毎日、目標も無いまま、ただ一日を無事終えることに費やしています…。
六月は真紅の薔薇 著者:三好徹
ふと、価格を入力していて気がついた。 あの頃は消費税なんて、まだなかったんだ。
講談社 昭和50年9月16日発刊 ハードカバー @850円
この小説の主人公の沖田青年よろしく、 今の世界から飛び出して、何かを、自分を確かめたかった18歳の私。 結局、今に至って、何も確かめることなど出来ないままでいる。
六薔薇。文庫本も持っているのだけど、懐かしいこの表紙で読みたくて、 嵩張る本を毎日カバンの中に入れ、電車の中で読んでました。
副題の通り、主人公、沖田総司の「僕」という一人称で描かれた小説。 「そのころ僕は、試衛館を出たいという夢想で日を重ねていた」
という書き出しで始まる小説は、時代小説というよりも、 一人の青年の成長と挫折、その他諸々を描いた青春小説のようだ。
読み始めは意外なことに青臭い沖田がまどろしかった。 自分がいかに在るべきか。 と問う、沖田総司が、じつに辛気臭いのだ。
不思議だな。 10代の私、20、30、40代の私。同じ内容なのに感じるものが微妙に違う。 それだけ、こちらの神経が鈍く、図太くなってきたんだろうか。 小説とは別のことを思いつつ、上巻を読み終える頃…。 2冊の表紙を眺めているうちに、やたらと悲しくなってきた。
突き抜けるような高く青い空と一片の雲。静かな夕暮れ。 20代でこの世を終えてしまった一人の青年の象徴のようで。
で。土方歳三に目をうつせば。
沖田の「僕」から見て「副長」という立場で登場しています。 登場回数も多く、局長の近藤勇に逆らって言いあう所などは、たまらなく可愛い。
沖田との関係は兄弟のように描かれている。 兄弟って…。 ただ仲が良いというわけじゃない。 お互いに異質なところや、嫌なところがあったり、許せなかったり、 でも、違う個性として相手を認めてる。自分に一番近い、早くからの他人。 妙に甘くもないし、だけど、あったかい…、しょうがねえな、そんな仲。
いかにも、らしいといえば。 沖田総司に思いを寄せるも、沖田からは相手にされない吉野太夫。 そんな太夫を、気に入らない伊東甲子太郎に持っていかれそうなもんで、 それなら俺が先に頂いてやる …なんてところが笑えてしまう。
微妙な大人な関係の吉野太夫と歳三、二人の沖田を見る目があたたかい。
一方、沖田は、おあい、という肺を病む女性と結ばれる。 小説では、おあいの病が沖田にうつったという設定。
…結核。もしかしたらキャリアだったのかなぁ。 元気な間は体のどこかに巣くっていて、宿主が弱ったとたん攻撃を始める。 だとしたら京での日々は、沖田にとって過酷な毎日だったんだ。
ちなみに歳三さんも持ってたんじゃないかと。結核菌。 こっちは宿主が気の張り通しで、付け込むスキもなく退散したとか…。 ありえそう。
去年の大河で、沖田が喀血したシーン。 あの真っ赤な花びらの舞うCG、確か興ざめだなんて感想書いたと思う。
ここでも真紅の薔薇は、赤い血の象徴でもあるのだけど、 なぜ薔薇の花か、六月か、は、小説でどうぞ。
六月は真紅の薔薇 時代小説らしからぬタイトルが印象的な古くからの愛読書の一冊です。
2005年07月16日(土) |
食べられないぞ このちまき |
函谷鉾(かんこぼこ)の厄除けちまき
次の年の祇園さんまで 玄関に飾り、厄除けにします。
食べられない「ちまき」の値段を高いと思うか、思わないかは、その人の考え方の違い。神頼みが嫌いな 誰かさんなら 馬鹿らしいと絶対買わなかったんだろうなぁ。
「ちまき」の値段は、各、山、鉾でそれぞれ違う。特にこだわりはないけれど、ダンナの会社が近いので、毎年ここの「ちまき」を買ってくるみたい。ちなみに函谷鉾は1000円…!!
金曜日の祇園祭の宵々山。 仕事が終わって、どうしようかと、大阪人@仕事仲間と顔を見合わせる。 昨年は彼女に付き合う形でそぞろ歩いたけれど…。
疲労困憊。付き合いが悪くて申し訳ないと思いつつ、 ダンナが既に例の「ちまき」(うちんちと、実家と、ダンナの家と3つ)を 買ってきてくれたことを理由に断った。
乗り換えの駅。浴衣姿の女の子達が楽しげにおしゃべりしている。 恋人同士や、家族連れ、きょろきょろしているあの子は待ち合わせかな。
足早にすり抜けて、いつもの駅へと吸い込まれていく。 家へ向かう電車の中はいつものようにいっぱいで、 なのに今日は不思議と安心する。
汗クタのおっちゃんの背にお疲れさま。 居眠りしている学生さんに、OLさんに、おばちゃんに、…私にお疲れさま。
さぁ。充電するぞ。
★祇園祭の気分が味わえるサイト → 京都祇園祭 南観音山の一年
晴天 陽射しが熱い。
今週はあと一日。 がんばれっ 自分!! あと少し。
…おっと、ごみの日だ。
こんな忙しい朝、 何やってんだか、私。
んじゃ。行ってきまーす。
2005年07月13日(水) |
癒しは140年前の祇園祭… |
錦小路室町東入るにある山、 占出山(別名鮎釣山)を示す提灯(烏丸通り) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
祇園祭の頃は雨も多く、ほんまに蒸し暑い。 今日も、夕方、次の仕事場へ移動中、 ポツンと雨が降ってきた。
明日から宵々々山、宵々山、宵山。 たくさんの人でにぎあうんだろうなぁ。
昨年、京都の祭りは見るだけでつまらない とヌカシタ、パートナーの大阪人に、 金曜日あたりブラブラ歩こうかと誘われる。
うーん。どうしようかな。今週、そんな元気があるかなぁ。
コンチキチンのお囃子も聞きたいし、厄除けのちまきも買いたいけれど、
早く帰ってひたすら眠りたい…。 体力温存最優先。 年やな。
そや。年やで。…歳やで。…歳やん。…歳さん。 トシ!
などと歩きながら元治元(1864)年の宵々山(宵山?)に思いをはせる。
同じ土地。自分の足で距離を計る。
約140年前の京都はどんな町だっただろう。
こんな風に、やっぱり蒸し暑かったのかな。
地球温暖化、アスファルトの照り返し、クーラーの外気熱に、排気ガス…。 昔は土が吸収し、密度も低くて、今より過ごしやすかったかもしれないな。
道の両側には、どんな町屋が建っていたろう。 山や鉾、団扇や、扇子を売る店、出店などはあったのかなぁ。
一躍有名にした池田屋騒動。祇園祭の中、 人だかりの中を血刀を下げ、壬生の屯所まで帰っていった新選組…。
同じ人垣の中に居たならば、今とは違う良くない感情を抱いただろうか。
それとも、やはり、隊列をいく一人の美男子に心惹かれていただろうか。
そんな時代に。…あなたに会いたかったな。土方さん。
2005年07月10日(日) |
あなたは知らない/青春デンデケデケデケ |
昼間テレビを見ていたら、ブログ長者?の話題が出ていた。
それを見ていたダンナと長女が「ブログって知ってる?」と聞くので、 某、別の職場の「ブログを始めよう」テキスト程度に話してあげた。
日記みたいかぁ。そりゃ無理やなぁ。書くことあらへんもんな。
最初は続いても後が続かへんで。お母さんには、まぁ、無理やろ。
と、二人揃って笑う。
おいおい。うちのパソコン見たことないんかい。お二人さん、よ。 えっへん!三日坊主は返上だぞ。 …いや、見られたら困るか。
昨年、大河を見ていた時に描いたらくがき
しばらくの間、新選組隊士達と 一つ屋根の下に暮らした八木為三郎さん。
幼い為三郎の目を通して もっともっと知りたかったな。
誰かさんのあんなことや、 こんなこと。
為三郎絵日記が残っていたらなぁ…。
梅雨空を晴らしに、気分転換にレンタルビデオ屋さんに行きました。 ロードショーを見そびれた「笑の大学」を借りたかったのですが、 既にすべて貸出し中でした。
代わりに目に入ったのが、DVDコーナーにあった「青春デンデケデケデケ」 かなり昔、テレビで見たのですが、思わず借りちゃった。
デンデケデケデケ…とは、ベンチャーズの「パイプライン」のテケテケテケ♪ そっかー。 潮来の伊太郎(潮来傘@橋幸夫)の時代に こちらは♪デンデケデケデケ〜…だったんだ。へへぇ。
リアル青春時代ではないけれど、(↑)や、元祖御三家は知ってるぞ。(T_T) 少年達に混じって「サリー」こと、岸部一徳もいい味出してます。 ほんま、ええおっちゃんやわ。
学ラン姿の垢抜けない素朴な兄ちゃん達が、不思議にカッコ良く見える。 中でも笑顔がシャイな白井くん…、何と浅野忠信さんだった、道理で。 何だか、昔の京都を舞台にしたパッチギを少し思い出しました。 ただの懐古映画ではなく、どちらもいい映画。機会があれば、ぜひどうぞ♪
ここんところのお天気の加減か。
それとも 月のものサイクルの加減か。
はたまた、家の中が 散らかし放題の悪影響からか。
ものごとが梅雨空のように 停滞している。
辛うじて、外の顔、仕事の顔は、 変わらず維持しているものの、 気分は最悪だ。
特別、不幸が、具体的な問題が起きているわけでもなく。 昨日と同じ時間が、退屈気味に流れている。
それでも。知っていながら、わざと見ないようにしている隠し事のように、 けして忘れてしまうことはなく、小さな警鐘が鳴り続けている。
このままではいけないと、体のどこかが感じている。
そんな日、上の娘が部活で捻挫したと足を引きずって帰ったきた。 幸い骨折はないようだが。
気をつけなさい。誰かが私の中で呟く。 家の中の運気が曇り、疲弊している。そう感じた。
このままではいけない「このまま」とは何なんだ…。
ひと言で出るような答えではないが、 気分一新、洗濯物が片付いたら、トイレでもピカピカに掃除してきますか。
梅雨空よ、カラリと晴れろ。
2005年07月07日(木) |
ポップコーンをほうばって♪ |
今日は七夕でしたね。京都市内は夕方すごい雷雨で、雹も降ったとか…。
JR二条駅近くに 今流行のシネコンがオープンした。
さっそく何か観に行ってみるかと、 新聞の映画案内を見る。
そして気が付いた。
今まで載っていた、気になる、 小さな映画館の名が載っていなかった。
実際その映画館へ行ったことはないが、 どうやらタイトルからして、かなり怪しげな映画館だった。
(えー。一般映画でいうと「おこげ」のハード版?といえばいいのでしょうか…)
何となく気になって、時にはワクワクしながら…(笑) 「大人の映画」とは又ちょっと違うニュアンスのタイトルを読んでいた。
その映画館の名前がない。 とうとう潰れてしまったのか。それとも広告料をケチっているのか。
で。日記を書くにあたり、気になって、キーワードから拾ってみた。
すると。
…え? ・ え!? ・・ え゛〜!!! …出たきた画像に思わず赤面。
てっきり(内容はともかく)普通の映画館だと思っていたが。 どうやら映画有り、ショー有り…という場所らしかった。
閉館。それも、もうひと月以上も前の話。 ということは。 そんなに長い間、映画案内も見ず、久しく映画にも行ってないわけだ。
新聞の映画案内から、ひっそりと消えた映画館の文字。 生涯行くことはなかっただろう、別の世界の映画館。 それでも何となく淋しいものがある。
そういえば。 大宮近くにあった古い映画館(こちらは健全、普通の映画館)も閉館。
私の子ども頃からあり、狭くて、やや薄汚れた感のある映画館で、 何度か東映系のアニメを見せに子ども達を連れていったことがある。
時代の流れだ。しょうがないよね…。
そんな中、祇園会館が健在なのは嬉しい。 ロードショー落ちの映画を、洋画、邦画を問わずに、 2本、3本立てで見せてくれる上映館。
ビンボー人にとっては有り難い貴重な存在。 堅いシートに座って、暇にあかせて一日中映画を見ていたこともあったけ。 お金はないけど、時間ならいっぱいあった昔の話。
今はお金もないけど、ゆっくり楽しむ時間もない。 仕事帰りに映画館? 日々の買い物は? 子どものご飯はどうすんねん? 第一、寄り道しようという体力も、元気もない。 そんな今のほうがビンボーだ。
映画館に行く…。 お手軽な非日常の世界。それでもワクワクしていた。
お喋りがうるさくて、床にはポップコーンが散らばってる。 エンディングの前にゾロゾロと席を立ち、スクリーンをふさぐ。
お茶の間のビデオと同じ感覚。 映画館は、お子チャマ(そういう大人も含む)の専用じゃないぞ。
今見たいなと思っているのは「タナカヒロシのすべて」 でも。ダンナと一緒だと「スターウォーズ」か「戦国自衛隊1549」かな。 たまには映画館に行きましょう♪
漫画家 永島慎二さんの訃報を新聞で知る。享年67歳。 もう、そんなお歳だったんですね。
特別、身近な人ではないが、 人の訃報を耳にする。
去年亡くなった母の代わり。 これから先は私の番かな。
毎日、淋しいことが、 多くなっていくんだろうな。
あの人が この人が 新聞やネットをにぎやかす。
指折り数えて いつかは自分の番だ。
マーガレット・フレンド・少女コミック・りぼん・なかよし・Lala…etc
キング・チャンピオン・サンデー・マガジン・ジャンプ…etc
アクション・週間漫画・ビッグコミック系…etc
(↑ 何の羅列か、お分かりですよね??)
これらにまじって、 昔、ガロや、COMなどの漫画雑誌も、ちょっと背伸び気分でよく読んでました。
一番、マンガの世界に埋もれていた時代かなぁ。 火の鳥も、カムイも、最後の最後まで読みたかったなぁ。
あー。昔のマンガの話したいっ。
2005年07月04日(月) |
通勤文庫 ただいま十六歳 司馬遼太郎 |
朝から大雨でしたが、今日は休講、仕事は休みで、らくがき日和でした♪
期末試験に突入した長女が帰ってきて、ノンキにお絵かきしている私を発見。 「お母さん、居たの? 今日は何もせんでええん?」と横目で。
「うん」と答えると、「あ、そう」と苦笑いして、さっさと試験勉強を始めた。
十六歳の娘と母。どっちが子どもだか分かりゃしない。 はいはい、ご飯ぐらいは作りますよ。
司馬遼太郎の「ただいま十六歳」よりイメージ
勇十六歳。うーん。許せ、勝ちゃん。
「侍はこわい」@司馬遼太郎(光文社文庫/文庫オリジナル/時代小説短編集)
なにげに本屋で見ていて収録されている「ただいま十六歳」を発見! もちろん、即、買い。組外でも、司馬さんの小説好きだし。
主人公は十六歳の近藤勇こと、勝太。 近藤家に養子に入る前の勝太が描かれている。
幼馴染の同じ百姓の娘にひそかに臣従を近い、家来になると押し迫ったり、 自分のモノを見せることが忠義のひとつと思い込んでいる、けったいな男の子。
読んでいて、久しぶりに、不可解な男という生き物を感じた。 たくさんの研究本や、小説等を読んで、身勝手な妄想を募らせて、 分かった気でいるけれど、生身の近藤勇も、土方歳三も、男という生き物。 全然ちゃうんやろうなぁ。本当に会えたらちょっと恐い…(会えへんて) 歳三は登場しないが、近藤家の養子云々というくだりでの周助の評が面白い。
…しかし子供のくせに妙に倨傲でぎょろりとした眼がひどく冷たい。 要するに可愛気がなかった。
やって、歳三さん!! 燃えよ剣が読みたくなったきたぞ。
ただ今、通勤読書は、この文庫の解説者、三好徹さんの沖田が主人公の、 「六月は真紅の薔薇」上下巻を久々に読んでまーす。
日曜日。朝から雨降り。夜になって大雨となる。 西日本の各地で行われた雨乞い神事、その念がちゃんと天に通じたのかな。
ここ数日のうっとおしいお天気に洗濯物が…と、ついこぼしたら、
「カラ梅雨に降れよと願ったり、降ったら降ったらで文句言われる…。 お天道様はたまったもんじゃないぞ」 と、ダンナに言われてしまった。
その通りだと思うけれど、この大雨、今度は、洪水など災害が心配です。
何事も人の思い通りにはならないよ、という、自然の、お天道様の説教か。 それとも、神さまも修行中の身で、力の加減がまだ出来ないのかな? 昔からお天道様には、かなわないや。
⇒ なぜか美人画という名のらくがき もちろんモデルは歳三さんでやんす。うふっ。 なんで片肌脱ぎやねん…。 きゃ \(◎o◎)/!
下手の横好き。いつまでたっても なかなか思い通りに描けません。
日本画風に、絵草紙のように、 好きな人の絵を描けたらいいなぁ。
故・小島剛夕さん(試衛館の鬼他) のような絵が好き。
ライバルは、かの中島登@隊士だい!! 気に入るまで描き直せたら 大きいサイズでHPにupします。
2005年07月01日(金) |
マジック と 超能力 |
現実を超えた驚異の現象! トシゾーの十八番マジック♪
1.2.3!
あら不思議。あっという間に、 可愛い子どもが現れました!!
…すみません。まいど。 えー。昨夜、テレビでセロというマジシャンの特番をやっていました。
あのハンバーガーはどうなってるの?? もしかして、手品とちごて、ほんまに超能力とちゃうん!?
などと、ダンナや、長女が呆れるぐらいに、単純しごく素直に信じる私。 口を半開きにしたまま、じっと画面に見入っていました。
で。ふと思いました。 …もしも、これがマジックでなく、 実は種明かしのない、超能力によるものだとしたら…?
そしたら…。 逆に、これはマジックですと安心させる為に、嘘を作るのに苦心しただろうなぁ。
手品だから、わぁー、すごいなぁ、どうなってるんだろう?…と思うのであって、 これがタネも仕掛けもない超能力だったら…。 エンターテイメントで楽しんでいる間はいいが、その力を脅威と感じたら…。
きっと、賞賛や、羨望…に混じって、 ワケの分からないものへの不安や、異端なものへの排他…、攻撃性…。 そんな不幸な感情を自分の中に見つけてしまうかもしれない。
人とは違うものを背負う。 超能力者の人って色々と大変やろなぁ。
デジャブー(既視感)というのは心理学的に「記憶の錯覚」というのだそうだけど、 子どもの頃によくありました。
次に誰々さんから電話が掛かるとか、次はこういうことが起きるとか…。 結構、あたったり、そんな不思議な体験をよくしていました。
今はデジャブーを覚えることもないし、第六感はまったく働かないし、 なんちゅーか、なし崩しに「記憶の喪失」の一途です…… (T_T)
宮部みゆきさんでしたっけ…。 超能力者を描いた小説…、幾つかありましたね。また読みたくなってきました。
Sako
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