へる(ぷ)の日記
へる(ぷ)



 




初めて私に愛情と

温かさと幸福を与えてくれた

優しい優しい あの人は

今は 言霊響かぬ 土の中

冷たい体を横たえて 眠る眠る永遠に

今は 私の声など 聞いてはくれない

今は 私に声など 聞かせてくれない

さよなら

さよなら

さようなら

私の愛しい母上様










2004年09月30日(木)



 





傷は恨みへ

恨みは傷へ

全ては自分へ







2004年09月29日(水)



 





腕を深く切れなくなったのは

弱さですか?

強さですか?

物足りないと思うことは

貪欲ですか?

堕落ですか?

私は生きていますか?

私は逝きていますか?








2004年09月28日(火)



 




世界が徐々に水没していって

もう みんな諦め顔で滅びるのを受け入れていて

でも そんな中で貴女は僕を抱きしめていて

「側にいてあげる 側にいてあげる 側にいてあげる」

なんて言ってくれるから

僕は 貴女にすがりついて泣いて

そんな僕の顔を笑顔で見つめて

僕の目元から流れる涙を舐め取ってくれた

温かくて柔らかい舌の感触が幸せで

僕はまだ舐めていて欲しいから必死で涙を流そうとした

でも 涙を流す理由が

初めの悲しいとか寂しいとかでなく

幸せを 今ある幸せを貪欲に求めるためで

短時間で僕を変えてしまった貴女はやっぱり偉大で

絶対手放したくなくて

これが 夢でありませんように と 何度祈ったことだろう

貴女はそんな僕に

「いつでも会える いつでも会える いつでも会える」

そういって安心させてくれて 

温かいはずの腕で僕を抱いてくれた





ベットの感触が生々しくて

太陽の光が残酷で

通りに響く足音が無情で

全てが僕を孤独にさせてくれる

テレビをつけても世界はどこも水没していなくて

思い出そうとしても彼女の名前は知らなくて

考えてみても彼女の居場所がわからなくて

認めたくなくても 認めなくてはいけなくて

嫌だけど 嫌なんですけど 嫌で嫌でたまらないのだけど

「嗚呼 夢か」





僕に出来ることは

素敵な彼女の思い出を書き残すことしかなくて

書きながら涙を流しても

誰も涙を舐めてくれる人はいなくて

流す涙の理由に幸せの欠片など一片もなくて

ただ寂しくて ただ寂しくて





やっぱり僕は 悲しいほど 独りなんです










2004年09月27日(月)



 





温かい体に抱かれて

気持ちのこもらない冷めたキス

体に甘えて心に突き放され

結局シーツの海に溺れるだけ

出会わなければ幸せだった?

ねぇ?

私達が出会ったのは間違いなの?





泣いても泣いても救いを求めても

返事はいつも

温かい腕に抱かれて

気持ちのこもらない冷めたキス

 












2004年09月26日(日)



 





可愛い顔はできないし

気取った顔は苦手

化粧だって下手な顔

でも今は

我慢して私の顔だけを見て

一度しか言えない私の気持ちを聞いて?





「私…あなたが好き…」





耳まで赤くなった私の右頬を

春風が優しく撫でる

耳まで赤くなった私の左頬は

あなたが優しく撫でてくれるのを

待っている












2004年09月25日(土)



 





大きな鳥が僕の幸せを啄ばみにやってくる

黒くて大きな鳥が

羽を広げてやせ細った幸せを

餌にしようと飛んでくる

「僕のなけ無しの幸せと君の羽根を交換しないかい?」

僕の提案を嘲笑うように

大きな羽を羽ばたかせて

今日から明日へと飛んでいく

大きな鳥を阿呆のように眺める僕がいる








2004年09月24日(金)



 





昔の君との関係ばかりみて

今の君から目を背ける

君は前に行き

僕は動かず笑ってるだけ

ニヤニヤ笑って

皆から遠ざけられるだけ







2004年09月23日(木)



 





痛くなることは知っています

苦しくなることだってわかります

でもどうして

アナタの恋話が聞きたくなるのでしょう?






2004年09月22日(水)



 





貴女の事を忘れなければとは思うのですが

貴女の笑顔を忘れるのは

非常に難しいことなのです






2004年09月21日(火)



 





失くして涙流して 初めて気づく

「嗚呼 好きだったんだな」

…遅いよ 遅いよ 自分






2004年09月20日(月)



 





前向いて全力で走ればつまづいて転ぶのに

後ろ向きに全力で走ればどこまでも走り続けられる

逃げる時だけ器用にこなせる人間







2004年09月19日(日)



 





どこで泳いでる?

僕はどこで泳いでいる?

それとも

溺れているの?






2004年09月18日(土)



 


この弱さは

貴女が好きだってことに対する

罰なんだろうな

この痛みは

貴女を忘れたくないって事に対する

罰なんだろうな

行過ぎた片想い全てが

僕の犯した最大の罪なんだろうな









2004年09月17日(金)



 





男が最後に帰る場所は

やっぱ

抱きしめてくれる女の元なのかな

体温から生まれ 生まれた体温のある場所に戻る

男ってそんなもんなんだろうな







2004年09月16日(木)



 






弱くなったのは今の自分

過去の自分は凄かった

大した差のない二人を比べて

過去にしがみ付きながら生きていくのは卑怯

惰弱を時のせいにしてにげるのは卑怯

これ以上罪は重ねたくない

だから

もう

やめます

何もない僕でも

今まで生きてきた僕をゆっくり抱きしめ

少しずつ少しずつ

前へ前へ進んで行きます

もう少しだけ

自分を愛せれたら いいんだな と 想いました












2004年09月15日(水)



 





逃げるための嘘をつくのを止めます

嘘をついたから逃げるのも止めます

たまにはゆっくりでもいいから

走ってみようと思います








2004年09月14日(火)



 





面と向って好きと言えない

だから そっと

胸の中で貴女のことを忘れます

どんなに笑顔を浮かべても

貴女のキスを忘れます

貴女の感触を忘れます

その裏に邪な気持ちはなく

無垢な気持ちで貴女の友人でいようと思います

これが弱い僕の

精一杯の抵抗なんです








2004年09月13日(月)



 





笑って

笑って

笑って

泣いた

イテモイイトコロ ミツケタ







2004年09月12日(日)



 





一枚剥がした皮の下にいる僕は僕ではないと思っていた

でも

何枚剥がしても何枚剥がしても

僕は常に僕でした

新しい僕にコンニチハ 古い僕にサヨウナラ

全てが単純な連続動作なのです








2004年09月11日(土)



 





屋上の扉は固く閉ざされていました

屋上の柵は高く空との間を隔てていました

どちらを乗り越える気力も

僕にはありませんでした

乗り越えられないから

きっと 今ここにいると思います

いい意味でも悪い意味でも

きっと 今ここにいると思います









2004年09月10日(金)



 





胸の奥に置き去りにしていたものが

言葉になって 僕を殴りに来る

弱った僕を

殴り殺そうとする





2004年09月09日(木)



 





相変わらず嘘をつくよね

君も僕も

変わらないのは嘘をつくことであって

変わったのは嘘が上手くなったこだけかな








2004年09月08日(水)



 





もう 僕らは交わることのない道を歩く2人

もう二度と

手を握って微笑み合ったりできない

そんな2人






2004年09月07日(火)



 





冬に僕は種を大地に落とす

春になり種は君になる

華と呼ばれる君になる







2004年09月06日(月)



 





異常とかはみ出し者とかでないんです

ボクは普通なんです

普通の弱い人なんです







2004年09月05日(日)



 





無限に思えるだろう?

でもね

同じところをぐるぐる回っているだけで

時間は何の誤差もなく進んでいるんだよ

迷子なんだよ みんな








2004年09月04日(土)



 





ありったけの愛情をあげる

だから君は

冷たい手で僕を傷つけてくれないか







2004年09月03日(金)



 





誰もいないベット

目が覚める時はいつも

唇に君の感触

未だに君の思い出が

僕の不快な目覚まし時計







2004年09月02日(木)



 





足掻いて手に入れたのは

骸のように冷たい

空虚な愛

こんな結末見たくなかった

見たくなかった









2004年09月01日(水)
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